二人目は雪豹。
二人目の男子です。
高校生にしてはキャラが独特です。
先輩の許可を得た私は続いて慧司に取り掛かった。
慧司は移動教室の時、席が隣になるからそこで聞こうと思っている。
『慧司ぃ~』
「なに」
うわ冷たっ。さすが慧司。
慧司は俗に言う”ぼっち”で、人とあまり喋らない。しかも性格はクールガイ。
顔もよくて、性格とぴったりで、
もちろん女子からモテるんだけど、一部の人からはあまり良く思われていない。
『慧司ぃ~』
「だから、なに」
『今日バレンタインでしょ?だから慧司にもあげようかと思って。学校の後空いてる?』
「・・・。」
え、無視?シカトですか?まぁそうだよね~。ひとりが好きな慧司君はいらないよね~。
なんて思っていたらどうやら違ったらしい。
「作ってくれたのか?」
あれ?驚いてる?これは予想外だ。もしかして、、、
『慧司って、バレンタインにチョコもらったことないの?』
「まぁ、、、な。もらったことない」
男としてそれはどうなんだと笑うことより、それが意外すぎて仕方が無かった。
あんだけ女子にモテてるのにもらったことがない?こいつのことだから変な過去を背負っているに
違いない。これ以上詮索するのはやめた。
『へぇ~。じゃぁ、私が慧司の”初めてチョコをくれた人”になるのか。ほうほう。フフフッ』
「なに笑ってんだ」
『ん~?だってさ、私、慧司の”初めて”を奪っちゃうんだよ?笑わずにはいられないヨ』
「なっ、、、。馬鹿。んなこと簡単に言うんじゃねぇ///」
わお。これまた意外な反応。慧司にも恥ずかしいことってあるんだ~。
この顔の赤さは怒ってんの?照れてんの?まぁ、当然後者だろうけどね。
『おやおや??慧司くーん?照れているのかなぁ?』
「照れてない。断じて照れてなどいない///」
『顔に出てますけど?』
「見るな///」
『いや、それは無理』
「チッ」
あ!舌打ちされた!?少々からかいすぎたかも、、、。怒らせちゃった、、、?
なんか気まずくなって沈黙が続いた。まだ許可とってないんだけど、、、。
さっきのは完全に私が悪かった。謝ろう。
『・・・。ごめん慧司。私が悪かったよ』
「あぁ」
『だから、チョコ、もらってくれる?』
話のつながりがおかしいけどなんとか切り出せた。
すると慧司は、
「まぁ、、、。くれるって言うんならもらってやる///」
はいまたまた赤面キターーー!!ってかなに!?ツンデレ!?
とかなんとか心の中で叫んでると授業が始まった。
慧司の許可もとった。
二人目クリア。
あと一人。
雪豹は孤独を愛する動物ですが、それでいて面倒見がいい
しっかり者です。そんな雪豹みたいなのをイメージしたんですが、、、。
結局ただのツンデレになってしまいました。
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