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第三話 異世界での恋、始めちゃいました

ついに、恋の話になりました。それぞれが好きになる人物は三者三様。しかし、好きという気持ちは本物のようです。しかし、一年後にはいないためで気持ちを伝えるかどうか葛藤します。

登場人物

サリー•ソビナ   この物語の主人公 私立魔法女子高等学校の二年生


リリア•エルカーテ  サリーの親友 私立魔法女子高等学校の二年生


ヤマ•ディライト   サリーの親友 私立魔法女子高等学校の二年生


雨宮あまみや 結花ゆか  サリーのホームステイ先の高校二年生


双葉ふたば 美優みゆ   リリアのホームステイ先の高校二年生


清瀬きよせ 美夏みか   ヤマのホームステイ先の高校二年生


清瀬きよせ 朱莉あかり  美夏の3歳年下の妹


上堂かみどう 真司しんじ

結花と同じクラスのスポーツが得意な明るい男子。結花の幼なじみ


佐久間さくま 隆二りゅうじ

美優と同じクラスのいつも一人でいるクールな男子。あだ名が「孤高の王子様」


日野ひの なぎさ

美夏と同じクラスのとても優しい男子。優しい性格から男女ともに人気がある。


①同じクラスの明るい男子

私がサンスター学園に編入してから二週間がたち、ようやく学校に慣れてきた頃、後ろから知らない男子から話しかけられた。「これ、落としたよ。」と言われ振り返ると私がスカートのポケットに入れていた水色のハンカチを持っていた。私は急いでポケットの中を調べてハンカチがないことに気が付いた。「ハンカチ拾ってくれてありがとう。あなたお名前は?」「俺は、上堂 真司。よろしく。」「真司さんですね。よろしくお願いします。」「敬語じゃなくて良いよ。同い年だし。」私がキョトンとした顔をしていると、「同じクラスにいるのに知らないの?」と言われ「すみません。まだ二週間で同じクラスでも名前を覚えている人も半分ぐらいで。」「まあ、一度も話したこともないし、しょうがないか。」といい、真司くんは去っていった。それからというもの、真司君と話すことが増え、たった一度ハンカチを拾ってもらっただけなのに妙に真司くんのことを意識してしまっている自分がいた。私は、帰ってそのことを結花ちゃんに話した。「サリーちゃんそれって恋じゃない?」と結花が言った。私は小学校のころから女子校で、この気持ちが恋なのかよくわからなかった。私が黙っているのにお構いなしに結花ちゃんは話続けた。「そうか、真司か。あいつ、かなりおおざっぱだけどいいやつだよ。サリーちゃんが告白するなら全力で応援するよ。」と言われた。私は、確かにこの気持ちは恋かもしれない。だけどこの世界とは違う世界の住人。たとえ、付き合ったとしても一年後には別れなければならない。そしたら相手に悲しい思いをさせてしまうかもしれないと考えたら私は付き合わないのが正解だと思った。

②孤高の王子様 sideリリア

朝日ヶ丘高等学校に入って二週間が経った。私は文芸部の活動を見て楽しそうだと思って入部した。編入時から私は、みんなと仲良くなろうと思い同じクラスのいろんな人に話しかけていた。大体の人は何かしら返してくれるけど、たった一人だけ何も返してくれない。気になった私は、同じクラスの子に「あの男子、何も返してくれないんだけどなんで?」と聞いた。そしたら「あの子は、佐久間 隆二。いつも一人でいて、あまりしゃべっているところを見たことがないことからついたあだ名が『孤高の王子様』。しかも、女子が苦手らしくてファンは多いのに誰も告白できないらしい。私が家に帰って美優にこのことを話したら美優は、「佐久間と仲良くしようとしても無駄だと思う。私も仲良くしようと思って話しかけたことがあったんだけど、最低限しか返してくれないし入学の時から話しかけるなオーラを出していて一週間もすると話しかける人なんていなくなったよ。」と言った。「でも私は仲良くなりたい。独りぼっちなんてかわいそうだよ。」と返した。そして私はそれから一ヶ月間毎日、佐久間君に挨拶を続けた。そしたら、最初はあいさつを返してくれるぐらいだったが、今日初めて、顔を合わせて、返事をしてくれた。その顔を見て私は一目ぼれしてしまった。さすが王子様と呼ばれるだけあってかっこいいなと思った。

③人気者の男子 sideヤマ

私が編入してから一週間して、私の周りに集まってくる人は減った。今まで質問攻めだったからやっと落ち着けると思った。そしたら左の方からひときわ大きい声が聞こえた。見てみると一つの机に20人ぐらいの人が集まってその席に座っている男子に話しかけていた。私は横に座っていた美夏に聞いてみた。「あそこで大勢に囲まれているのはだれ?」「日野 渚。誰にでも優しいまさに天使のような人。」と答えてきた。私は、美夏が大げさに言ってるだけだと思った。しかし、そんなことはなかった。困っている人がいれば助ける。それを相手が誰でも平然とこなす。それを見た私は美夏のいう通りだと感じた。そんなある日体育の授業で珍しくこけてしまった。すぐに保健室に行こうとしたがうまく立てなかった。その時、日野君が来てくれた。そして手を貸してくれた。そして、不在だった養護教諭の代わりに手当までしてくれた。私はこの一件から気づくと日野くんのことを好きになっていた。しかし私は、一年後には、魔法界に帰るのに、私が告白してもいいのかと悩んだ。悩んでいることを美夏に打ち明けると「とりあえず伝えるだけ伝えてみたら。付き合えたらいい経験になると思うから。」と言われ、私はそのとおりだと思った。私は美夏に言われた通り気持ちを伝えることを決意した。

