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2話 魂省

「母さん、この前病院に行った時お医者さんが魂省に行った方が言ってたからこの土日に行ってくるね。」


「え!?なんでそんな急に言うのよ!」


「別に俺だけで行くんだから良いでしょ…」


「良くないわよ!ハクがそっちに行ってる間色んなところ観光できるじゃない!」


(息子の付き添いより観光かい!)


俺は心の中で突っ込んだ。


「とりあえず俺1人で行くから…もう子供じゃないんだから心配いらないよ。」


「高校生なんてまだ子供です!」


「とりあえずそういうことだから!」


俺は自室に戻り魂省に行く準備をした。俺の家は京都で魂省は東京だから母さんが心配するのも無理はない。でも息子より観光を優先する人とはごめんだね。


時間の流れは早いもので魂省出発の朝になった。


「おはようこれ旅費。」


「え?良いの?」


「当たり前でしょ!子供は親に甘えて生きていくのよ。」


「ふふなんか母さんっぽくないね。」


「お父さんからはこれ。」


お母さんは俺の手にそこそこ高そうな腕時計を嵌めた。


「え、なんで腕時計?」


「分かんないわよ。アイツに渡してやってくれって言われただけだから。」


「なんか意味深だな…」


「お父さんって昔からよく分からないことするけど、何か意味は持ってるから大丈夫よ。多分大人になった記念みたいな感じだと思うわよ。」


「ま、良いや。父さんにありがとうって伝えといて。」


「伝えておくけど帰ってきたら自分からもありがとうって伝えるのよ。」


「はーい。行ってきます。」


「行ってらっしゃい。」


俺はキャリーケースを引き駅に向かった。早朝だから街の雰囲気がいつもと違う。鳥の囀りや風の音、小川を流れる水の音。いつもの車の音や人の声が一才聞こえてこないとても気持ちの良い朝だ。不思議といつもより足取りが軽い。


俺は事前に予約していた新幹線の席に座り京都の街並みを後にした。


俺は初めて東京の地面を踏んだ。なんとも言えない感情を覚えた。感動と興奮そして地元京都との違いを痛感した。街の雰囲気、人の多さ何もかも違う。でもその違いに心躍らせた。


時間に余裕はあったが何が起こるか分からないので早速魂省に向かうことにした。道中色んな人、色んな魂を見ることになりかなり疲れた。


(デッカ…)


魂省のビルはあり得ないほど大きかった。事前にどこにあるのか調べた時に日本1大きなビルと書かれていたが、改めてその大きさを目にすると空いた口が塞がらなかった。


いざ中に入ろうと思うがスーツの人しか出入りしないから俺なんかが入って大丈夫なのか心配だ。


「何か困ってる?」


「え?あっ…魂省に用があって…」


「俺ここで働いてるから受付まで案内するよ。」


「あ、ありがとうございます。」


お兄さんは190センチはあろうかという体躯をしていて、170センチもない俺が後ろにいると自分のチビさを実感して泣きたくなった。


「ここだよ。それじゃあね。」


「ありがとうございました。」


お兄さんは前を向きながら手を振っていた。いつかあんな人になれたら良いなと思いながら受付に向かった。


「本日はどのようなご用件ですか?」


「地元の病院でここに行けって紹介状書かれたんです。」


「紹介状を拝見してもよろしいですか?」


「はい。」


「それでは少々お待ちください。」


俺はイスに腰掛けスマホをいじった。最近ハマってるソシャゲをやり暇を潰した。


「白斗さん。」


「はい。」


「確認できましたので32階の魂魄科に行ってください。」


「魂魄科?わ、分かりました。」


俺はエレベーター標識を辿り歩いているとさっきのお兄さんがエレベーターを待っていた。


「あれ、さっきの子じゃんどうしたの?」


「32階の魂魄科に用があって…」


「え魂魄科!?俺魂魄科所属だよ。」


「え!?そうなんですか?」


「そうだよこんな偶然あるんだね!」


お兄さんは満面の笑みで俺と喋ってくれた。最初はお兄さんの顔しか見ていなかったがふと魂が気になり見てみた。お兄さんの魂はオレンジ色と赤色の間のような暖色を帯びていた。初めて見る魂に俺の目線は釘付けになっていた。


