序章
ハイ、伊庭トラの助です。今回新作を書かせていただきます。
まぁ、楽しいでくれたらと。
マイペースに更新して行きたいです。
ある日の事。
妖怪と人間が共存する世界で、ある農家のおじいさん、おばあさんが居ました。
そのご老人二人には、長らく子に恵まれなかった。
だから二人は欲しかった。
富も、暮らしも、なにも不自由のない暮らし。
その中で二人は『三好神』と言う神に子に恵まれるようにと祈り捧げると、二人の老夫婦の間に念願の子が産まれた。
しかし、その子は一寸、要は10cm程しかなく、非常に小さかった。
それから14年。
14年経った今でも一向に大きくならない。
だが老夫婦は満足だった。
富に恵まれ、なに不自由ない生活、ついには子すらも手に入れた。
なにも欲っしない、なにも変わらない日々。
その中で、そんな暮らしに不満を持つ者がいた。
そう、三好神の息子にして、『小人』と呼ばれる種族、一寸である。
彼は欲深かった。
彼はなにも変わらない日々の中で、何か変化、『刺激』が欲しかった。
楽しそうなことには即参加、小人ながらも肝が据わっており、無鉄砲で正直者の性格。
それは若さ故の『好奇心』。
ある日のこと。彼は家の本棚に入っていた、日本の現状が書されている本を読んだ。
その全てが彼のどろどろだった好奇心を、確かな塊に固めた。
そんな好奇心に身を任せ、今夜、彼はこの家を出る。
活発で即行動。それが今の彼を表すに相応しい言葉。
「確かにこの目で見てみたい」
そう思った。
これは、無限の欲望と好奇心を持った小さな小人と、彼を取り巻く魍魎達の『欲望』を探し求める奇妙な冒険譚。
ニコニコ超会議が近くなってきましたね。
今回も拝見します(スマホで
次回も楽しみに‼︎バーイ‼︎