入学。
入りたくて入ったわけではない。ここで言い訳をする。当日熱を出したのだ。
中学受験。それはとても難しいものだ。天才の僕はソレの過程を難なく超えた。ほぼ合格確実のようなものだった。僕の目指しているメタ中学校は県内でも1位2位を争う進学校だった。そんな中学校の受験当日。僕は熱を出した。朝から違和感はあったが緊張のせいだろうと熱を測ることさえも忘れていた。面接が自分の番になった時、立ち上がったが上手く歩けなかった。そのまま壁へハグをした。結果はもちろん不合格だった。
そんなこんなで、僕は滑り止めである私立イタレリ中学校に入ることになったのだ。ここもパンフレットを見る限り優秀な神学校であるはずだった。
入学式当日。小さな地震が起きた。そんなことは知らぬかのように校長は長々し話をワーワー話していた。
入学式が終わり、全員が教室へ連れられた。これから中学校生活が始まる。そう思うとワクワクしてしょうがなかった。僕はこの学校に入り充実した学校生活を送りたい。充実した学校生活に欠かせないのは言うまでもなく"友達"だろう。僕は1日目から友達作りに苦戦した。生まれつきのコミュ障で知らない人に話すことなど容易いものではない。
2日目。朝早めに登校した。が、皆も同じように早かったので教室は自己紹介祭りになっていた。僕も勇気をだして隣に話しかけようと思った。僕の左隣は繊細そうな女子で、僕が全くもって受け付けない感じの人種であった。僕は右隣の男に話しかけることに決めた。しかし、こいつは話を繋げようという気が全くないように見え、相手もコミュ障であることが分かった。僕はコミュ障のくせにコミュ障とは話せまいと、後ろの男に声をかけた。彼の名前は佐藤というらしい。しかし、僕が話しかけた時からずっと驚いたような反応を見せ続け対応は満足なものではなかった。不安でしかないが、これでこの日の幕は閉じた。
3日目、学級委員の選出があった。早くね?とも思ったが、これは絶好のチャンスであった。僕は学級委員長への立候補を決めた。選出を選挙で行うか、じゃんけんで行うかの話し合いをさせられた。他に学級委員長に立候補したメンツはとんでもないものであった。明らかに委員長な女。女子から人気ありそうなイケメン。なんかよくわからない男。ヘロヘロしてる男。このとんでもない空間に真面目な僕がまじっている。こんな異様な空気に耐えられず僕は呟いた。「うんこ」と、すると意外にも最初に反応を示したのはリーダー風女であった。えーきもと軽くあしらわれ、続いて他の男(イケメンを除く)も下ネタを連呼した。結局、選出の方法を決めることは出来なかったが、イケメンが先生と話をつけてくれたらしく、明日選挙を行うそうだ。