「どうしたの?なんかめっちゃ凝視してるけど…」


「あっいえ何でもないです。」


お兄さんの魂の色に見惚れてましたなんて言っても信じてくれないだろうし、引かれたりしたら嫌だから言わないようにした。


「エレベーター来たよ乗らないの?」


「の、乗ります!」


エレベーターには俺たち以外はおらず少し気まずい雰囲気だ。何か話そうと思ったが初対面でしかも今から伺う所の職員の人だと余計に何を話せば良いのか分からない。


「ねぇ聞いても良い?」


「は、はい。」


「何で魂魄科に?」


「えっと地元のお医者さんに紹介してもらったんです。」


「何か魂の問題?」


「お恥ずかしながら16になってもまだ魂の形が定まってないんです…」


「なるほどね…」


お兄さんは何か考えるように顎に手を当てた。しばらく考えた後口を開いた。


「ちなみに今何か困ってることとか悩んでることある?」


「いえ特には…」


「うーん…じゃあ何でだろう?」


「俺にも分かりません。」


「まぁ詳しくは後にしようか。」


「はい。」


少しするとエレベーターが開いた。お兄さんは優しく扉を開けてくれていた。俺は甘えて先に降りた。


「ついてきて。」


俺は言われるがままお兄さんについて行った。お兄さんをよく見ると肩幅が広くかなり筋肉質だ。


(趣味で筋トレをしてるタイプの人なのかな。)


「ついたよ。」


そこは全面ガラス張りでとても大きなオフィスだった。パッと見ただけで中にいる人たちがエリートなんだと分かった。


「えっと1つ聞いても良いですか?」


「何?」


「何で俺ここに来たんでしたっけ?」


「俺が知るわけないでしょ!とりあえず入って。」


お兄さんが扉を開けると中にいた人たちが一瞬こっちを向いたがすぐに仕事に戻った。部屋の外から入ってくる人を一瞬だけ見るということは誰しも経験していると思うが、その部屋にいる人全員が一斉にこちらを見てきたことに恐怖を覚えた。


「こっちこっち!」


「あっはい!」


俺は手招きされて奥の個室に入った。


「コーヒー?紅茶?」


「コーヒーでお願いします。」


「はーい。」


お兄さんが入ってくると同時に綺麗な女の人が入ってきた。


「話は聞いてるわ三木先生の紹介よね?」


「え?三木先生?」


俺は聞いたことのない名前に首を傾げた。


「病院の先生よ。その手にある紹介状書いた人よ。」


「ああ。」


「ああ。じゃないわよ…相談に乗ってやれって言われたから対応してるのよ分かってる?」


「すいません…」


「で?何か聞きたいこととか話したいことあるんじゃないの?」


「えっと、俺もう16歳なのにまだ魂の形が定まってないんです。さっきのお兄さんと話した時に困ってることとか悩んでることあるかって聞かれたんですけど、思い当たる節がないんです。」


「遅くても10歳ぐらいには魂の形は定まってるのに16歳でまだなんておかしいわね…」


さっきのお兄さんと同じようにこのお姉さんも顎に手を当てて考え込んでいる。


(身近な人の癖が移るって聞いたことあるけどお兄さんとお姉さんは仕事でよく一緒にいるのかな。)


