そば
もうボクが感想を言わなくても、みんな知っていると思うけど、そばは旨い。
どうしてあんなに化けてくれるのか。出汁を掛けるだけでもおいしい。汁につけるのも美味しい。
元々別々で売っていたそばと天ぷらを一緒に売り出した日本人は、「天才」としか言いようがない。
そばといえば江戸は東京を思い浮かべると思いますが、北関東のそばの方が、美味しいと思うんだ。
いつか食べた山沿いのそば屋さん。古の火山噴火による悲劇に心を打たれた後、そば屋で山菜天ぷらが付いたざるそばを食べた。
やはり水が綺麗だから、そばも旨い。これ大事です。水が綺麗だと、味ものど越しも違います。そしてお汁。カツオ出汁と味醂の旨味と甘みが丁度よく混ざり合った、でも気取らないお汁。
これをススるんだから、気分は最高だ。丁度良い湿気と柳を揺らす心地よい涼しい風。そしてそば粉を挽くために回る水車。
これも美味しさの薬味となるんだなあ。と思う夏の日でした。
そして、忘れちゃならないのが、山菜天ぷら。ちゃっかり鎮座する海老の天ぷら。それを囲むようにかぼちゃ、いんげん、茄子、ふきのとうの天ぷらが囲む。
意識が高い人は、素材の味だの言って塩で食べるそうですが、ボクはお汁にそのままつけて食べちゃいます。だって美味しいんだもん。
そして少しコッテリしたお汁にそばを絡ませるのも、また格別なんだこれが。
薬味も全部入れてしまう。これが一番うまいんだから。旨いのであれば、自分のやり方で食べてもいいんだ。そばはこう教えてくれました。
江戸っ子の食べ方も良いと思いますが、ここは、田舎ならではの無骨だけど、旨味を全て味わえる食べ方もなかなか乙だなと思う、今日この頃なのでした。
またそばを食べに行こう・・・。




