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詩の箱

作者: 眞木 雅

なぜあの時たった一隻

通りすがりの船を見過ごせなかったのだろう


そんなにも孤独だったろうか

己一人も癒しきれないほど

もしくは強欲だったろうか

まともに景色を愉しめないほど


鮮烈なそれを逃さんとして

水に飲まれる体が

もう二度と旅人には戻れないと

失うその最中やっと知る


目的がなければ良かったのだ

思いが無ければ良かったのだ


濁流を数多の塵芥にまみれて

流れていく船


助けてくれ


私はただ、そう言って船にすがった


愛してくれ


私はただ、そう願って水に還った



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