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ある日、神社で、、、、  作者: 風凛
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初めて知ること

花瘉はいつも起きる時間に目を覚ました。朝、四時。昨日は、一回起きてしまったけどいつの間にか寝ていたようだ。花瘉は、「少し、散歩しよう。皆はまだ、寝ているだろう」と思いベットから降りて病院の一階に向かった。誰もいなかった。当たり前だ、朝四時なのだから。花瘉は、病院なのに誰も居ないなんて変なのと思ったが誰も居なくて安心していた。誰かが居たら、必ず止められていただろう。花瘉は、少し警戒しながら病院を出た。

夜になると本当に誰も居ないみたいに静かになるな。まぁ、夜でもないか。

少し、肌寒かった花瘉は羽織ってきていたスカーフを羽織り直した。夏だと言うのにかなり寒かった。でも、花瘉は戻ろうとはせず、朝日を見に行こうとした。

誰も居ない道を花瘉は一人トボトボと歩いていた。誰かとすれ違ったが何も見えなかった。花瘉は、考え込んでいた。それで、気づかなかったのだ。花瘉はその人を知っているはずなのに、、、、。

うぅ〜ん。どうしよ〜どこで夕日を見よう?あ、いっその事、神社に行って階段の上から見る!?気を失ったから少しは体力が落ちてるかもしれないけど、まぁ、登れるでしょ!!

花瘉の神社(家)は、舞菜も、覇彌斗も、百合も、花瘉も簡単に登っているが全部でかなりの段数があるのだ。気を失った後でこれを登ろうと思うとかなりしんどいのだ。一般の健康な人でもかなりの時間を掛けて登らないといけない。と言うか登れないのだ。花瘉と百合と覇彌斗は毎日登ってきているからかなりの速さで登ることが出来る。舞菜は、覇彌斗に会えるという興奮で速急に登ってこれたのだ。花瘉は、「よし!!」と言うと階段を登り始めた。





「ああああああああああああああ!!!!やっと登ったぞ〜〜〜〜〜!!」


あ、やべ。やったわ、皆寝てるはずなのに、、、、。起こしちゃったかな?(笑)まぁ、いいか!!

花瘉は、登るのにいつもの四倍はかかっていた。花瘉は、七百段を一気に五分で登るのだ。まさに、超人。と、言っても百合もかなりの速さで登ることが出来る。七百段を八分で登り切るのだ。クラスの皆と勝負をした時は圧倒的、勝利をしていた。花瘉は、この戦いには居なかったから勝てたのだ。

やっと、ついたぜ!!物心ついたときからこの階段をいっつも登ってたからこんなに苦労したことなっかたぜ。ふぅ〜。あ、やっと日が出てきた。

花瘉の目の前の山から朝日がひょこっと出てきた。そして、徐々にあがっていく。すぐに、朝日の色に周りが染まってしまった。朝日が、登るのは一瞬の出来事ですぐに花瘉の知っている朝日になった。

わぁ〜綺麗!!でも、すぐあがっちゃうなぁ〜、、。あ、そろそろ病院に戻らないと!!皆が、心配して私の事を探し出すかも!!急げ〜!!

花瘉は、元きた道を全速力でかけて行った。



「はぁはぁ。」

づがれた〜〜。ぎりぎりセーフ?よし!!中に入ろ。

だが、警備員に呼び止められた。そりゃそうだ。もう、六時なのだから。


「君。どこに何をしに行ってたんだ。」

「え、えっと〜。朝日を見に行ってました。」

「誰かに、言ってから行ったか。」

「え、いえ、、、、、。誰にも言わずに見に行きました。」


警備員は「そうか、次に外に出る時は必ず誰かに言って出てくるように。」と言ってどこかに行ってしまった。花瘉は、病院の中に入って時計を見た。

やば!!もうすぐで百合が来る!!

百合は、基本何も無い限り七時まで寝ているが今日は、花瘉の見舞いに来るので張り切りすぎて花瘉に「六時に行くね。」と言っていたのだ。

花瘉は、またもや全速力で自分の病室まで戻り布団に潜り込んだ。もう、日は完全に昇っており、辺りは完全に朝になっていた。

花瘉は、息苦しくなって布団から顔をだした。そして、新鮮な空気を吸おうとベットから降りて窓を開けた。少し涼しげな風が入ってきた。花瘉は、その風を思いっきり吸い込んで深呼吸をした。すると、花瘉がいる病室のドアが開く音がした。


「あ、花瘉〜〜。おはよう。ちゃんとよく寝れた?」

「うん。ちゃんと寝れたよ!検査をしたら家に戻っていいんだって。」

「良かったね〜。何事もなくて。」

「ホントにそうだよ〜。自分も安心したしね。」


百合とそんな話をしていると看護師さんが入って来た。どうやら、朝食のようだ。花瘉は、その朝食を見た瞬間、吐き気がした。あまり、美味しそうでは無いからだ。百合も、その朝食を見てそう思ったのか、花瘉に「百合さぁ〜。さっき、コンビニに行ってサンドイッチ買ってきたんだ。一緒に食べようよ!」と誘ってくれた。花瘉は、安堵した顔で「えぇ〜。やったぁ〜。じゃあ、貰う。」と言って百合のサンドイッチを貰った。

