某月某日 失くし物の神様
失せ物を探すおまじない、ということで午前中にテレビで面白いものをやっていました。
ご覧になっていた方も多いかも。
ハサミを掲げるように持ち、「ハサミさんハサミさん」と呼びかけながら(片耳に押しつけるように持ちあるき)失くし物がどこにあるか教えてもらうのだとか。
「にんにくにんにく」と連呼しながら探す方法も紹介されておりました。
それで思い出したのが、我が家に昔から伝わっていた古い小さな掛け軸。
残念ながらどんな絵柄か覚えがない。何となく庚申様と関係があったような無かったような。
何か失せ物があった時には、その掛け軸を出してきて家の東側にかけ、水を供え、その絵に針を刺しながら失せ物が出ますようにとお祈りすると、必ず失せ物が出てくる、と言われていた。
非常に古いもので、15年ほど前にパスポートが出て来なくて探した時にお世話になった時にはすでに、端がぼろぼろになって虫も喰っていた。
その掛け軸にお願いするとまず百発百中で失せ物が見つかる、と亡くなった叔母の一人も言っていたが、確かにその時もパスポートは見つかった、思いもかけないところから。
御礼には油揚げをあげるのだそうで。その時にもたぶん、油揚げで御礼をした記憶が。
しかし、よく効く神様は障りも大きい、とその叔母は言った。
パスポートが見つかって1週間後、オイラの結婚披露宴間近という頃、母親が転んで足の骨を折る。
おかげで式には出席できず。
何となく、失せ物の神様が見返りを求めたのかな~ってその時、思ってしまいました。
その掛け軸、今ではどこに入ってしまったのか不明。
ハサミさんに探してもらおっかな~ ハサミの方が障りが少なそうだし。
とにかく、むやみに神頼みせず、自分でなんとかせねばと少しだけ反省しましたです。
えっ、今何か失くしたのか、って? いえいえそーゆーことではないんだが。
それとも……失くしたことすら、記憶から失われているだけかも。




