(旧)ログイン
文章力がほしいです(´・ω・`)
時刻は現在午後7時
急遽入ったバイトのせいで気が付けばこんな遅い時刻へとなった。
本来であれば高校が今日は午前中のみのため、もっと早くログイン出来たはずなのだがコレばかりは仕方ない。
今日はもうログインするのをやめようかとも思ったが、初VRMMOということも有り少しだけやってみる事にした。
ベットに横になりゲートを装着。
そして『一握りの楽園』を起動する。
一瞬のフラッシュが起き、気づいた時には薄暗い部屋で椅子に座っている状態だった。
バイトで電脳世界には来ているが、それとは明らかに感覚が違う。
その感覚に魅了されていた。
突然、ガコンと機械音がなり床から何かがせり上がる。
機械音にビクッと思わず体が動く。
えっ何、何が起こった。
僕の動揺にお構いなしにどんどんと何かがせり上がっていき、一人の少女が現れた。
現れたろ同時に薄暗かった部屋が一瞬で明るくなるわ、少女の背後からスモークが焚かれるわ、大きいモニターが出て来るわ、とあれよあれよと空間が様変わりしていく。
そして気づいた頃には、まるでアイドルのライブステージ見たいな風景へと様変わりする。
ちなみに、僕は思考が付いていかず口をバカみたいに空け呆気にとられていた。
『みんなー。ドロシーのライブに来てくれてありがとう』
イエーーーイ!!
ドロシーが大声で叫ぶと明らかに録音であることが解る歓声が響きわたる。
そんな彼女を見て思わずこう言わざる終えなかった。
「それ、一人でやってて悲しくならない」
ドロシーの頬と眉がピクピク動く。
「ちょっと生意気なお嬢ちゃんだね」
「いや、僕は見た目こんなのだけど男だよ」
ドロシーの嫌味に対し冷静に切り返す。
「あら、そうなの。ごめんなさいねあなったって女の子にしか見えないから」
「あまりそういう事は思っても言わないほうがいいよ。あなたも、『あなたの胸ぺったんこで男の子だと思った』と言われたらさすがに怒るでしょ」
黒い笑みを浮かべるドロシーに一撃をお見舞いする。
「うがー。胸は関係ないでしょ胸は、あんた男の癖に器がチッサイわね」
「あなたの胸よりは大きいつもりだけど」
「むきー。こうなったら全面戦争よ」
「コールゲーム―――
「ちょ、ちょっと待ちなさい」
僕の一言で完全切れたドロシー。
その頭を冷やすべく圭吾に教わった魔法の言葉を、唱えようとしたけれどもドロシーに阻止される。
ちなみに、その魔法の言葉とはコールゲームマスターといいプレイヤーから迷惑行為を受けた時に言うと運営が飛んできて判決、もし有罪がでれば迷惑行為を行った者にはペナルティーが科せられると言った物だ。
今回のケースで言えばゲームの一部を私物化し、それが原因で口論になった。
どっちが悪いかは一目瞭然である。そりゃあ必死で阻止するだろう。
ドロシーは、不満げな顔を浮かべていたが、はぁとため息を付き宣言する。
「私の負けよ。でも、冗談抜きでもうちょっと女性には優しくしなさい」
「僕にとってはこれが人生初のVRMMOで正直言ってどうすればいいか解らない。それなのにそれをサポートしてくれるはずの人物が仕事そっちのけで悪ふざけと来たら流石に優しく出来ないでしょ」
「どんまい。ちゃんとやるからお姉さんにまかせなさい」
僕の説明を聞いたドロシーは笑みを浮かべ答える。
原因に励まされると言う体験をし、流石に反応に困る。
「それじゃあ、いっくよー」
そんな僕を無視して話を進めるドロシー
「まずはキャラネームを入力してください」
ドロシーの雰囲気が変わり抑揚の無い機械的なしゃべり方になり、目の前にいきなり半透明なタッチパネルが現れる。
ドロシーの変化に少し動揺したが、すぐにキャラネーム『レイ』を入力する。
「キャラネームは『レイ』でよろしいですか」
ドロシーの問いに、YESのタッチパネルをタッチして答える。
「次に種族と職業を選択してください」
「質問があるんだけどいい」
「何でしょうか」
「種族と職業だけど選ぶものによって一部能力がまったく使えないとかいう制限とかあるのか気になって」
「よく解りません。もう少し詳しくお話ください」
うーん。正直説明が難しい。
「例えば、ある種族は剣は使えるけど魔法はいくら頑張っても覚えることができない。とか逆に魔法は使えるけど剣術は覚えない職業とか。そう言うのがあるのかなと思って」
「質問の意図がつかめました。結論から申しますとございません。得手、不得手はありますがまったく覚えないとか使えないとかそういう物は現在ございません」
うん。何とか伝わった。
そして覚えられないってのは無いのか・・・。
それならばと、タッチパネルを操作し種族と職業共にランダムへと設定した。
こう言うのも面白そうだ。初心者がやる方法ではないかもしれないけどね。
「種族と職業はこれでよろしいですか」
YESを選ぶ
「最後に髪の色と瞳の色を選択してください」
これは最初から決めていた。
髪は白で瞳は赤だ。
圭吾が言うには白髪に赤目は結構いるそうなので無難にこの彩色にした。
「髪の色と瞳の色はこれでよろしいですか」
YESを選ぶ。
「以上でキャラクターメイクを終わります。次に進みます」
ドロシーはそう言うと手を叩く。
どうやらまだ続くようだ。