百合の誕生日会を成功させるために!!
はぁぁ!!やっぱ、家が一番だわぁ。落ち着く〜!!帰って来てよかったぁ〜。ん?後、一ヶ月で百合の誕生日じゃん。と、その前にテストじゃんかぁ〜〜〜〜〜〜!!百合の誕生日会を成功させるためにテスト勉強頑張るぞ〜!!えっと、今日は何日かなぁ?、、、、、四月三十日、、、。あと、テストまで2週間しか無い!?今から、テスト勉強頑張るのかぁ〜。でも、百合の誕生日会を成功させるためだし!!頑張るぞ!
花瘉は、自分の勉強机の椅子に座った。そして「よし!!!」と、大声を出して気合を入れシャープペンシルを持った。
夜、七時。花瘉は、勉強をほったからしてスマホをいじりながらベットでグダグダしていた。そう、花瘉は数学しか勉強が進まなかったのだ。諦めた花瘉はスマホをいじりだし気づけば、四時間以上スマホを触ってしまっていた。花瘉は、自分の不甲斐なさにショックを受けたが集中しようとスマホをお母さんに預かってもらってまた、自分の勉強机に向かった。だが、少しは勉強したものホントに少ししか勉強が進まなかった。花瘉は、諦め今までの知識と勝負をしようと思った。
花瘉は、そのまま寝落ちして気づけば朝になっていた。
「うわ、最悪。でも、しょうがない。赤点は、回避できると思う!!自分の中では、頑張ったほうだし。」
花瘉は、一階に降りて朝ごはんを食べようとお母さんに声を掛けて、朝ごはんの準備をし始めた。
「あ、花瘉〜。昨日の、スマホどうする〜?」
「ん?あ、スマホ〜?今日、学校だし持っていく。」
「分かった、テーブルの上に置いてるから勝手に取っていってね。」
お母さんに声を掛けられた花瘉は、朝ごはんをテーブルに置きながら返事をした。すると、お母さんに「お風呂はどうする〜?」と聞かれた。花瘉は、「もちろん入る。」と返事をして、朝ごはんを食べ始めた。
今日の、朝ごはんは目玉焼きトーストだ。花瘉は、目玉焼きトーストをほうばりながらテレビを付けた。ニュースを見ようとチャンネルを変えると最近勃発している「通り魔事件」のニュースが流れてきた。
〘先日、華英集落の学校前で小学四年生の峰結葉ちゃんが刺され病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。偶然、見ていた人が通報したことにより、、、、、〙
うわ、また通り魔事件。最近、多いなぁ〜。しかもここ、百合といつも待ち合わせしてるコンビニに近い小学校じゃない?普通に、通り魔とか怖いし。今日は、百合にくっついて学校行こぉ〜。
花瘉は、ご飯を食べ終わりお風呂に入って学校の準備をした。いつもなら、神社の本邸の拭き掃除があるけど今日は、病み上がりということでお母さんがしてくれることになった。そのおかげか花瘉は、いつもより時間がたくさんあった。花瘉は、ふと思い立って「亡くなった人が生き返る」と言うのをスマホで検索した。前に見たときよりは沢山のページがスマホに映し出されたけど、花瘉が求めている情報はまだ無かった。
気づけば、学校に行く時間になっていて花瘉は、慌てて玄関に向かった。
百合は、花瘉に気がついて手を振った。花瘉もそれに気がついて手を振った。
「おはよう。今日のニュースやばかったね。まじ、怖いんだけど。」
「分かる。百合もビビりながら、ここのコンビニで待ってたもん。花瘉、遅いよ。」
花瘉は、百合に「ごめん」と手を合わせて謝罪をした。
花瘉と百合は手を繋いで学校の校門前まで走って行った。
いつもより、断然早く着いた。いつもなら、寄り道したり忘れ物を取りに帰ったりと中々、学校につけなかったのだ。
百合と花瘉は、手を繋いだまま教室に入っていった。
教室の雰囲気は最悪で、緊張感が走っていた。皆、顔を強張らせて自席に座っていた。花瘉と百合も緊張した面持ちで、自分の席に座った。
数分が経って、先生が教室に入って来た。先生も、緊張した面持ちで話し始めた。
「皆さん、ご存知の通り先日この学校付近で殺人事件がおこりました。安全のため、しばらくここを閉鎖にすようです。ですので、課題を渡したいと思います。」
こんな時に課題渡されんの?やばいな、、、、校長どうなってるんだ?
花瘉は、不快感を全面に顔に出して課題を受け取った。
、、、、、何この課題、、、。作文?物語を書くの?めんどくせー、、。仕方ない、どうせ不審者が出て学校休みなんだし、ちょっとは頑張るかぁ〜〜!ん〜〜?いや、何を書こうか?ちょっと、考えてみるかぁ。
その日は、給食も食べずに学校が終わり百合と花瘉は、早々に学校を出て自宅に向かっていた。
「ねぇ〜〜?どうする?物語。百合、全然きまんないんだけど、、、。」
「あ〜〜、、ね。確かに全然決まんない。私も、一時間は考えているけど中々まとまらないし、、、。」
花瘉と百合は楽しそうに話していたが、中々今朝の緊張が解けなかった。
明日には、この緊張が収まると良いが、、、、、
最後まで読んで下さりありがとうございます。