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jazz喫茶「ミリタリー」  作者: ポプラ
1/1

①コーヒー豆とは奥が深い(特に深い意味はない)

喫茶店ミリタリーで起こるヒューマンドラマを描いていこうと思っています。まずはある青年と喫茶店ミリタリーの出会いを書いていきます。

<ナレーター>

皆さん突然ですが路地裏ってワクワクしませんか?路地裏って何の理由もなく、ふと入りたくなってしまうものです。

ここはとある路地裏にある場末のJAZZ喫茶。店の名前は「ミリタリー」

見た目は普通の喫茶店ですが、とある注文をすると特別な場所に案内される

その注文とは・・・・おや?だれか入って行きますね。ちょっと様子を見てみましょうか?


自分:「ふーん。こんなところに喫茶店があるんだ。ミリタリー?変わった名前だね。どんな感じなのかな?軍事オタクが来そうな感じだったりして。入ってみっか。」


チリーン


店員:「いらっしゃいませ。何名様ですか?」


自分:「1人です。」


店員:「お席はこちらです。」


自分:「なんだ、軍事オタクな内装かと思ったら、普通の喫茶店か」

メニューを見ると普通の喫茶店にありそうな通常メニューが並んでいる。コーヒーもいろんな産地ごとのものがあった。メニューを見ていると、そのなかで小さい文字でメニューの右隅に書かれているページが最後にあった。


「エスプレッソ砂糖なしのばあい、産地を選べます。豆の実物を見たい方はお声掛けください。」


自分:「ん?なんだ?字小さ!こんな小さい文字でだれか注文する人がいるのだろうか?しかもエスプレッソだけ産地を選べる?どういうことなのだろうか?砂糖入りしかないって書いてあったんだけど?」

気配を感じたので、ふいに後ろを見ると、店員が立っており


店員:「ご注文はお決まりでしょうか?」


自分:「まあいっか。エスプレッソ砂糖なしで」


店員:「豆はどこの産地を使いますか?」


自分:「実際に豆を見て決めていいですか?」


店員:「少々お待ちください」


ここで店員が喫茶店の店長らしき人と会話をしている。注文票を受けとったあと、こちらに向かって歩いてきて


店長らしきひと:「いらっしゃい。エスプレッソ砂糖なしだね。実際に豆を見たいそうだが、どこの産地のものをみたいのかい?」


自分:「南米産のものがあれば実際に見てみたいです。」


店長らしき人:「南米産か美味いよ。酸味がつよく、苦みとのバランスが取れているものが多い。豆は挽くかい?焙煎はするかい?」


自分:「へ?挽く?焙煎?(コーヒーなんだから当たり前なのでは?)」


店長らしき人:「まあ、どんな用事があるか知らないが、うちのマスターは堅物だ、怒らせないように注意しな。案内するよ」


自分「あ、どうも。(マスターって誰だ?豆を焙煎する人のことか?)」


彼が店長らしき人の後をついていくと・・・一見何もないように見える壁に、店長のが手をかざすと指紋認証なのか、ドアが開く。その中はエレベータになっておりB1の文字が書かれたボタンが1つだけあった。店長がB1を押すと、エレベーターが下りはじめ、1・2分すると、チーンと音が鳴なった。エレベーターのドアが開いた。

ドアが開くと正面にはカウンタ―があり、ガウンター越しに1人の男が立っていた。


男:「いらっしゃい。ここはバー「ミリタリー」人探しから殺しまで、全世界中からくる依頼を請け負っている組織の案内所さ。もちろん酒も置いてる。聞いた話じゃあ南米あたりに何か用事があるみたいだが?まずは、どんな依頼かい?日本を出ると依頼料は高くつくが依頼するかい?」


自分:「えっと・・・・南米産の豆を実際に見れるって聞いてきたんですけど・・・・エスプレッソをのみたくて」


男:「何だひやかしか?注文はエスプレッソ砂糖なしだよな?メニューは、エスプレッソの場合、通常メニューには必ず砂糖が入りますって、但し書きがあったはずだ」


自分:「一番最後のページに「エスプレッソ砂糖なしのばあい、産地を選べます。豆の実物を見たい方はお声掛けください。」ってかいてあった。一般の人が見たら見えないくらいの小さな字で、エスプレッソも砂糖なしで飲むし産地が選べたらうれしいと思って・・・」


男:「はあ、あいつは、メニューの中にそのことを書いてるんだな?このことは暗号だから気をつけろって言ったのに・・・・」


自分:「えっと・・・・・・」


男:「おっと、名乗らなきゃな。俺の名前は、四二神隼人、ひとは俺を情報収集の鬼「インフォメーションリーパー」と呼ぶ。どんな手段を使ってでも、情報を集め、依頼主に届けるのが仕事だ。何か困ったことがあったら声をかけな。依頼料しだいで、どんな情報だって集めるぜ。」


自分:「自分は三神亜嵐。普通に公務員をしているものです。こういった場末感のあるお店をめぐるのが好きで回ってました。」


四二神:「そうか、うちは基本的にコーヒーは砂糖入りしか販売しない。特にエスプレッソなんて砂糖がないと飲めないもんだ。なのでエスプレッソ砂糖なしという言葉が使われた時には、ここ来るための暗号となっているんだ。気をつけな。依頼じゃないなら、ここにはいてもしょうがねえ。コーヒーは置いていないから、飲みたきゃ上に戻りな。ちなみに豆の産地は依頼の場所、豆の焙煎は対象の調査と現状の炙り出し、豆の挽くというのは対象の殺しの以来の意味だ。挽き方でどのような殺しなのかがわかるようになっている。飲み物は酒飲むか?酒だったらあるぞ?」


三神:「いや、下戸なんで。コーヒー飲みたいのでもどりますね。」


四二神:「おう。用があるときには声をかけてくれ。おーいお帰りだ。あ!それとメニューに合言葉のせる奴があるか!!!次からは注文とるときは気をつけろ!!!」


店長らしき人:「はいはいわかったよ。普通の人はあんなとこまで見やしなんだよ。なのにエスプレッソ砂糖なしっていうから、はやとちりしちまった。ごめんな兄ちゃん。私は四二神京子ここの表の喫茶店を仕切っている。」


三神:「よろしくお願いします。じゃあ注文いいですか?エスプレッソ砂糖入りで産地はブラジルで」


四二神京子:「あいよ!」


指紋認証で壁が開き今度はF1と書かれたボタンが1つだけあるエレベーターに乗った。

チーン 喫茶店に戻ってきた。


四二神京子:「じゃあここで待ってな!豆を挽いてくる。」


三神:「わかりました!」


三神は知る由もなかった。この普通のジャズ喫茶で起こることを。それに自分がまきこまれることを。それが世界の命運をにぎることを。え?わたしは誰かって?いずれお会いすることもあるでしょうからその時に名乗りますね。でわ。



しかし、ハードボイルドな小説って難しいですね。3日に1話、早かったら2日に一話出せればいいかなあと思っています。評価がどうであっても書き続けようとは思っていますが。。。。コメントいただければありがたいです。作者コーヒーはブラック派です。エスプレッソもミルクなしのストレートが好きです。都合上コーヒーの砂糖なしは販売しない設定ですが喫茶店では通常そんなことはあり得ません。

あくまでも設定上のことと思っていただければと思います。

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