表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極振り好きがテイマーを選んだ場合  作者: ろいらん
第3章「闘技大会編」
64/141

第五十五話「会場入り」

書いてたのが全部消えて、ちょっと萎えました。


小説書いてる人にはあるあるな出来事かもしれません。


(2017/02/07)

本文中に消えてしまっている箇所があったので修正致しました。

 日付が変わり、昼が過ぎ、十六時。ESOのアップデートの時間だ。

 奇数日の十五時五十分には毎回強制ログアウトされ、十六時からまたインして遊ぶことができる。こういったオンラインゲームは定期更新が長いものだが、どうしているのだろうか。

 まあ、二日に一回定期更新してるゲームもそうないだろうが。


 時計を確認。既に十六時になっている。ヘッドギアを付けて横たわり、いざ。


 今日は、闘技大会の開催日だ……!


 ~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~


「おかえりなさい、お兄ちゃん!」

「おう、ただいま」

「えへへー」

「ま、十分(じゅっぷん)ぶりだがな」

「いいんです! もー、お兄ちゃんは一言余計なんですよ!」

「そうかい」


 肩に飛び乗るトパーズと、足下に寄ってきたラピスを抱えて俺の準備は完了だ。

 視界にちらつくメールの受信案内。開くと案の定、闘技大会について書かれている。


 エントリーNo.4ねえ。受付順だろうか。結構早めに受付したんだがな。抽選の可能性もあるか。

 それにしても、縁起の悪い数字だ。気にしなければいいんだが、そういうこと考えてる時点で影響受けてるんだろうな。


 トーナメント表は会場にて、ね。

 とりあえず、向かうしかないか。


 確か、町の中央にある噴水から期間限定で闘技大会会場に行けるはず。


「テイク」

「ん、ああ、繭か。繭は大会に参加しないんだよな」

「繭は、作るだけ。サポートに、徹する。はい、これ」

「……なんだこれ」


 繭から送られてきたのは装備品、というより、衣装?


「テイク達、三人は、オッドボールの、広告塔。目立って貰わないと、困る」

「あー、ギルド作る時に決めたな。これ着ればいいのか?」

「着る、というか、付ける。今の装備の、見た目を変える」

「そんな事もできるのか。すげぇな」

「レベル上げ、頑張った、から」


 ドヤ顔頂きました。ま、あんまり表情は変わってないけど。雰囲気が得意気に変わったから恐らくドヤ顔だ。


 で、肝心の衣装は……。


「……どこの魔王だ」

「お兄ちゃん、似合ってます! 強そう!」

「うん、いい出来。いい仕事した」

「いや、まあ、絶対に着たくないとかじゃないんだけど。なんつーか、繭っぽいな」


 全体的に黒の衣装は、完全に繭の趣味が形になったものだ。無駄な装飾がゴテゴテとくっ付いている。

 マントまであるが、動きは阻害されないな。本当に見た目だけ変更されたようだ。


「それは、褒め言葉として、受け取っとく。で、これは、アウィンの」

「わたしのもあるの!? わ、可愛い! 見て見て、お兄ちゃん!」

「動けるのか?」

「はい! 今までのと変わりありません!」

「ならよし」

「テイク、ゼロ点」


 なにがだ。機能を重視して何が悪い。

 アウィンの衣装は丈の短いワンピースにショートパンツ姿の、今から走り出します! といった服装。

 お転婆な子供に着せたい服だな。ってことはアウィンの服に最適な訳だ。


「うん、二人共、似合ってる。これで、活躍したら、オッドボールの、売れ行きも、上がる」

「それはどうだろうな」

「お金は大事ですからね。繭ちゃんのお金のためにも頑張りましょう!」


 「おー!」「……おー」と盛り上がる子供二人。こっち見んな。俺はやんねえぞ。


「なあ、繭、こういう衣装、二人にも渡したのか?」

「もちろん。ただ、まだ初級編」

「初級?」

「繭の趣味は、抑え目に、作った。特に、ユズ」

「なるほど」


 つまり、これからどんどん過激になっていくと。徐々に感覚を麻痺させていくわけですか。

 繭、恐ろしい子。


「それじゃ、頑張って」

「おう、優勝して帰ってくるからご馳走用意しとけよ」

「繭ちゃん、行ってきます!」


 ~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~


「……お兄ちゃん」

「いいから堂々としてろ。こんだけ人がいりゃ、わざわざNPCがどうとかで話し掛けてくるやつもいないはずだ」

「はい。でも、その、視線が」


 闘技大会会場には、物凄い人が集まっていた。

 ESOで最初のイベント、しかも闘技大会だからな。プレイ時間は全員そこまで変わらないだろうし、あわよくば優勝できるんじゃないか。そう考えている人は少なくないだろう。

 戦闘職の奴は、ほとんど全員が参加してるんじゃないか?


 そんな中に転移してきた、肩にウサギ、頭にスライム、可愛い女の子を従えた魔王様。

 衣装外しとくんだった……!


 アウィンにはああ言ったが、好奇の視線は間違いなく俺に集まっている。

 アウィンへの変な視線は俺が間に入りシャットアウト。鼻の下伸ばしてんじゃねえぞ、コラ。


「アウィン、とりあえず建物の中に入るぞ! 目の前にあるコロッセオ的なものに向かえ」

「コロッケ?」

「後で買ってやるから、今は動け」


 プレイヤーメイドの食べ物は高いが、美味いから買って帰ったのが間違いだった。

 味をしめやがって、これでまた余計な出費がかさむ。


「よし、アウィンはここでラピス、トパーズと待機。俺は衣装を外してトーナメント表を見てくる」

「コロッケはいつになるのでしょうか!」

「今日、勝ったらな」

「頑張りましょう! ラピスさん、トパーズさん!」


 うわ、ラピスとトパーズの目がギラギラしだした。

 二人は半分……って訳にもいかなそうだな。


 トーナメント表に近付くと人が増えてくる。掲示板とかで盛り上がってるんだろう。

 だが、やはりと言うか、テイマーのトーナメント表の前には誰もいない。

 俺にとっては好都合だ。さあ、肝心の中身はどうなってる?


 ~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~


「ラピス、トパーズ、アウィン」

「あ、おかえりなさい、お兄ちゃん! どうでしたか?」

「俺達の目指す目標は優勝のみ。それが確定した」

「え?」

「俺達が二回勝てば決勝。そこで当たるのがエリー。俺達が倒すべき相手だ」




 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 本日の試合予定


 第一回戦

 エリーvs.犬士郎


 第二回戦

 テイクvs.曝首


 第三回戦

 ミルvs.第二回戦の勝者


 決勝は後日行います。

 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

1月23日の更新は、試験対策のため、お休みさせて頂きます。


……明日の単位はほんと落とせないので、何卒(汗)


楽しみにしてくださってた方、申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