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野営中の一時・イナリ編

分けた方が良いと思って次回含め短めです。


あと先に言っておきますがヒロインは一人です。ハーレムにはしません。

どうも。晩飯を支度中の篝です。

寝ていた人たちは夕方くらいになってから目が覚め、皆一緒に支度を行っている形だ。


と言っても昼に用意したコンソメスープに具材とか足すだけだけど。全く同じでは味気ないので、鶏むね肉を入れることにした。

まぁ明日からは軽めであれば普通に食事もできるだろう。朝はアサイーでも作るか。


「野菜とお肉切り終わりました」

「じゃあ三つの鍋に適当に放り込んでおいてください」

「「「はーい」」」


料理教室かよ。

皆して手伝ってくれてるから俺にやることないのよね。切って鍋に入れるだけだし。

ちなみにエレナさんと鳴は周りの警戒にあたってくれている。俺は料理の監督みたいなことと彼女たちの護衛的な役割だ。

男の俺が一緒にいて不安になったりしない?大丈夫?


しばらくしてコンソメスープが出来上がり、皆でお食事タイム。

味は昼の奴と一緒だが、鶏むね肉が入ってるので結構違う味わいがある。

美味い。


「ど、どうですか?美味しいですか?」


最初におかわりを要求してきた桃色髪の子。イナリさんが味の感想を聞いてくる。

俺の言ったレシピ通りに作ってくれたから全然問題ない。


「はい。美味しいですよ」

「よ、良かったです…。教えてくれた通りに出来たか不安だったので」

「この通り簡単なんで、そんなに不安がることないですよ」


一度も料理したことがないのだろうか?それなら不安がる気持ちはよくわかる。

何事も初めては不安になるよな。

ただその後。なぜか彼女は俺がスープを飲み終わるまで、笑顔でずっと傍にいた。


するとイナリさんが唐突に質問して来た。


「えっと…。カガリさんはその、今お付き合いしてる方とかいらっしゃるんですか?」

「へ?いや、いないっすけど。それがどうかしたんですか?」

「本当ですか!?では、あちらのエレナさんというエルフの方とは……」

「ん?……ああ。なるほど。エレナさんは俺の彼女じゃないですよ」


俺とエレナさんって傍から見たらかなり仲良さげに見えることだろう。それはなんとなく自覚してる。

お互いそこまで遠慮がある感じはないし、人によっては付き合ってる風に見えるかもしれない。

でも少なくとも今は彼女に対して恋愛感情のようなものは抱いていない。ただ見た目はどストライクだから、一緒にいるうちにコロッといっちゃう可能性は我ながら否定出来ないところ…。ちょっと自分でも怖い。


「そうなんですね…。なんだか、安心しちゃいました」

「へ?」

「い、いえっ!なんでもないです、なんでも!し、失礼しみゃす!」


慌てふためき、言葉を噛みながらその場から逃げるように去っていくイナリさん。

……ごめん。勘違いだったら申し訳ないんだけど、もしかしてさっきのってそういう…。


「ラノベかよ…」


痛い目に遭いたくないので、あまり自惚れとかしたくないのだが……さっきのあからさまな態度と発言に困惑しながら、食後の片付けを行った。

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