④同じクラスの留学生 side真司

俺は上堂真司。結花と幼馴染でサッカー部のレギュラーで部長をしている。俺は最近気になっている人がいる。それが、幼馴染の結花とよく話している最近転校してきたサリーだ。ただ気になっているだけで好きというわけではない.。俺は小学校のころから結花が好きだからだ。ある日、俺がトイレに行くために廊下に出たときに、前を歩いているサリーのスカートから水色のハンカチが落ちたことに気づいた。俺はハンカチを拾って、サリーに声をかけた。「これ、落としたよ。」と言い、ハンカチを差し出した。サリーは振り返ると、スカートのポケットの中に手を入れ探った。ないことを確認したサリーはお礼を言い名前を聞いてきた。俺は名前を伝え、同い年だから敬語もいらないと言ったと言ったがサリーは同じクラスということを知らなかったらしかった。それに対し俺はちょっとショックだったが、まあ、一度も話したこともないし、しょうがないかと思い、俺はその場から離れた。それからサリーと話すことが増え、俺は話すのが楽しかった。

⑤サリーちゃんの恋 side結花

サリーちゃんが転校してきてから、二週間ぐらいたって学校に慣れてきて私は安心した。その日の放課後、私はサリーちゃんから、幼馴染の真司のことが気になるけど一年後にはここにいない私が告白してもいいのかという相談を聞いて、私は考えた。私だって真司のことが好きだ。でも、確かに一年後にサリーちゃんはいない。なら気持ちを伝えるのはその後でもいいと思った私はサリーちゃんのことを応援することにした。

➅変な転入生 side隆二

俺は佐久間隆二。周りからは「孤高の王子様」と呼ばれている。俺は、今困っている。何に困っているかというと少し前から毎朝、声をかけられていることだ。そいつは二週間前ぐらいに転入してきたリリアだ。よく顔目当てで女子に話しかけられるのには慣れていたが、中学生の時に付き合った彼女が嫉妬深かったことで女子が怖く、嫌いになった。そのため、女子に話しかけられても極力無視するようにしていた。すると一週間ぐらいすると誰にも話しかけられなくなった。それで俺は安泰な学園生活を送れると思っていたのにあの転入生のせいで崩れた。毎日無視しているのにひるむことなく毎日俺に「おはよう。」と声をかけてくる。そんな行動に、無視していることに対して罪悪感がわいてきて、あいつが編入してから約一ヶ月が経ち、ついに俺は、挨拶を返してしまった。そこからあいつは容赦がなくなり、挨拶だけでなく、いろんなことをしゃべりかけていた。俺はあいさつを返したことを後悔しながらもおしゃべりに付き合った。最初、リリアと話すのは面倒だったが、春休み前になると楽しくなっていた。

⑦リリアと孤高の王子様 side美優

リリアが転校してきてから2週間がたったある日いつも通り授業が終わり家に帰るとリリアに佐久間隆二に話しかけても返してくれないことを話された。私は、仲良くしようとしても無駄だと思うと伝え関わらないことを推奨した。しかし、リリアは、一人ぼっちはかわいそうだからという理由で毎日めげずに佐久間に話しかけていった。私は不安そうに見ていたが、一ヶ月したころにようやく佐久間が返事を返しているところを見て、私は驚いた。それから佐久間がリリアと楽しそうに話していることをたびたび見かけるようになった。

⑧戻ってきた日常 side渚

僕は日野 渚。昔から困っている人がいると放っておけない性格で、いろんな人を助けていたら気づけばクラスの人気者になっていて、男女関係なく僕の近くに来るようになってた。そう、少し前までは。一週間前に転校生が来た。その子の名前は、ヤマ。当たり前のことだがみんなの関心はその転校生に向き、ごく一部のとても仲のいい友達以外は休み時間のたびに僕ではなく転校生の机に向かっていった。少し落ち着きほっとしたが寂しい気もしたが転校生が来てから一週間ぐらいたった今、いつもどうりみんなが僕の近くに来ている。そこで僕は今まで当たり前で気づかなかった、みんなに囲まれておしゃべりしていることが楽しいということを感じた。数日したある日、体育の授業をしていると少し離れたところで誰かがうずくまっていた。すぐに近くに行くと、それはヤマだった。僕はヤマに肩を貸し、手当までしてあげた。僕は当たり前のことをしただけだったが、校庭に戻るとみんなから賞賛された。

⑨非日常から日常へ side美夏

ヤマは転校してきてから質問攻めになっていた。そして隣にいる私にも質問を投げかけてくる子までいた。しかも全然接点がない子まで。聞いてくるのはすべてヤマに関することだった。私はすべての質問に対して「よく知らないからすべてヤマに聞いて。」と押し返していた。なぜ追い返したかというと私は静かな方が好きだからだ。それから3日もたてば私に質問してくるこはいなくなり一週間でヤマに質問する人もいなくなりみんないつも通り渚のところに集まっている。ふとヤマが渚の方を指さし「あそこで大勢に囲まれているのはだれ?」と聞いてきた。「日野 渚。誰にでも優しいまさに天使のような人。」と答えた。数日してヤマが校庭で転んでしまい部活を休み一緒に帰ることになった。家に帰るとヤマに渚のことが好きだが一年後に帰るが告白してもいいのかという質問をされた。私はそれに対し「とりあえず伝えるだけ伝えてみたら。」とアドバイスした。



こんにちは(初めまして)桑原大樹です。現役高校生魔女の人間界研修、第三話を読んでいただきありがとうございます。はたして三人は気持ちを伝え、恋を実らせることができるのか。その結果は次の話で。では、また次の話でお会いしましょう。

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