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ある日、神社で、、、、  作者: 風凛
1/5

すべての始まり

投稿が初めてです。

文章がおかしいのは多めに見てください。

頑張って投稿します!よろしくお願いします!

あ、あの子また来てる。最近よく神社で見かけるようになった小学生。毎日あそこで何をしているのだろうか。こんなに古い神社に何を祈りに来ているのだろうか。何故か私はその小学生に話しかけていた。


「毎日そこで何してるの?君、小学生だよね。」

「何?毎日祈りに来たらだめなの?」


不機嫌そうだったが私は粘り強くその小学生に聞いた。


「ここの神社有名じゃないのにどうやってここに神社があるって知ったの?」

「知らないの?ここの神社亡くなった人が生き返るって言われてるんだよ。」


と、やはり不機嫌そうに返された。

小学生は「もういい?」と言って、走って行ってしまった。私は、お母さんに「学校」と呼ばれているのに気づきすぐに家に戻った。まぁ、神社が家なんだけどね。


何故か私はその小学生に興味を持ち毎日話しかけるようになった。




今日から私は新学年になった。新しい制服を着て、新しい靴に足を通す。そんな新しい事だらけだけど、私の頭の中はあの小学生が言ってた事で頭がいっぱいだった。私は、百合と待ち合わせしている華英集落のコンビニに向かった。そして、百合と合流する。


「花瘉〜?ぼ〜っとして大丈夫?ねぇ〜これ見てここの神社。花瘉の家だよね?めちゃくちゃ話題になってるよ〜?死んだ人が生き返るだって。ホントに?ネットの情報ってくだらな〜い。」


え〜?私、そんなにぼ〜っとしてた?

死んだ人が生き返る!?何そのデタラメ記事。絶対嘘に決まってんじゃん。このときの私の考えは「嘘」とゆう考えにまとまっていた。だけど、こんなすぐに考えが変わってしまうなんて。


「百合。その情報絶対嘘だよ。死んだ人が生き返るって現実的に無理あるよ。しかも、あんな古い神社で。」


私が百合に絶対嘘だよということを主張すると、百合は「確かにねぇ〜」と言って他のページを見始めた。一方私は、あの小学生が言ってた事と同じ、、、、。何か引っかかるなぁ〜。と考えていた。


そんな事を考えてると新しい担任の先生が教室に入って来た。

新しいって言ってもこの先生は小学生の時から知っている。そう、ここは小中一貫校だからだ。制服や鞄、持ち物などが変わっても、担任する先生は基本知っている先生方ばかりだ。


「はい。皆さん、今日から中学生ですね。ここは、小中一貫校だから入学式だとかがないけど中学生ですからね。下級生の面倒も見るように。」


皆、口々に「はあぁ〜い」とか「めんどー」っていう返事をしている。私も、ぐだ

っぐだな返事をした。まさか、こんなところでこんな出会いがあるなんて想像もしていなかった。


その日の授業は何事もなく終わり、帰りの時間になった。百合と私は先生に呼び出されていた。


「百合さん、花瘉さん学校にスマホを持ってくるのは禁止です。小学生の時も言いましたよね?今日も、他の人から百合さんと花瘉さんがスマホを持ってきているということを聞きました。あと、百合さんと花瘉さんはルール違反をしすぎです。学校のルールは守ってください。」


と、長ったらしい説教をくらっていた。

はぁ〜長い長い。早く終わらせてほしいのに、、、。どうせ、叱ったって私達は変わら

ないっての。早くピアス買いに行きたいなぁ〜。


「こら!!ちゃんと聞いてるの!?もう、今回は見逃してあげます。次は、無いようにしてくださいね!!」


やっと、先生の長い長い説教が終わった。

百合と私は清々しい気分で昇降口に向かっていた。


「百合思うんだけど最近、花瘉疲れてるよねぇ〜?絶対。」

「え?そんなことないよ。朝だって普通に起きてるし、、、、。」


「いや、朝は起きるものでしょ」って百合に返された。確かに、私最近疲れてるかも。あの日のこと思い出しちゃうし、、、。変だな、、。何かの予兆だったりして、、。

まぁ、ないか!!



