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クリームあんみつ
二十歳をすぎて、やっと美味しいと気づいたお菓子が、クリームあんみつであった。
上野にある老舗和菓子屋で食べたクリームあんみつが美味しかったんだ。
求肥に黒豆、ミカン、そして餡子がお行儀よく座っていて、そこにはもちろん黒蜜が掛かっている。
ここで登場するのが、ソフトクリーム!!!
日本アルプスのようにそびえ立つアイツが、あんみつに革命を起こしてしまう。
クリーミーでコクのある、氷が混じっていないソフトクリームが、あんこと黒蜜の甘さに、深みを与えてくれる。あんことソフトクリームって、どうしてあんなに美味しくなるのか?どうして?
決まっている。二人とも東西で洗練されたお菓子だからだ。長い歴史の中で、美味しくな~れ~、美味しくな~れ~と創意工夫でここまで美味しくなったのだから。
求肥もソフトクリームという白絹に包まれて、ご満悦というような美味である。
冷たく、コッテリとした甘さであるのに、清涼感が残る不思議なおやつだ。




