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へい!ラプラス!

よりにもよってルナリアたちが攫われて原因が俺かよ。


{チールは今どのあたりだ}

{う~ん、襲われてからさほど動いてへんで、姫さん達を考慮して遅くしとるみたいや。時間で言うと襲われた所から全力で動いて30分もかからんとこや}


チールの、いや俺らの全速力はこっちの奴らからしたら同じ時間換算できないからな、ここは頼れるアイツに聞こう。


{ヘイ!ラプラス!}

{・・・・ご用件は何ですか}

{なんだその間は}

{あきれてるんとちゃいますの}

{チール様、ご名答です}

{ほらな}

{何だよ、この呼び方嫌いか?}

{なんか他のものに比べられてるみたいで無性に腹が立つのですが?}

{またまた~お前に腹なんてないだろ~}

{・・・・・・・・}

{ごめん謝るから無言はやめて!}

{アホやってないでさっさと聞きたいこと聞きや}

{はぁ~~~、ご用件は何でしょうか}


人工知能がため息を吐きやがった・・・馬鹿な話はこのくらいにしておいて、本題に入ろう。


{地脈ってこの大陸侵食し終えたか?}

{約86%侵食を終えています、残り8日ほどで100%完了になります}

{そっかじゃあこの大陸の地図を作り終えてる?}

{そちらはすでに終えています}

{じゃあチールの地点と俺の地点を地図上に表示して見せてくれないか}

{わかりました}


頭にこの大陸と今居る地点が記された映像が送られてくる。


{現在マスターとチールさんの距離は約108.3キロです}

{へ~この大陸こうなっとんのか~}


この大陸は横顔のレントゲン写真みたいな形をしている。で、この国は後頭部みたいなところに居る。


{オッケー把握した、じゃあチールはそのまま尾行し続けてくれ}

{はいな}

{ラプラスはこの大陸に地脈を完全に通してくれ}

{イエス、マスター}


さて俺は俺で動きますか。


まずはティアとクレアだ、俺は自室に戻りこいつらに話を聞くために事の成り行きを話す。


「――というわけでティアとクレアには協力してもらうよ」

「わかったわ、でもなんで急いでるの?」

「考えてみろよ、もしこのことを知ったらベトロントはどういう行動をすると思う」

「・・・・・・王女の救出そして私達一族を手駒に加える交渉ですか?」

「そうだ、付け足すとルナリアは洗脳され、亜人たちのほうは数の力で強引に交渉すると思うよ、だからベトロントが動く前にこちらで解決したいんだ」

「それならわかったわ」

「里帰りしに行く思えばいいよ」


これでティアたちは問題ない、次はニコルとライルに王様の依頼を受けたことを伝えたら。


「わかった」

「わかったよ」


とすんなり終わった、まぁこいつらには内戦に突入しないように牽制しあってもらわないとこっちが困る。


最悪は本体に出張ってもらえば、力技でどうにでもなるがそれだと後々が面倒だ。


てなわけでまだ一度しか使ってないトレーラーハウスを取り出す。


それに過去に使ったとこがある土馬を作る。


普通なら馬を使うのだが今回はノンストップで行くため、疲れを知らない馬が必要になる。


準備が整いしだい俺らは出発した。




馬車に居るのは俺とティアとクレア、そして


「頼む!ルナを助けに行くなら私も連れて行ってくれ」


と言ったのでステラも連れてきた。


都合がいいので以前考えてたプランを実行しようか、三人を呼びソファーに座らせる。


「さて三人とも、真剣な話をしよう、強くなりたいか」

「急に~どうしたんですか~?」

「三人ともこれから大変なことになるのはなんとなくだがわかっているだろ」

「「「・・・」」」

「ティアは国ができたとしても防衛のすべてを俺に任せる気か?俺一人なら一つの場所は完全に護って見せよう、だが同時に他の場所を襲われたらどうする?クレアはそのときになってティアを護れなくなったならどうする?ステラは今回のようにルナリアや知り合いが危険になったらどうする?


そうならないための強さだ、だだし強さと同時に失うものもあるが」

「・・・その失うものとは何ですか?」

「・・・いずれはわかるさ」


これは本当に実感してみないとわからない、人外になるってことは・・・


(・・・・・・・人外にしようとしている俺も俺か)


