塔の覇者
見てくださりありがとうございます。これは初投稿ですので設定が、がたがたな場合があります。
第1章 試練の頭 1話 チュートリアル
「ん?・・・・・ここは?」
気付いたら俺は巨大な石造りのドームの中にに居た。
「え~と、何でここに居るんだ?、、、ん?、、ああ、なるほど、、ふむ、、、」
俺は少し考えてとある決断をした。
「誰かいませんか~」
状況が一切呑み込めないのでとりあえず誰かいないか声を出すことにした。すると
「ん?、なんだ、これ?、、宝箱?」
そこには宝箱のような箱があった。まるで最初からそこにあったかのように。
「ふむ、とりあえず開けてみるか」
俺は宝箱のような箱に近づいた。
「さて何が、、、、これは鉄剣?」
中に入っていたのは何の変哲もない鉄剣だった。
「へ?、、これで何をしろと?」
そう言い宝箱のような箱から鉄剣を取り出すと、宝箱のような箱が消え、それと入れ替わるようにモンスターが出現した。
「なるほど、う~ん、これは困ったな」
そう言い俺は目の前のモンスターと対峙する。それに合わせるように目の前のモンスターも戦闘態勢に入る。
(数は目視1匹、外見は太った二足歩行の豚、武器は大剣と断定、この肌を刺すような空気が殺気と言うなら対話の可能性は8割ぐらい、大きさはわかりにくいが2.5~3メートルと予想)
俺はまるで癖と言わんばかりに相手を観察する、それと同時にモンスターが出す空気が肌を刺し、頬についた汗が顎から垂れ落ちた。
「これは気合入れないと殺されるな」
さっきまでの気が抜けたような言葉遣いは、こわばっているのかすこし単調になっている。
が脳内では先のように相手の観察を続けている。
(モンスターが出現してから約1分、攻撃どころか動く素振り無し、しゃべらないことから意思疎通は無理と断定、さらに幸運と言うべきか、こっちから攻撃しないと攻撃はしてこない模様。相手の装備は最初に観た大剣(鉄と断定)、と腰辺りに紫の装備を着ている、性能は不明が妙な気配を感じるので素の能力を底上げする装備と予想。あとの装備は紫の王冠?あれからも妙な気配がすることから、能力に補正がかかると予測。)
と観察を続けていると、頭にピローン、ピローンと聞こえてきた。
「ん?なんだ?これ」
変な音に頭を悩ませていると、次は目の前に半透明な板のような物が出現した。
「おっと、なんだ?、ス、ステータスボード?」
そこには半透明のボードのようなものが浮いていて、こう書いてあった
ステータスボード
名前 未
年齢 23歳
性別 男
種族 人間()
Lv 1
ステータス P(100/100)
体力(HP)1000/1000 C
魔力(MP)500/500 B
攻撃 237 A
防御 208 B
俊敏 603 S
幸運 156 A
スキル P(1000/1000)
空間把握、状況把握、気配察知、隠蔽(上位)、縮地、投擲(上位)、短剣術(上位)、双剣術(免許皆伝)、狙撃(神)情報整理(神)
「なるほど、要するにこれは、自分の能力を数値化または、ランク化した物という訳だ。ふむふむ、、、で、これを使って振り分けると、なるほどなるほど」
そう呟きながら≪ステータス≫をいじっていった。
(ふむ、≪ステータス≫の仕様と構造はそこそこ分かったし、現状はこれでいいだろう、、、で、、だ、やはりあのモンスターは動かないな、これで確定だろう。奴はこちらから攻撃しないと攻撃してこない設定なんだろう、ふむ、今になって奴を見てみると、殺気のようなものは無くなった気がするな ステ振り様様だな。」
そう、言った後、「よしっ」と気合を入れ、モンスターの方に向かった。
◇◇◇◇◇
「はぁ、、はぁ、、んっ、、はぁ、よ、、よし倒したぞ」
俺は、ようやく、モンスターを倒した。要した時間およそ1時間半。
スタミナが切れかけ寸前ながらも俺はステータスを確認していた。
「ふぅーさすがはオークキング、王と言うだけあって経験値も莫大だな」
スキル選択の中に鑑定(上位)と言うのがあったから少ないポイントながらも少し奮発してスキルを取得し、発動してみるとモンスターの情報が頭に流れ込んできた。
能力は、対象の情報、弱点や装備品などさらに(上位)ともなると相手の装備品の情報や弱点さらには攻略法も多少はわかるようだ。
「ほんと、鑑定様様だな」
