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痛い日差しと日常の壊れる日

作者: にゃのです☆

 日差しが照り付けるとある日。

 この日は太陽の光が痛いと感じるほどの暑さだったっけか。

 人の日常が無くなるのって一瞬なんだと思う出来事があった。

 いつものように、仕事場にバイクで出かけた。

 車の通りはいつも以上に空いていて、スムーズに流れていた。

 もちろん、バイクで行く自分も自然にスピードが上がる。

 交通事故とはこういう時に起こるのだろう。

 そう思ったときには時すでに遅し。

 目の前に一時停止無視のトラックが現れ、とっさにブレーキをかけるが間に合わず衝撃が自分の体を駆け巡る。

 ここから意識を失い。

 気が付くと、白い天井の部屋に寝ていた。

 妻は泣き崩れており、駆けつけた妻の両親も一緒になって泣いていた。

 あれ? 起きているのに気が付いてくれない?

 声を出そうとしても、声が出ないし体に力も入らない。

 まるで、自分の体が金属のボルトで固定されているかのようだった。

 音も聞こえないし、声も出せない。

 辛うじて光と景色だけは見える。視力だけはある。

 顔も動かせない。

 ああ、これが生き地獄か。

 植物人間状態ではないが、体も耳も動かず聞こえない状況では植物状態と変わらない。

 心臓だけが動く、変わらない景色しか見えないこんな世界は……イヤだな。


「それじゃあ、貴方の魂を奪わせてもらうよ」


 太陽の光が痛いこの日、私は目の前に現れた、大鎌を持つ黒衣の“死神”に自らの魂を奪われた。


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