その、予兆が最悪の結果を招くことを花瘉は知らない。



ーーーーカン、カラ、コンーーーー


昇降口の方から音がしたな?こんな時間に誰か帰るのか。この時間なら部活の人か

な?昇降口に小学生くらいの子がうずくまっていた。声をかけるか迷っていた。


「大丈夫?保健室行こ?」


偉大なる百合がその小学生に後ろから声をかけた。私は、その時本当に百合を尊敬した。


「大丈夫です。」


聞き慣れた声が帰ってきた。

私は、気になって小学生の前に回って顔を覗き込んだ。そこには、見慣れた顔があった。そう、あの神社の小学生だ。なんで、ここにいるの?まさかの同じ学校!?と考えがぐるぐる回った瞬間小学生が「ゲッ」と言って走っていってしまった。


「花瘉〜?あの子知り合い?」

「うん。毎日神社に祈りに来てる子。」

「なんで?毎日祈りにきてるの!?」

「さぁ〜?細かい事は知らない。百合が言ってたじゃん。あの神社の噂。それ信じて、あの子も毎日祈りに来てんの。」


私は、百合が神社の噂を信じないかハラハラした。でも、心配は不要だったみたいだ。百合は何も言わずにただ小学生が去っていった、方向を見ていた。

それにしても何であんな噂を信じるんだろう?私が、小学生の時もあんな感じだっ

たのかなぁ〜?この時私は、百合が「本当なのかな?」と呟いてるのに気づかなかった。



私は、小学生が落としていった指輪を見つめていた。そう、昇降口の方からした音の正体は小学生の落とした指輪だったのだ。指輪はキラキラと七色に光って真ん中にハマっている真珠のような丸い宝石に集まっていく。その光景が目をみはるほど美しく、キラキラした物が嫌いな花瘉でも思わず見入ってしまうくらいだ。明日、これあの子に返さないとなぁ〜。そのついでに名前も聞こ。口聞いてくれるかなぁ〜?無理ありそう、、、。



毎朝、私の朝は早い。四時起きだ。この時間に起きて家の手伝い。神社の本邸の拭き掃除をした後は、朝ごはんの支度、そして、自分の支度だ。私は、拭き掃除とご飯の支度を終え自分の支度を始めようとしていた。もう、七時になっている。その時、神社の本邸の前にあの小学生の姿が見えた。私は、急いで指輪を持って外に出た。ここは、山奥なので朝の気温は夏でも涼しいのだ。走ったらすぐに小学生の後ろに追いついた。私は、後ろから声をかけた。


「ねぇ、昨日指輪落としていったでしょ?」

「ん?お前が持ってたんだ。ありがとう。」


ちょっと素直?(笑)少しは心を開いてくれたかな?

小学生は、花瘉が持ってる指輪を受け取った。


「どうして毎日祈りに来てるの?あんまり、人が生き返るって話し信じなさそうだけど、、、?」

「じゃあ、逆にお前の大切な人が死んで、この噂を聞いたらお前はどうする?」

「私は、、、、、まだ、そうゆう人が居ないから分かんないや。」


私は、ごまかした。嘘だ、生き返って欲しい人なんて沢山いる。私はあの人との日々をやり直したい。誤りたい。でも、それはもう無理なのだ。分かっている。

人をそんな簡単に生き返らせてしまったら本当に世界の天地が狂っちゃう。


「ふぅ〜ん。俺の場合その大切な人が『おじいちゃん』ってわけ。本当に、死んじゃった時はびっくりして気を失っちゃたんだもん。起きたら泣きじゃくって、、、。それから、俺は反省したよ。人は寿命があるから何も悔いの無いように生きなきゃって。」


そっか。私も、悔いの無いように生きなきゃならないんだ。私にはちょっとハードすぎるよ。花瘉は、少し涙目になっていた。誰かからもらった「体」と「魂」それが結びついて花瘉自身になっている。その「体」と「魂」をくれた誰かが、「もらった体と魂で幸せに生きなさい。悔いの無いように生きなさい。」って言うなら尚更、自覚を持って生きなきゃならない。花瘉はその重みに耐えようとしているのだ。


