真因ルームバッド
このカプセルを回し取れば
中から白い顆粒が
ティッシュペーパーの上に
散らばって
ザラザラな輝きの様に
そこに在り続ける
アナログ放送に切り替えて
砂嵐を聴きながら
文章を書き綴る
何か落ち着くのは
母親の腹の中を
自動的に僕の頭が
思い出しているからか
そんな
下手くそな生命体
削り殺される 削り殺される
蠢く心は
気づけば醜く
理解ぶら下げる 理解ぶら下げる
分かった心から
冷たく笑う
空っぽになる 空っぽになる
綺麗なグラスすら
残らないから
不燃ゴミとして
土の中へ
埋められていく
「おはよう」を言わないのは
「おやすみ」と言わないから
斜めに眠りに就き
枕と布団のルールを破る
寝苦しいんじゃなく
生苦しいんだ
ランプスタンドの灯り
照らされた机
白い紙の上に綴れば
神様が遊びに来る
確定的な蜃気楼
一緒に笑いながら
自動的に僕の頭が
補完していく
そんな
馬鹿野郎な生命体
削り殺される 削り殺される
憎しみを貫通し
涙を武器にして
理解ぶら下げる 理解ぶら下げる
知ってる心から
絶対零度で笑う
空っぽになる 空っぽになる
要らない凹凸を
鑢に掛けて
正しいフリをしたら
資源ゴミ
耐久性は使用済み
もう要らないよ
声も言葉も
もう知らないよ
心も身体も
報われない努力の先は
明るいだけじゃない
最後の断末魔として
声を出すなら
報われない努力は
その言葉の意味として
正しく
そこにあったと伝えたい
報われない努力は
ちゃんと
報われない努力だった
削り殺される 削り殺される
無神経を通り越して
無意識の塊で浮かぶ
理解ぶら下げる 理解ぶら下げる
己の正しさを貫くには
熟慮して努力した
先にある何かを握れるか
空っぽになる 空っぽになる
燃料が無くなった人間は
見るも無残な姿になり
いずれのゴミでも
存在出来ない
その行く末 塵に同じ