~ここは剣と魔法の世界~
初めまして、まっちゃんと申します。
初連載の小説とあり、誤字脱字等ありましたら温かく教えてくれると嬉しいです。
1章が完結してからは毎日投稿か2日に一回に切り替えようと思っています。
それでは、ヨノセの努力譚をお楽しみください!
ファリーというこの星は4つの大陸に分かれていた。
北の大陸は「ジョミ」と呼ばれ、複数の人間族の王が治める景観の美しい街に多くの人間が
暮らしていた。
東の大陸は「ヨドレ」と呼ばれ、百獣の王が治める緑豊かな土地で獣人族らがすごしていた。
南の大陸は「ネフィスト」と呼ばれ、サファイア教の信者が集まり毎日祈りをささげていた。
サファイアは、この世界を作ったと言われる創造神である。
西の大陸は「アンクロフィスト」と呼ばれ、この世界で最強と言われる魔王が支配しその忠実なる部下として魔人族らが集まった。
そして、この世界には一つのルールがあった。
それは、12歳になると貰えるスキルの存在だ。
スキルは原則として【火・水・風・土・木・光・闇】の7台原素からなる。
さらにスキルの種類も2種類あり、
適正属性を一定の条件によってスキルへと昇華させることで取得する【適正スキル】と
先祖や特殊なものから継承するか自分で作り出すことによって取得する【創造スキル】
に分類されている。
また、生まれた時から魔人族、獣人族は2種類の属性の適正を持っているが、人間族に2種類以上の属性を持った存在の前例はいまだ確認されていない。
そのような圧倒的不利な状況の中でも人間族が滅んでいない理由。それはスキルのランクにあった。
スキルにはランクが定められており、優れたものから順に【SSS>SS>S>A>B>C>D>E】とある。
だが、最上位のSSSランクスキルは未だ目撃されていない。魔王であり、歴代1位の強さを誇る【クロウス・アルテミス】ですらもそのスキルの存在を否定している。
何故そう思われているのか、それはこの世界は生まれながらにしてそのものの一生扱えるランクが決まっているからだ。
人間族の庶民として生まれたものはたいていがFランクしか扱えず、よくてもDランク。
水を出したり光をともしたりすることしかできない。
貴族になるとたいていがCランク。優れた才能のある一握りすらもA程度で、
王であってもSランクは難しく、現在確認されているSランク保持者は人間族に2人、獣人族に20人、そして魔人族に100人。SSランク保持者に関しては魔王クロウスしかいない。だからこそ、SSSランクはおとぎ話上の存在だとされていた。
しかし、その前例はひっくり返されることとなる。
たった一人の庶民の少年の途方もない努力によって、その彼が生み出す波によって。
これは階級によって強さが決まる世界で、一人の庶民がそのルールを超越し、世界最強へと至る彼の努力の記録である。
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XXXX年 X月 サクラ・ミズカミの著書