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ハムカツ

ハムカツはどこにでもいる。


スーパー、コンビニ、お肉屋さん。良い匂いのするとことには、必ずあいつがいるんだ。お腹を空かせたボク達を、ずっと待っているんだ。


でも、今日はハムカツが分からない。


ハムカツは、ボクを呼んでいるんだろうか?目標を失ったボクを。


ハムカツは、ボクをどうしようというのだ?ダメダメなボクを。


ハムカツは、ボクを励ましに来たのか?それとも笑いに来たのか?この世から退去させたいのか?ハムカツは、じっとボクの内面を見透かしているの?


ボクの頭がぐるぐる回る。


子供の時から馴染みのあるハムカツ。麺料理とも合う。特に焼きそばとの組み合わせはなんであんなに美味しいんだろう?心を満たしてくれるんだろう?


学生時代。ハムカツがあると、1人の暗い部屋にいても、絶望しない気がした。


しかし、そんなハムカツも、本当の気持ちを隠しているのかもしれない。


ハムカツの気持ちはボクには分からない。ハムカツもボクの気持ちを分からない。


ボクは暗くなる。恐くなる。ハムカツを手で触る。


脂まみれで、じっと手を見る。

ハムカツ・・・。

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