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人工海の人魚
「人工海の人魚かぁ…」
にしきはそう言い、おはぎの方をみて反応を待った。
「…」
15cm位の大きさの人魚のおはぎは動揺しているようだった。しかしにしきは言葉を続けた。
「良かったね、おはぎちゃん。今後は海の人魚達と接触することは無いよ。」
だからマナに命を狙われることも無いし、2度と会うことも無いよ。そう伝えたつもりだったが、おはぎはなぜか元気がなく
「う…うん」
と答えただけだった。
地上に戻って元の生活(おはぎは水槽の中、にしきは仕事)になっても少しおはぎは上の空だった。
小さな人魚のおはぎは昔の記憶、海の人魚だった時の記憶を思い出しているようだった。




