表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/53

某月某日 ひじょうに微妙な食肉のはなし

今回はかなりショックを受ける方も多いかと思います。

食肉についての過去の事例と考察が(一応伏字で)含まれますが、内容が残虐だと思われた方、申し訳ありません。



 まずお尋ねします。

 お肉は好きですか? 何の肉? 豚? 牛? それとも鶏?


 昭和初期~中期にかけては今となっては信じられないような話もいくつか見受けられる。

 既に亡くなった叔母が、昭和30年代前半に実際に遭遇した事例。

 街角の、小汚いラーメン屋がたいそう評判よく、行列ができるほどだと聞いた彼女、友人と一杯食べに出かけたそうだ。

 行列に並び、ようやく店内へ。そして評判のラーメンを食す。

 確かに美味かった。

 しばらくして、彼女はトイレに行きたくなった。店員に聞くと、トイレは裏を回って敷地の隅にある、と。

 言われた通りに裏に行ってトイレを発見。用をたしてから帰るところに、ふと、店の裏口が目に入った。

 外に出されたゴミバケツの中には、ダシに使ったらしい○○の首がいくつも無造作に投げ込まれていたのだと。


 本当の話だよ、あんなに可愛いもんを信じられない、と叔母はよく怒ってその話をしたものだった。


 ○○と言えば並ぶべきは●●。

 こちらの方はもう少しメジャーに、オイラの中学時代の社会科の先生が、授業の合間にこんな話を聞かせてくれたことがあった。

「昔、田舎をセールスで回った時にとある農家で赤●●の鍋をごちそうになって……●●は赤いのが一番美味いらしくてね。そしたらさ、参ったよ、その後回った家に●●がいると必ず物凄い顔して吼えられて……匂ったんだろうな」


 どちらも、オイラ個人としては「許せないね、そんな可愛い人生の伴侶たるべきイキモノをどうして喰っちまうんだ」

と単純に感じていたのだが、今回、この話をふと思い出してネットでも少し調べてみたら、世界の各地で○○を食用にする地域があるとか市場に出たりとかこっそり食べたりとか、実はひっそりとそんな話もあるようで。


 他所からすればユルスマジ、かもしれないが、オイラの住む近所では、季節になるとフツウに◎◎◎の肉がスーパーで販売される

(近頃あまり見ないが、細々と販売されていると思う)。

 あの、海のお友だちですよ。

 ぶつ切りになって、赤身と脂身と皮の部分とにわかれて。

 美味しい食べ方は、ニンジンとごぼうとコンニャクと味噌味で煮込むのだと。たまたまオイラは味が好きになれず、ほとんど食べられなかったのだが。



 ここで冷静に考えてみる。

 一体、何の肉を食べていいのか? いけないのか?

 その基準はどこから生まれるのか?


 文化? 宗教? 経済状況? はたまた民族性?


 それでも食肉は食肉。オイラはこれからも豚を喰うぞ。


 そう固く誓いながらも、たぶんすり寄ってくるぶーちゃんとはなるべく、目を合わせない暮らしを選ぶのだろうな。


 なんという中途半端さ。 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