第7話 サリーの選択
ついに禁じ手を使おうとするサリー。真司に近づくために、結花との仲直りに奮闘します。
登場人物
サリー•ソビナ この物語の主人公 私立魔法女子高等学校の二年生
雨宮 結花 サリーのホームステイ先の高校二年生
上堂 真司
結花と同じクラスのスポーツが得意な明るい男子。結花の幼なじみ
①私は諦めない
数日間、真司君を見張っていたが結花ちゃんが隣にいるため、魔法に巻き込まないためにも使えなかった。何とか引きはがせないかと考えていたが、まだ話すことも難しく何にもアイデアが思いつかなった。一週間たち、中間試験二週間前になると結花ちゃんと真司君が勉強会で一緒にいることが増えた。しかし、私はこれをチャンスだと思った。一緒に勉強会をして、結花ちゃんが席を離れたときに魔法をかければいいと考え、それを実行に移すために結花ちゃんと早急に仲直りをしなければならないと考えた。
②仲直りの方法
私は葛藤していた。仲直りするためには素直に謝ることが一番いい方法というのはわかっているのだが、あの喧嘩以来、結花ちゃんと話すことがなくなり、話すことすら抵抗を覚えるようになった。葛藤していても仕方ないと思い勇気を振り絞って、結花ちゃんの部屋を訪れた。部屋から結花ちゃんが出てきて私はそうそう謝った。「ごめん、私、結花ちゃんの気持ちをちっともわからなくて。その上逆切れまでしちゃって本当にごめんなさい。」私は誠心誠意謝った。結花ちゃんは、あっさり許してくれた。そこから私は、本題に切り出すことにした。「私も一緒に勉強会参加してもいい?」と聞いた。結花ちゃんは真司君に聞いてみると言っていたので私は部屋に戻った。
③勉強会 side結花
真司と付き合い始めた翌週の月曜日、私は真司に「一緒に今日から勉強会しない?」と聞いてみた。真司が理由を聞いてきたので「再来週に中間テストがあるでしょ。」と答えた。すると真司が思い出したような顔をした。やっぱり忘れていたなと思ったが、予定通り真司と勉強会ができるようになった。
④結花からの誘い side真司
俺が学校に着くと結花が近づいてきた。俺はデートに誘うため、結花に今週末の予定を聞こうとした。そしたら結花が「一緒に今日から放課後、勉強会しない?」と言ってきた。俺は「なんで?」と聞いた。結花はあきれた顔をして、再来週に中間テストがあることを説明してきた。俺はすっかり忘れていた。俺は「いいよ。一緒に勉強会しよう。」と言ってさっそく今日の放課後から結花との勉強会が始まった。俺はデートに誘うのはテスト明けにしようと思った。
⑤予想外の展開 side結花
金曜日、ドアをノックする音がした。私がドアを開けるとサリーちゃんが立っていた。そして、いきなり謝ってきた。私は「もう過ぎたことだからいいよ。私も紛らわしいことしちゃったし。」と言って許した。するとサリーちゃんが、一緒に勉強会してもいい?と聞いてきた、私は別にいいかなと思ったが真司がなんていうかわからなかったから「明日、真司に聞いてみるよ。」と言った。
⑥真司の返答 side結花
私は昨日サリーちゃんに言った通り真司に「サリーちゃんが一緒に勉強会したいと言っているけどいい?」と聞いた。真司の返答は良いけど結花はいいのかという了承と私を気遣う言葉だった。私は別に構わないよと言った。そして真司の出した案は、明日の日曜日、私の家で3人で勉強会をすることだった。私は了承していつも通り、放課後に真司と一緒に勉強会をして、家に帰って、サリーちゃんに明日、家で一緒に勉強会することを伝えた。サリーちゃんは「ありがとう。」と言って部屋に戻った。
⑦勉強会
翌日になり、真司君がやってきた。結花ちゃんが出迎えて、部屋に連れてきた。私は三人分の飲み物を用意して、近くにあった別の机に置いた。そして勉強会が始まった。結花ちゃんは数学をやっており、ちょくちょく真司君に聞いていた。真司君は結花ちゃんの質問に答えながら数学の問題集をこつこつと解いていた。私は暗記科目を終わらせるために日本史から手を付けた。初めてから一時間ぐらいたって結花ちゃんがお手洗いに行くために部屋を出って言った。私は、チャンスだと思って小さい声で「ルティーナ」と言って真司君に魔法をかけた。しかし、あまり態度が変わらず、成功したかがわからなかった。結局その日は一日中勉強会だけで終わってしまった。
⑧真司の変化 side結花
月曜日、私は違和感を覚えた。いつも私が登校すると真司が話しかけてくるのに今日はサリーちゃんと話していた。別に二人は友達だから話すのは普通だけど私はもやもやした。結局授業が終わるまで私は一言も真司と話せなかった。放課後いつも通り、勉強会のために図書室に集まった。ただ普段と違ったのがそこにはサリーちゃんが真司と一緒に歩いてきた。サリーちゃんが一緒にいるのに違和感はあったものの一緒に勉強するぐらいなら問題はないかと思い勉強会を始めた。そこからも変なことは起こり続けた。帰るときも3人、翌日もそのまた翌日も真司と話せなく気づいたら一週間がたっていた。テスト前日の日曜日、今日は個人で勉強をやる予定になっていたため私はもくもくと勉強していた。一週間話せないのは変だったが、テストの後に聞けばいいと思い切り替えて勉強をした。
⑨魔法の効果
昨日は効果を実感できなかったが、月曜日学校に行くとすぐ効果を実感することになった。なんとついた瞬間いきなり真司君が近づいてきて普通に話すことができ、休み時間のたびに真司君を独占することができた。
こんにちは(初めまして)桑原大樹です。現役高校生魔女の人間界研修第7話を呼んでいただきありがとうございます。ついに禁じ手となる魔法を使ってしまったサリー。そして真司と結花の中はどうなってしまうのかではまた次の話でお会いしましょう。