と、過去の自分に感謝しながらもステータスを整理していた。
◇◇◇◇◇◇
ステータスボード
名前 未
年齢 23歳
性別 男
種族 人間(■◆▲◇)
Lv 17
ステータス P(1530/1650)
体力 13580/15270 B
魔力 7450/10280
攻撃 2859
防御 1854
俊敏 7943
幸運 1436
スキル P(15380/20000)
空間把握、状況把握、気配察知、隠蔽(上位)、縮地、投擲(上位)、短剣術(師匠)、双剣術(免許皆伝)、狙撃(神)情報整理(神)、鑑定(上位)、くあsdbfbq…
ステータス確認していると、おかしなところが出てきた
「ん?なんだこの文字化けは?」
種族の人間の横と、スキルの最後に、文字化けしているものが出現していた。
体の状態に異常はないことを確認して、オークキングから出た宝箱の中身を確認しようと立ち上がった。
「さて、オークキングのドロップ品はなんだろな♪」
鼻歌交じりに俺はオークキングからでた宝箱を開いた。
「お!これは、オークキングの着ていた装備かそれと、、、なんだこれ?」
宝箱の中にはオークキングが装備していた防具と大剣、それと天使の絵が描かれた、パーチメントの羊皮紙が出てきた。
とりあえず、羊皮紙は後回しにして防具と大剣を装備した。
「ふむ、装備しても見た目は変わらないのか。これは、いい機能だな、三下とかなら騙せるし、、、ここに三下はいるのか?」
使えそうな機能がここでは使えないことにきずいてショックを受けたが、切り替えて羊皮紙に注目した。
「これは何に使うんだ?、使いどころなさそうだな」
使いどころのなさそうな羊皮紙まじまじと観察していると突然羊皮紙が光始めた。
「うわっ!なんだ!」
突然の光に驚いた俺は顔を腕でガードし攻撃に備えた。すると、来たのは攻撃ではなく優しい声が返ってきた。
「ふむ、、わかってはいましたがこうも露骨にされると悲しいものがありますね」
攻撃が来ないのと、言葉に殺気が混じってないので、俺は腕を下ろし言葉の主を目視した。
「ふふふ、さすがのあなたでもこの姿には驚きますか」
そこに居たのはただ美しい女性だった、背中から翼が生え、白いドレスをまとうように着こなした、美しい女性だった。
「それで、、、お前は?」
敵わないのはわかってはいるが、少し高圧的に話しかけ相手の様子を観察した。
「さて、、、軽い話はここまで、、、それでは本命の話題に入らせてもらいますね」
やっと、俺のききたいことが聞けると思い、俺は聞くことに集中した。
「聞く用意はできたようですね、それではまずは、おめでとう、と伝えさせていただきます」
俺はその言葉を聞き少し考察したが、すぐにその答えは返ってきた。
「この言葉の意味はあなたには何となくわかっていると思いますが、一応説明させてもらいます。あなたが目を覚ましてから羊皮紙を使うまではチュートリアルです。チュートリアルクリア者にはこれからこの塔の100そうを目指してもらいます。あ、わかってはいると思いますが拒否権はございませんので。
さて、それでは100回までの冒険を楽しんでください、、、、、、おっと、言い忘れるとこでした、あなたが今一番欲してるものは裏にあります。
さて、ヒントはこのくらいにしてそろそろこの通信は終わりですね。
それでは幸運を祈ります。」
最後の言葉を言うと女性は消え、パーチメントの羊皮紙は蒼い炎に包まれ塵も残さず消えた。
「ふぅ~~~なんなんだあいつは鑑定しても名前しか見えなかったしかも強さの桁が違う、俺が鑑定したことにも気づいていただろうな、、、、はぁ~~~~」
俺は女性のことを忘れる為、自分の頬を叩き気持ちを切り替えた。
「よし、まだ99層もあるこんなとこで道草くってる場合じゃないし行くか」
俺は次の階層の扉に歩き出した。
1話 チュートリアル 終
最後まで見てくださりありがとうございます
序盤は戦闘シーン無しですがこれから戦闘シーンは取り入れてくつもりですのでよろしくお願いします。
これは今まで書いてきた小説の中で一番気に入ったので投稿することを決めました。誤字、脱字を教えてくれるとありがたいです。
※これは、投稿主の自己満で作っております。いくらアンチコメが来ても対応しません。
次の投稿がいつになるかは分かりません。