「みちるさんが悩むなんて珍しいですね。」


お兄さんがマグカップ片手に部屋に入ってきた。


「一成も考えなさいよ。16歳で魂の形が定まってないなんてイレギュラーなのよ。」


「お二人ってどんな関係なんですか?下の名前で呼び合ってますよね?」


「アタシらはただの同僚よ。仕事仲間。」


「そうだよ。俺は白風(しらかぜ)一成。白同士仲良くしようね!」


「よろしくお願いします。」


「アタシは夜野(やの)みちるよろしくね。」


「俺は魂田白斗です。よろしくお願いします。」


「「よろしく。」」


「さっ本題だけど魂見せてもらって良いかな?」


「分かりました。」


俺は胸から魂を取り出しみちるさんに渡した。


「何か変だね。でも何が変なんだろ?」


「貸してください。」


一成さんも俺の魂を持つと眉を顰めた。


「ん?何か分からないけど何か変だ。」


「えっとー…何が変なのか教えて欲しいです。」


「「分からん。」」


「な、何でも良いですから何かないですか?」


「本当に分からないのよ。現代において魂の分かってることなんて3割ぐらいなのよ。まだまだ分からないことの方が多いから何とも言えないのよ。」


「そうですか…」


「そう落ち込まないで。別に魂の形が定まってないことが悪いってわけじゃないんだからさ。」


「でも周りの人はみんな定まってて自分だけ定まってないなんて、疎外感と言うか自分だけ周りの人と違う違和感があるんです。分かってくれるでしょ?」


「分かるわよ。でもそんな風に自分のことを卑下するのはやめなさい。悪いことばかり考えてるといつか本当になるわよ。」


「うんうん。俺もそう思うよ。楽しいこと考えて生きてる方が楽しくない?」


「そうですね…」


俺は俯いたまま生返事をした。


「お昼ご飯食べに行くわよ。」


みちるさんは俺の手を取り強引に連れて行った。それを見て一成さんも一緒に手を引っ張った。2人が無邪気に笑いながら俺の手を引っ張っているのを見て自然と笑顔になった。


「白斗くんって何が好き?」


「ハクで良いですよ。」


「俺もハクって呼んで良い?」


「もちろんです。」


「で、何が好きなのよ。」


「あっえっーと…ハンバーグです。」


「ふふ何だか子供っぽいわね。」


「悪口ですか?」


「ごめんごめん。お昼ハンバーグで良い?」


「ご馳走してくれるんですか?」


「子供は大人に甘えるものなのよ。」


「そうだぞ甘えられるうちに甘えておいた方が良い。大人になったら甘えたくても甘えられなくなるからな。」


「それじゃあ甘えさせてもらいます!」


お昼ご飯を食べに行く道中みちるさんと一成さんの魂の形を見てみた。みちるさんの魂は弓と刀、薙刀が1つの拳が持っているような形をしていた。一成さんの魂は暖色に目がいって形を見ていなかったがよく見ると仏様が手を合わせているような形をしていた。みちるさんが鞭の閻魔大王で一成さんが飴の菩薩みたいだなと思った。


「ここアタシのお気に入り。」


「俺もここ好きなんすよね。とにかく肉が美味くて鉄板も熱々、ソースも絶品なんすよね!」


「美味しそうですね!」


「さ、入るわよ。」


「「はーい!」」


お昼少し前ということもありスムーズに席に着けた。


「ハクは何食べる?」


「チーズインハンバーグが良いです。」


「オッケー。一成は?」


「俺は和風ハンバーグにします。」


「じゃあ私はオリジナルハンバーグにするわ。」


注文を終えハンバーグが来るまでの待ち時間2人と世間話をして時間を過ごした。


「チーズインハンバーグと和風ハンバーグとオリジナルハンバーグです。ごゆっくりどうぞ。」


「いただきます。」


「どうぞ。」


「俺もいただきます。」


「私もいただきます。」


互いのハンバーグの美味しさを語りながら食事を楽しんだ。そのまま一緒に世間話をしながら魂魄科に戻った。


「ちょっと待ってて仕事してくるから。」


「俺も呼び出しくらっちゃったからちょっと行ってくるね。」


「頑張ってください。」


俺はしばらく1人の時間を過ごすことになった。この先魂魄科に訪れることは滅多にないと思ったから色々な所を見て回ることにした。


(綺麗で広くて理想の職場って感じだなぁ…)


俺が廊下を歩いているとある人とすれ違った。俺はその時猛烈な嫌悪感を抱いた。急いで振り返りその人を見つめるとその人の魂は真っ黒だった。初めて魂から憎悪や恨み辛みなど負の感情を感じた。俺に直接向けられているわけでもないのに鳥肌が立つほどその感情が流れ込んできた。その人と関わってはいけないと本能が訴えかけてきた。


「君どうしたんだいすごい汗だよ?」


「い、いえ別に何でもないです。」


普通の人に心配されたがそんなのどうでも良いほど一刻もこの場から離れたくて適当に返事をしてさっきまでいた個室に避難した。それからしばらく動悸と汗が止まらなかった。そんな時一成さんが淹れてくれたコーヒーが目に入った。時間が経って冷めているが心を落ち着かせるためにコーヒーを口にした。そのコーヒーからは不思議と一成さんの暖かい人柄を感じられ落ち着いた。


「お待たせー待った?ってどうしたのその汗!?」


「い、いや何でもないです…」


「そんなわけないでしょちょっと待ってて!」


そう言うと一成さんはどこかに走って行ってしまった。しばらくするとみちるさんを連れて帰ってきた。


「何があったの!ちゃんと話して!」


みちるさんの気迫に押され言葉に詰まった。


「みちるさんそんなに詰めたら驚いちゃいますよ。」


「ご、ごめんなさい。大丈夫?」


「だ、大丈夫です。」


俺は息を整えてさっきあったことを全て話した。2人は青ざめていた。


「それ本当?嘘偽りはないわよね?」


「ないです。」


「一成…」


「はい…」


「協力してもらうようで悪いけど手伝ってくれない?」


「何をすれば良いんですか?」


「キツいかも知れないけどさっき会った人を一緒に探して欲しいの。良い?」


正直言って断りたい。でもこのまま放置しておいて何か問題にでもなったら目覚めが悪い。俺は心の中で大丈夫、大丈夫と何度も繰り返して返事をした。


「分かりましたやります。」


「ごめんね辛い思いさせちゃって…」


みちるさんは謝り一成さんは俺の頭を撫でてくれた。一成さんの魂の色はこういう気遣いや優しさから来るものなのではないかと思った。


「もし辛くなったらすぐに言うのよ。」


「はい…」


俺たちは廊下を歩いてさっきの人を探したがそれらしい人はいなかった。


「その人の外見とか服装ってどんな感じだった?」


「外見は全然把握できなかったんですが、今いるこの辺りですれ違ったんでここに勤めている人で間違いないと思います。」


「信じたいないけど信じるしかないわね。」


「そうですね。」


「あの…詳細を知りたいんですけど…」


「これが終わったら話すわ。」


俺たちは1つ1つ部屋の中にまだ入りさっきの人を探した。手前の部屋からしらみ潰しで探して行った。そして最後の部屋の前に立つとそこからさっき感じた負の感情が流れ込んできた。


