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~そして戦い~
戦略は練った。後は実行。下手したら彼女は死に、悪魔は僕にとりつく。
それでも彼女を救うため。僕は闘う。
「結界を3通り張ればいいんだね」
『ああ。しくじったら偉いことになる』
「準備完了だよ。磨結界、神結界、叙結界」
『もうすぐそっちに向かって彼女もやって来るであろう』
僕は火之神からの言葉を聞き、息を殺した。
「疾風?何処にいるの?」
冬香がやってきた。なんていいタイミングで現れるんだ。
「こっち。こっちだよ冬香。もっと奥」
僕は結界のある方へ彼女を誘導する。
「きゃっ。なにこれ・・・」
彼女は結界にかかった。
「う、苦しい・・・ぐっ・・・貴様ァ!!」
彼女の中の悪魔が苦しみ出す。
「どうしたの?冬香こっちだよ」
二つ目の結界へ誘導。
『そっちは三つ目だぞ!!何をする気だ』
僕は気付いていた。悪魔はひねくれている。なら反対方向に行くだろうと
「何度もその手にかかるか!!ふん」
案の定彼女、いや、悪魔は反対方向に進む。
二つ目の結界にかかった悪魔は徐々に溶け始めた
次の瞬間、悪魔は僕の方へ襲いかかってきた