対初恋用のメモを俺は取る
自分の気持ちはまずメモにかいてから
俺は、机に顔を付けたままメモを取った。
今年も退屈な一年になりそうだ。
俺の名前は、前島咲夜この船島第一高校の一年生だ。
今日は、入学式当日こんなに、憂鬱な日はないだろう。
なぜこんなに憂鬱かって?
中学時代から、嫌われないようにと、クラス一人一人の名前を一日で覚え、相手の性格などをまとめたメモがこの高校からまた作り直さないといけないからだ。
で、俺のクラスは、と言うと…
おそらく中学時代カースト上位のグループで中心にいたと思われる奴らが集結してやがる。
「お前どこ中?」
急にとてもベタでなれなれしい挨拶をされた。 ここは、過酷な中学時代を送ってきたから分かるが変に「お前こそ何中だよ」と言うと(は?何様カースト下位の陰キャなくせに)と思われる可能性が高いため
普通に答えよう。
「お、俺は船木中だぞぉ」 (うわーやってしまった生まれつきのシャイな所でたー。 ち、違うからコミュ症とかじゃないからね?)
「お、おう俺の名前は、金吉直樹だ。よろしくな」
そう言って金吉は手を差し伸べた。
「よろしく 俺の名前は、前島だ。」
(よし、喋れた、これてボッチは回避かな?)
金吉は、どうやら俺だけでなく色んな人に独特の挨拶をしているようだ。(あーそゆことね)
取り敢えずメモして置こう
金吉=中学時代の友達がいないから焦っていろんな人に挨拶していく系男子ね。基本的にこれから関わることは、ないだろうな。
そんな中一際目立つ存在の美少女がいた…
その子は、皆んなから声を掛けてもらいつつも
無視をして必要意外の言葉を発しない。綺麗なストレートの黒い髪の毛、細い手、その中に光るエメラルドのような瞳
俺は、初めてこのメモを書いた
斎藤佳奈美=初恋嫌われないように…
一章初恋は、異常なし。
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