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私と彼の関係5

作者: 紫華

お願い、早く帰ってきて・・。

私はずっと祈り続けていた。















だけど、私の祈りは天には届かなかったらしい。


彼は留置所から、鑑別所へ移ることになった。

戻ってこれるのは、早くても2〜3週間後。




2週間後は彼の誕生日なのに・・。






私は彼が居ない間も、彼の家に通った。

他に友達って呼べる人もいないし、遊ぶ気になんてならなかったから。




週末には彼の家へ行って、彼の部屋を掃除して帰る。

彼の匂いが、日毎に薄くなっていくのが無性に悲しかった。




私は、彼が帰ってきたら元気に「お帰りなさい」と言うつもりだったのに、もともと強くはない身体に無理をさせすぎたのか、入院することになってしまった。

私があまりにも彼のことを話しているからか、母が彼のお母さんに入院したことを伝えてくれたらしかった。


なんとか1週間の入院で済み、退院したのは彼の誕生日2日前だった。


私は退院した次の日だというのに、明日彼が帰ってくると信じて誕生日プレゼントを買いに行った。















そして、彼の誕生日。

朝から彼の家に行った。



だけど彼の姿はなかった・・。



私は彼の部屋へプレゼントを置きに行き、お母さんと彼のことを話した。

出てくるのが少し遅くなるらしい。













鑑別所には手紙を送れるので、私は彼に手紙を送った。

『さみしいよ。早く会いたい・・。』と。



あと1ヶ月は彼に会えないだろうと覚悟をした。









彼の誕生日から半月近く経った日、彼のお母さんの携帯電話から着信があった。


彼の身になにかあったのかと思い、急いで電話に出た。



そうしたら・・




























彼「久しぶり〜〜。元気してたかぁ!?」


1ヶ月ぶりの彼の声に思わす涙が出た。


私「何・・してるのっ!?帰って・・・これたの?今何処にいるの?」


私は泣きながら途切れ途切れに話した。


彼「あれ!?なんで泣いてんの?あ〜〜〜!!そんなにうれしかったか♪」


いつもと変わらない憎まれ口の彼。

本当に帰ってきたんだ。

やっと会えるんだ。


この時、親友などよりも先に私に電話をくれた。

声を聞けただけでも嬉しかったけど、そのことが嬉しくてたまらなかった。










彼は出てこれたけど、これから保護監察がつき、月に1回保護監察官との話し合いがあるらしい。


親にも今までの友達と縁を切るように言われ、携帯電話を解約し、没収された。

それにしばらくは家族の見張りつきの外出禁止になり、家にしか居れなくなり、家に入れる友達も親同士が知り合いの親友2人と私だけになった。


女の子で入れるのは私だけというのが嬉しかった。




親友2人は他にも友達付き合いがあるから毎日来れる訳でもなく、基本的には私と彼の2人。

私は入院をきっかけにバイト先の店長に辞めることを進められて暇を持て余していたからだ。


テレビやビデオに飽きたら体を結んで、まただらだらと過ごす。


2学期が始まっても、私はあまり学校に行かなくなっていた。

だけど、提出物とテストで単位は取れていた。











だけどやっぱり彼の居ない学校には行く気にならなくて、文化祭の後から全く行かなくなった。



































まだまだ続きます。よろしくお願いします。

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