看護師さんは、仕方なさそうな顔をして他の人達に朝食を配りだした。花瘉は、少し申し訳なくなったが食べたくないものは食べたくないのだ!!と言い聞かせて百合から貰ったサンドイッチを食べた。


検査は、昼からなので朝は、百合とひたすら喋りまくった。そして、看護師さんから「検査ですよ〜」と、呼ばれたので百合は、「一旦帰るねぇ〜。終わったら、必ずスマホで送ってぇ〜!!」と、言って帰っていった。花瘉は、看護師さんと一緒に部屋を移動して検査をする部屋に向かった。

検査をする部屋の前に着いた。花瘉は、学校とは反対に優しくドアを開けた。そこには検査を、担当してくれる先生が暖かく出迎えくれた。花瘉は、少し検査をビビっていたのだ。初めての事に挑戦する時は皆、緊張するものだ。

はぁあ〜落ち着け。私、大丈夫だ。ただの検査何だから。

花瘉は、ビクビクしながら先生の検査についての注意事項を聞いていた。先生は、それを汲み取ったのか「大丈夫ですよ。怖がらなくても。注射などの痛いものはしませんから。」と、花瘉に言った。花瘉は、安堵したが、やはり緊張は解けなかった。

それから、検査をする台に上がり花瘉は、寝転んだ。

検査は、何事もなく終わり、花瘉は、病室に帰っていいと言われたので病室に歩いて行った。


花瘉は、自分の病室の前に誰かが居るのに気がついた。

う〜ん?誰だろ。遠くからだから分かんないや。

花瘉は、考えても分からなかったので取りあえず近づいて誰かかを確認することにした。

あ、?覇彌斗じゃん。何で、ここに居るんだろう。まさか、誰かのお見舞い!?覇彌斗が、通院してるんじゃなくて、家族とかが入院してるの?ちゃんと、挨拶しなきゃ。


「覇彌斗〜〜!!久しぶり〜〜。」

「お前うるさい。ここ、病院。」


は!!そうだ。ここは、病院だったんだ。朝も、大声で叫んじゃったしね。

花瘉は、覇彌斗に近づいて声を掛けた。覇彌斗は、冷静に花瘉に注意を放った。


「何で、病院に居るの〜?誰かのお見舞い?」

「え?うん。お前のお見舞い。」

「は?何で、来たの。頼んで無いんですけど。」

「うっせーな。親が、行けって言うから来たんだよ。」


二人は、言い争いながら病室に入って行った。


花瘉は、病室の窓に顔を近づけて大声で叫んだ。


「なんで、コイツが居るのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

「うるさ。」


覇彌斗に、「うるさ」と返された花瘉は、「はぁぁぁ?覇彌斗だっていっつもうるさいじゃん。」と反発した。覇彌斗は、「大人気ない」と言って、近くにあった椅子に座った。花瘉は、また反発したが、覇彌斗に受け流され、花瘉の反発は終わった。


「で、何しに来たの。」

「だから、花瘉の見舞いだっての!」

「何で、私の見舞いなんて覇彌斗のお母さんが言っても、こなさそうじゃん。」

「ん〜?なんとなく。家に居ても、親がうるさいだけだし。」

「ふ〜ん。」


花瘉は、覇彌斗の親がうるさいの意味が分からなかった。

私には、お母さんしか居ないけど、お母さんは私に優しくしてくれるし、神社の本邸拭きも嫌だと思ったことは一度もないけど、、。そういや、覇彌斗のお母さんの事、あんまり知らないなぁ〜?ちょっと、聞いてみよ!!


「ねぇ〜覇彌斗?覇彌斗のお母さんってどんな人なの?」

「う〜ん?俺のお母さんはお姉ちゃんにすごい貢いでた。俺の、お姉ちゃんは何でも出来て、賢かったし、顔も、女が惚れるほど綺麗だった。俺も、優しいお姉ちゃんが好きだったけど中学入学して、すぐに亡くなった。俺なんかマジ小さかったから全然覚えてないけど。すごく、好きだったのは覚えてるんだけど、それ意外の記憶が無いんだよなぁ〜。」


覇彌斗は、思い出そうと頭を抱えていた。花瘉は、そんな覇彌斗を見ながら希華の事を思い出していた。


「覇彌斗。私も、すごく大好きな人が居たんだ。その人も、きれいな顔をしていて、小さかった私にも優しくしてくれて、何というかとにかく優しかった。その人も、中学生で亡くなったんだけどね。」

