航路
掲載日:2017/07/21
ほんの少しだけ
手を伸ばした
届くような気がしてたのは気のせいで
水面に映る ふたつの影
今じゃ もう 航海の波の上
帆を上げろ
船出の時は来た
わからないな
それなのに 君はここにいない
ひとりきりの甲板に
乾いた弦の音がこだまする
毎日が 宴だった
毎日が 冒険だった
日常が 色づいてく
それなのに 僕は 僕は
大切なものを ありったけ詰め込んだ
宝箱の鍵は
二度と戻らない
波打ち際で見つめる
夕暮れに さよならを
もう君に 触れられないから
僕はまた 航海へと
さよなら
これは物語です。
ただし、その多くを、読む人の想像に依存しています。
本来は、作者の頭の中に浮かんだある思いと記憶を文字にしたものですが、読む人によって姿形を変えます。
共感、拒絶、侮蔑、無関心、なんでもありです。