「ここです…」


「分かったわ。一成はハクを非難させて!」


「はい!」


みちるさんは部屋の扉を開けて中を確認した。みちるさんが中からさっきの人を拘束して出てきた。


「コイツで間違いない?」


「はい…」


俺は今にも吐きそうになるのを我慢した。


「一成はハクのそばにいて。アタシはコイツを突き出して来る。」


「分かりました。」


「大丈夫?」


「だ、大丈夫じゃないです…」


俺はトイレに連れて行ってもらい吐いた。今まで経験したことのない吐き気に俺は背筋が凍る感覚を覚えた。


「何か飲める?」


「コーヒーが良いです…」


「お任せあれ!」


俺はさっきコーヒーで落ち着いたことを思い出しコーヒーを淹れてもらえるように頼んだ。


「はいどうぞ。」


俺は火傷しないようにゆっくりと落ち着くようにコーヒーを飲んだ。その間隣で一成さんがずっと俺のことを気にかけてくれていたことに俺は自然と涙を流した。一成さんは困っていたが俺が嫌じゃないことを伝えると泣き止むまでそのままにしてくれていた。


みちるさんが戻ってきたのは夜になってからだった。みちるさんの表情に昼までの笑顔はなかった。


「色々聞きたいことがあると思うけどアタシから質問させてくれない?」


「分かりました。」


「なぜあの男が殺人をしたと分かったの?」


「さ、殺人!?」


「え、知らなかったの?」


「知らないですよ。俺はさっきの人の魂が真っ黒で負の感情が流れ込んできたって言ったじゃないですか。それ以上は知らないですよ。」


「どういうこと?何で魂を見ることができるの?」


「え、見えないんですか?」


「見えないわよ。友達が他の人の魂見えるんだなんて言ってたの聞いたことある?」


「ないです…」


「そういうことよ。」


他の人の魂を見えるのが俺だけなんだと初めて知った。


「一成は何か聞きたいことないの?」


「良いかな?」


「はい。」


「俺たちの魂も見える?」


「はい。一成さんは仏様が手を合わせてるみたいな感じで暖色がかってて、みちるさんは弓、刀、薙刀を1つの拳が握ってる感じです。」


2人は驚いた顔で見合わせている。


「あ、あのー…」


「ちょっと待って。」


みちるさんと一成さんが話し合っているが具体的な内容までは聞き取れなかった。


「ハク、よく聞いてね。あなた魂魄科で働く気はない?」


「へ?」


「急な提案だけど俺たちはマジで思ってるから前向きに検討して欲しいんだ。」


俺の頭の中は他の人が魂を見れないことと殺人事件と就職の話でパンクしそうになった。


「嬉しいお誘いなんですけどまだ学生の身ですので働くのはちょっと…」


「バイトみたいな感じで良いからね?」


「それなら…」


「ありがとう!本当に助かるわ!」


みちるさんに抱きつかれた。大人の女性の良い匂いと柔らかい体は思春期の男子には刺激的すぎてすぐに離れた。


「今度はこっちから質問しても良いですか?」


「ええもちろんよ。」


「何で黒い魂だと殺人をしたことが分かるんですか?」


「推測でしかないのだけれど、殺人には極度な罪悪感とその人への恨み、後悔など様々な感情が渦巻くのよ。それが魂にも現れているっていうのがアタシらの推測。」


「だからあの人から負の感情が流れ込んできたんですかね?」


「そうだとアタシは思うわ。」


「なぜ俺を魂魄科に勧誘したんですか?」


「人の魂が見えるという圧倒的アドバンテージがあるからよ。何となく想像つくかも知れないけど、アタシらはこういう事件や魂に関すること全般に関わってるわ。ハクのその能力はアタシらが喉から手が出るほど欲しい能力なの。だから一緒に働いてくれないかって勧誘したのよ。」


「そうだったんですね…」


(俺のこの能力を社会のために活かせるのなら使わない手はないが、あんな体験は2度としたくない。でもみちるさんと一成さんの役に立てるのなら…)


「さっきの返事はマジにしないから安心して良いわ。16歳の子供にこんなことやらせるべきじゃないってのは分かってるから…」


「やります!俺の能力が社会のため、みちるさんと一成さんのために役に立つなら俺やります!」


「「ヤッター!」」


さっきまで真剣だった2人の顔は昼間と同様笑顔に変わった。2人の笑顔を見ているとなぜだかこっちまで嬉しくなってくる。

次回もお楽しみに


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