「あのさ、、、?お前呼びやめてほしいんだけど、。」

「え?だって名前知らないし。」


は!そうだった名前知らないんだった。私のバカ〜、、。と、取りあえず自己紹介するか。


「あ、私花瘉ね。改めてよろしく。」

「うん。」

「うん!じゃなくてあんたの名前は!?」

「えぇ〜教えなきゃだめなの〜?まぁ、お前にあんたって呼ばれるのは嫌だから教えとく。覇彌斗。俺の名前」


その時、お母さんに「学校」と呼ばれているのに気がついた。

私は、覇彌斗に「じゃあ、またね。学校で!!」と言ってすぐさま家に戻った。


家に戻って、朝ごはんを食べてすぐさま学校に向かった。



花瘉は、学校のドアに手をかけて勢いよくひいた。

そして自分の席に行って準備をし、百合の方に向かった。


「あ、花瘉おはよう。小学生に指輪返せた?」

「うん。ちゃんと返せたよ。あの小学生、覇彌斗って言うみたい。今日、名前教えてもらった。」


私は、百合にスマホ画面を見せられた。


「これ、何も出てこなかった。まぁ、始めっから分かってたけど。人が生き返るなんて無理あるしねぇ〜。」


百合は昨日、本当なのかなって思って調べたらしい。でも、「死んだ人が生き返る」に関する記事は出てきても実際に「叶った」という記事は出てこなかったそうだ。やはり、この噂は「嘘」に近いらしい。有名な人も何人か試している人がいるけど、実際に叶った人はいないそうだ。そして、誰がこの噂を流したのかも分からないそうだ。私は、そんな簡単に「生き返る」ってことを願っていいものなのか。皆、不幸に巻き込まれないだろうかと考えていた。


「じゃあさ、花瘉は生き返らせたい人居る?」

「私?そんなに簡単に祈っていいものじゃないと思うよ。」


百合にはそう伝えて置こう。きっと、死んじゃった人はそういう運命なんだ。

運命をひっくり返しちゃだめだ。私も、生き返って欲しい人なんて山ほどいる。でも、その中にも生き返りたくない人が居るだろうし、居なくなることで思い出を深く残すこともできる。そう考えると、居なくなるって事も大事なのかなって思う。





あぁ〜やっと五時限目終わった〜。トイレ行こ。考えすぎちゃってちょっと疲れちゃった。(笑)まぁ、授業はまともに受けてないけどね〜。面白くないし。


「百合〜トイレ行ってくるね。」

「うん。行ってら〜。」


私の目の前に人だかりができている。普段こんなに廊下が混むはずがないのに何故か、今日は混んでいて騒がしかった。私は、背伸びをして人だかりの中央を見た。中央には覇彌斗が居た。何故か、女子に囲まれている。私は、あんなツンツンした性格の覇彌斗がモテているだとー!!と、驚愕してしまった。

私は、気づかれないようにその横をスッと通ってトイレに向かった。


私は、トイレから帰ってきて覇彌斗がモテているということを百合に話していた。


「でさ〜まじで廊下に群がってたんだよね〜。」

「へ〜。覇彌斗ってモテるんだ。そんなにイケメンだったけ?」


「嫌。そうでも、、、、。」と百合に言うと、百合は「ちゃんと顔見たことないや。」と言って「今度、合ってみたいなぁ〜」なんて言い出した。私は「運良く会えたらいいね。」と返して百合が覇彌斗に会いませんようとお願いしていた。百合には、あの性格は無理だ。耐えきれないと思う。

すると、六時限目が始まるチャイムが鳴った。皆、自分の席につく。私も、百合の席を離れて自分の席に戻った。自分の席に座った瞬間私は「寝る」体制に入った。





百合は寝ている花瘉に話しかけた。


「花〜〜瘉。一緒に帰ろ!」

「ん〜〜、、、?あ、百合か、、。いいよ〜」


花瘉は寝ボケた声で答えた。

やべ〜、、。今回も、全然授業聞いてないわ。こりゃテスト終わったな。ドンマイ自分。しょうがない、今回も自分で自主学習するかぁ〜。まぁ、点数取れるしいっか。満点は小学生の時から取った事はないけど。

んあぁぁー!!!ダルい!!頑張ろー。


「はぁ〜。勉強が溜まってくよ〜。どうしよう〜」

「百合もノート書いてないから教えられないよ?」

「それは知ってる。百合〜〜。一緒に勉強しよ?」


と、ちょっとぶりっ子ぽくねだってみた。すると、案外すんなり「いいよ」と答えてくれた。私は、この手は次も使えるなと思ってニタァとした。百合がお見通しと言うように「今回だけだよ?」と言った。私は、見抜かれてるじゃん残念と思ってがっかりした。

その日、私の家で勉強しようということになった。







最後まで読んで下さりありがとうございます。

次は、「ご対面」です。

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