ASMR
そわそわ。そわそわ。もぞもぞ。
彼女が耳元でささやいた。
「フォンドヴォー」
ポプラの木の付け根でそよ風に揺られた彼女は水平線を描くかげろう。
「せせらぎ湿布しゅわしゅわポン酢」
背筋に吹くほてりはせめてものみずふうせん舐めたエシュロン。
「・・・ッ・・・・・ッ・・・・・・ツ・・・シュッ・・・・」
フライト前午前三時揺れるけむりあかりこすれるつくはねるほのお。
「ジュッ・・ジュジュジュ・・ジュワッジュワジュワー」
エッ、エッ、エッ、エッ、エッグベネディクトまほろば。
「ネロリロリロリなめこしめじほやもずくもずくごはん」
もずくごはん!もずくごはん!ショリショリショリショリ!ハフッハフッ!もずくごはん!
「とろける脳髄さわってみてみてかたつむり。かたつむりチーチクチーチクチーズチ・・・」
耳元をかすめるコピー用紙のにおい。
うもうふとんのもこもこはかべがみのないしょきかされたふうけい。
ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー ツー
てへぺろ ぎょくろ しちょうかくしつ ひょうてんか しゅばるつ ほふまん
逆立ちする平衡感覚。新品の香りがする知らない風景。
カーテンの先には羽織った通り雨
浮遊するかなたへ
そーふらいんぐはい
ㇲ
「
」




