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第四十三話  三度目の転校生と衝撃発言

そして翌日、また転校生がやってきた……


「今日は転校生がきたぞ~」


「また転校生!?」 「最近うちのクラスに転校生きすぎじゃない?」 「しかも俺たちのクラスだけな」


 ステイン先生の三度目の転校生コールにクラスメイト達は流石にこのクラスに転校生がきすぎだと不信感を持ち始めているようだ。


「おーい、もう入ってきていいぞ~」


 そう先生が言うと艶がある黒髪を纏い、白い肌に漆黒の瞳をした女の子が入ってきた。


「おお……」 「肌白~い」 「それに綺麗な髪だ……」


 先ほどまで抱いていた不信感はどこへ行ったのかと思うほどに転校してきた女の子にクラスメイトは夢中になっていた。


「まずは自己紹介をしてくれ」


「響です、これからお世話になります」


 そう言うと響は頭を下げた。


「おおーーー!! またこのクラスに美少女が転校してきたぞ~!」 「ああ……ここは天国か……」


「え? ちょ、ショ、ショウあの子って」


「ああ、言ってなかったけどアリシア校長が気を利かせてこの学校に転校してくるように手続きしてくれたんだよ」


 そう、実は響が転校してくることは前もって知っていたのだ。


 セーラに話した後にアリシア校長にも事情を説明したところ、どうせならこの学校にいたほうが監視もしやすいとのことで手続きをしてくれた。ああは言っているものの校長の優しさから気を使ってくれたのだろう。


 ともかく響が普通の学校生活を送れるようになってくれたのはこっちとしてもありがたいことだ。


「そうなんだ……びっくりしたよ~」


「?? 何の話かしら? 二人ともあの子のこと何か知っているの?」


「い、いや、まあこの前道を聞かれたんだよ、異世界から来たから場所が分からないらしくて」


「そ、そうそう」


「ふ~ん」


 エリザベスは気絶していたし、わざわざざわつかせるようなことを教える必要もないだろう。


「じゃあ、響くんの席は一番左の後ろだな」


「は、はい」


 響が席に着くとあの戦いのときは髪がボサボサで顔が隠れていたので気づかなかったが、今こうして髪を整えた響を見るとあまりの美貌に周りのクラスメイトが話しかけずらそうにしている程綺麗になっている。


「じゃあホームルームを始めるぞ~」


 ホームルームはいつも通り連絡事項ともうすぐ迫った魔法学のテストがあることなどいつも通りに過ぎていき、恒例の休み時間転校生質問タイムがやってきた。


「響ちゃんだっけ? ねえねえ黒髪ってあんまり見ないけどやっぱり転移してきたの?」 「響ちゃんはどんな魔法が使えるの?」 「そういえば黒髪ってショウと同じだけどもしかしてもと来た世界で知り合いだったりするんじゃない?」


 そして質問攻めに対して顔を朱色に染め何かを口にし始めた。


「ショウは私とずっと一緒に居てくれるってはじめて言ってくれた人……」


「「「え?」」」


 クラス中から離れたところで聞き耳を立てていた、ショウのもとに緊張からかカクカクと近づきショウの腕をつかみ胸に引き寄せ言った。



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