誕・生・死・狂
※注意※
この作品を書いた作者はあまり文学についての学はありません
・文章が見苦しい
・文法がおかしい
・意味が前と後ろで打ち消しあってておかしい
・意味が分からない
上記のような問題が発生する可能性があります
どうか広い心をもって読んでいただくことを希望します
よろしくお願いします
私が生まれた時から彼は既に家族だった。
そう、私が生まれる前から彼は家族だったのだ。
私と彼は違う生き物だったが、家族として私は彼を愛しく思っていた。
彼は私を愛しく思ってくれていただろうか?
愛しくは思わずとも、家族としては見てくれていただろう。
そうであって欲しい。
私は彼よりも体が大きく成長した。
彼は私よりも小さな体だったが、私よりも利口だった。
私は彼を追いかけまわし怖い思いをさせた。
しかし、彼は私を傷つけるようなことはしなかった。
私は彼を十分に愛してはやれなかった。
彼は私に優しさと愛しく思う心を教えてくれた。
私は彼に多くを与えてもらっただろう。
しかし、私から彼に何も与えてやれなかったのではないか?
ああ、きっとそうに違いない。
私が彼に何かを与えることは何一つ無かったように思える。
彼に何も与えることはないまま、私と彼は成長する。
そして、その別れの時まで私は与えられずに過ごした。
生き物は必ず死ぬ。
これはどうやっても変わらない。
どんなに長く生きれる生き物でも、最後は必ず死んでしまうものだ。
私は彼の最期に立ち会えなかった。
苦しんでいたのか?
悲しんでいたのか?
それとも、最後まで別れを惜しんでくれていたのか?
彼は最期の時、何を思っていたのだろうか?
死んでしまった彼を見下ろし私は頭の中を真っ白にしながら、どこかでそんなことを考えていたような気がする。
本当は何も感じることもなく、無表情で彼を見下ろしていたのかもしれない。
全身から力が抜けるような、脱力感とは違う重みを体に感じながら、私は自室に移動した。
ベッドに倒れこみ涙を流した。
そのまま悲しみで一杯になり、逃げるように眠った。
ただただ眠った。
起きてはまた眠りについた。
彼のいない日々は物足りないものがあった。
どこか寂しい日々だった。
静かな日々がどこまでも続くような、退屈な毎日が続く。
私の中では彼は死んでいるのだろうか?
いや、そんなことはない。
私はどこかで彼は生きているのではないかと思ってしまっているのだ。
だから、彼の名前を呼んでしまう。
いつまでも私は彼の姿を忘れられないのだ。
視界の端に彼が映った気がしてつい彼を探してしまう。
彼の声が聞こえた気がして振り返ってしまう。
まだ、私の心の中では彼が生きていた。
きっと死ぬことは無いだろう。
見えないはずの彼の姿を見た気がして、私は今日も彼の姿を追う。
聞こえないはずの彼の声を聞いた気がして、私は今日も彼の声を追う。
私はまだ、死んだ彼が私の近くにいるように思えて仕方がない。
きっといるのだ。
私の近くに彼はまだ、私にだけはわかる。
私にだけは彼は姿も声も見せようとしてくれているのだ。
ああ、私だって分かっている。
きっと私は狂ってしまったのだろう。
見えないものが見える気がして、聞こえないものが聞こえる気がして、死んだ彼がいると思い込んでいるだけなのだ。
分かっていても、彼はまだ私の心にいるのだ。
だから今日も彼の声を私は聞いてしまう。
また私は、彼の声を聞く。
「ナァーオ」
私の幼稚な文章を読んでいただき誠にありがとうございます
ええ、内容なんて薄っぺらい過去の話です
さて、文章に登場する「彼」とは誰なのか?
最後の一言で分からない人がいましたら、私の文章を書く力の不足によるものです
本当に申し訳ありませんでした
謝るより「彼」について説明しましょう
「彼」とは、私が産まれた時より一緒に育った猫です
はい、猫です
にゃんにゃんです
猫と聞いて「くだらない」と思った方もいるでしょう
人それぞれの価値観があるので共感できないのは仕方ないです
猫だろうが家族が死んだ時の喪失感?と言うんですか
あれはものすごく心が虚しくなるものです
出来れば、出来ることならもう体験はしたくないですね
まぁ、無理なんですけどね
では、またどこかで読んでいただければ嬉しく思います