「なぁ。その人の名前なんて名前なんだ?」

「、、、、希華。」

「ん?希華?あ、多分それ俺のお姉ちゃん。」


覇彌斗は、当然のように「その人、俺のお姉ちゃん。」と、言い張った。花瘉は、「何で、そんなに平然としてられるの!?」と、聞いたら覇彌斗は「お姉ちゃんに教えて貰った。」と口にした。花瘉は、は?と言う顔を崩さないまま覇彌斗に聞いた。


「本当に、きらちゃんに聞いたの!?きらちゃん何者!?」

「あぁ〜。お姉ちゃんは、未来のことを少し見ることが出来たらしい。」


きらちゃんって、そんなに超人だったのぉ〜〜!?私、知らなかったな。はぁ、きらちゃんの事をホントに何も知らない。きらちゃんにちゃんと、聞いときゃ良かった。七歳の脳でも、聞けるでしょ。私の、バカぁ〜。

花瘉は、頭を抱えながら嘆いた。そんな、花瘉を見ながら覇彌斗は、花瓶に刺してあるパセリの水換えをしようとパセリを椅子に置いて水を変えに病室の外に出ていった。花瘉は、頭を抱えながらスマホを取り出し百合に、メモを送った。


百合は、花瘉の病室にすぐにやってきて「花〜瘉〜」と、抱きついた。花瘉は、それに応答しながら「さっき、覇彌斗がパセリの水を変えに病室を出ていったよ。」と、百合に報告した。百合は、複雑な顔で花瘉から離れて、「いっつも、喧嘩してるくせに何で来てるの?」と、百合に聞いた。


「何か、親がうるさいから来たんだって。」

「ふ〜ん。なにそれ。」

「だよねぇ〜。」


それを、聞いていたのか覇彌斗が「まじで、親がうるさいんだよ!!」と、顔を出した。花瘉は、「あ、出てきた。」と言って覇彌斗が持っていた花瓶を受け取って、椅子に置いてあったパセリを花瓶に刺して元々合った場所に戻した。そして、花瘉はベットに座って百合に声を掛けた。


「百合〜〜?今度、誕生日だよねぇ〜?」

「うん。そうだよ。ちゃんと、祝ってね!!」

「あったりまえ!!」


覇彌斗は、すぐそこに合った椅子に座って花瘉と百合の話を聞いていた。

それに気づいた花瘉が、覇彌斗に話題を振った。


「そういえば、覇彌斗はいつ誕生日なの?」

「俺?四月一日。」

「、、、もう、過ぎてるねぇ〜。」


花瘉と百合は、気まずそうに顔を見合わせて「ごめん。」と誤った。覇彌斗は、「全然、大丈夫。」と言った。花瘉は、「じゃあ〜次の、誕生日は皆で祝わないとね。」と、言って大声で窓の外に叫んだ。


「友達の誕生日頑張るぞ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」


百合と覇彌斗は声を合わせて「うるさ」と言った。

そして、叫び終えた花瘉はやる気満々で飾り付け頑張るぞ〜!!とやる気を入れていた。


数時間喋った花瘉と百合と覇彌斗は、数時間前に来た看護師に言われたとうり、花瘉の帰り支度をしていた。

数時間前に看護師が来て「検査は、全然大丈夫だったのでもう帰っていいですよ。」と、言っていたのだが花瘉たちは喋りすぎてかなりの時間を病院にいたのだ。流石に、こんなに長い時間病院に居ては駄目だ、と言うことで帰りの準備をやり始めたのだ。


花瘉たちは、流石にヤバイと思い速急に帰りの準備をし受付に来ていた。


「すみません。遅くなってしまって、、、。今日、自宅に帰りますね。ありがとうございました。」

「あ、はい。花瘉さんですよね?親御さんからお金は預かっておりますので、そのまま帰って頂いてよろしいです。」

「はい、ありがとうございました。」

「お大事に。」


めんどくさいことは、すっ飛ばしたかった花瘉だが一応と言うことで受付に報告しに行っていたのだ。そんな姿を百合は不思議そうに眺めて戻って来たか瘉に声を掛けた。


「意外だねぇ〜。花瘉が、受付に行くなんて。」

「え〜?だって、めんどくさいことに巻き込まれるのも嫌じゃん。」

「う〜ん。確かにそうだねぇ〜。」


三人は病院を出てそれぞれの家に向かった。覇彌斗は、一番最初に別れて、しばらく一緒に歩いていた花瘉と百合も別れてあるき出した。

何か、色々合ったけど病院生活楽しかったなぁ〜。久しぶりの休日って感じで良かったし〜。覇彌斗の事も色々知れたしね。でも、あの話だと覇彌斗のお母さんはきらちゃんの事ばかり気にして覇彌斗には目もくれなかった。って言ってるみたいだったなぁ〜。他にも、なにかありそうだな?今度聞いて見ようかな。



最後まで読んで下さりありがとうございます。

次は、「百合の誕生日会を成功させるために!!」です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 返信ありがとうございます! 作者も顔分からないんですね……どんな顔だろう。 ー妄想中ー うーん。 続き楽しみです! [一言] 応援してます!(*^^*)
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