「返答はどうする」

「答えは決まっているは皆のためになるのなら迷わず私はその手を取るわ」

「ティア様がこうおっしゃっているので私も迷わずに力を得たいと思います」


二人は何かを護るためになら何かを失ってでも力を求める。


「私は・・・」

「別に強制しているわけじゃない、ただこれから大きないろいろなことが変わったいくそのときに何かを護るための強さがほしいかどうかをたずねているんだ」

「・・・」

「無論これは断ってもらってもいい、君達の判断を尊重しよう」

「わかりました、私にも力をください。何もできないのはもういやなのです」


これは親が濡れ衣で殺されたことやルナリアが攫われたことを歯がゆく思っているからかな


「わかった三人とも強くなりたいと願っているんだね」

「「「はい」」」

「わかった、じゃあティアの親父さんに会うまでの間(・・・・・・)でお前達を別物ににしてやる」


おれは一つの魔法を発動する。









さてそろそろティアの親父さんがいる森に近づいてきた、そして三人は今ソファでぐったりしている。


{チール、今どこら辺だ?}

{ん?テオはんか今は村?の中にいるで~}

{了解、ちなみに攫われた人たちは?}

{地下牢にいる、ああ、メルちゃんとルナはんだけは違う場所に案内された見たいやけどな}


ルナリアとメルダだけは特別扱いか、王族であることを配慮したら当然か。


{ルナリアとメルダの現状を知ることはできるか?}

{任せとき数分で見つけたるで}

{じゃあ頼んだ}


さてそれじゃあご対面といきますか、馬車を森の中に走らせる。


村に近づくにつれ緑が生い茂っている。馬車が進みづらくなったので、馬車をしまい徒歩で近づく。


少しすると森の奥から何かがやってくるのがわかった。やってきたのは木人(エルフ)と犬系の獣人だ、彼らは俺らを視認するとすぐに弓を構える。


「そこで止まれ!何者だ!」


木人(エルフ)の方が問いかけてくる、そして俺が答える前にあちらがティアの姿を見て。


「「ティア様!クレア様!」」


二人は驚き、その後憤怒の表情をした。失踪した長の娘が戻ってくればそうなる、ましてや人と一緒に来れば当たり前だろう。


「ティア様!クレア様!御無事で何よりです!少しお待ちくださいこの(ヒューマン)族を殺し開放しますので!」

「いや、あのな、おれは」

「問答無用覚悟しろ!」


弁明する暇も無く矢を放ってきた、俺とステラにのみ。


矢はティアが放つものより数段鋭く速い。過去のステラだったら額を打ち抜かれていたが今のステラなら剣を即座に抜き切り払うことができる。ちなみに俺は手掴みで止めた。


「あのな~話を」

「くそっ!これならどうだ」


エルフは矢を構え詠唱に入る、そして獣人のほうは剣を抜ききりかかってくる。


「話を」

「キエェェェェェイ」


俺は走ってくる獣人の剣を避けながら話をしようとするがあっちが聴く気がない。


「しゃあなし、一回ぶちのめしたほうがいいな」


エルフのほうは詠唱が終了しステラに向けて矢を放ってくる。


矢は土魔術『硬化』と風魔術『加速』、火魔術『爆裂』を使用されている、簡単に言うとこの矢は徹甲榴弾になった。


ステラは一切動かなかった、代わりにティアが動いて弓を構え魔力で作られた矢を放つ。


矢は互いに衝突すると空間が歪み消滅する。


そしてクレアが槌を地面に当てると、土が手のように動き二人を拘束する。


「クソっ!」

「なにが!」


二人は無数の土でできた手によって気絶し拘束されてる。


ちなみに俺によって強化された三人のステータスはこんなになっている。


name:ステラ

種族:(ヒューマン)上位人(ハイヒューマン)光人(ルーシェ)聖人(セイント)

年齢:19

状態:良好

生命力:243/243→4875/4875

魔力量:186/186→7651/7651

腕力∶133→5420

脚力∶140→5844

敏捷性∶206→4732

耐久力∶86→2875

器用度∶172→6583

魔質:140→5842

魔抗:136→6314

視力∶E→C

聴力∶E→C

触覚∶E→C

嗅覚∶E→D

魔法適正:雷・光

【種族特性】

優れた才:成長に補正がかかる

光の加護:光の魔術・魔法の威力があがり、魔力消費量が減る

癒しの領域:指定した領域内にいる対象を癒す

特殊技能(ユニークスキル)

光雷の守護:ありとあらゆる雷・光系攻撃を無効化する

聖なる壁:聖なる盾を呼び出すことができる


装備品


【スター】:星剣

品質★15

ステラ作

魔鉄(ミスリル)魔銀(アダマンタイト)を混ぜ合わせた合金でできており、硬度はモチロン魔導触媒としても使用することができる。

この剣は今後大切なものを護るための象徴になるようにと製作者が思いをこめて作った剣である。

攻撃力:8765

倍率:斬1.0打0.5貫0.7

スキル

【希望】


これが今のステラのステータスだ、これはうまくやれば一軍を相手にできるほどだ。



次がティアだ。


name:ティア

種族:木人(エルフ)樹人(ハイエルフ)陽樹人(ソルエルフ)太陽樹人(ハイ・ソルエルフ)

年齢:19

状態:良好

生命力:143/143→4378/4378

魔力量:648/648→9865/9865

腕力:101→4478

脚力:124→4956

敏捷性:183→6787

耐久力:76→3758

器用度:168→5321

魔質:187→6857

魔抗:197→7018

視覚:E→C

聴覚:D→B

触覚:E→C

嗅覚:E→C

魔法適正:火・水・土・風・雷・光

【種族特性】

自然ノ声:植物の声を聞くことができる

光合成:陽の光を浴びると生命力・魔力量が回復し、ステータス・回復速度が上がる

陽ノ加護:火・光属性の攻撃を吸収し、魔力に変換する

陽ノ光:日陽魔法が使用できるようになる

特殊技能(ユニークスキル)

自然共命:近くにある植物の生命力を与奪できる。


装備品


【ジェミニ】:双剣・魔剣

品質★15

ティア作

魔鉄(ミスリル)魔銀(アダマンタイト)を混ぜ合わせた合金でできており、硬度はモチロン魔導触媒としても使用することができる。

この双剣は柄同士を結合させることにより魔弓【アルテミス】に変化できる。

この剣には片時も離れたくないという製作者が思いを込めて作った剣である。

攻撃力3948

倍率:斬1.0打0.2貫0.6

スキル

【武器変化】【吸収放出】【二人で一人】


【アルテミス】:魔弓・準神器

品質★15

ティア作

魔鉄(ミスリル)魔銀(アダマンタイト)を混ぜ合わせた合金でできており、硬度はモチロン魔導触媒としても使用することができる。

この魔弓は魔剣【ジェミニ】のもう一つの姿である。

この弓は大切なものを傷つける敵を打ち抜くために作られた弓である

攻撃力7640

倍率〔矢〕:斬0.1打0.5貫1.0

スキル

【武器変換】【魔矢創造】【自動追尾】


である、こちらも今までとは比較にならない強さを有している。


最後にクレアだが。


name:クレア

種族:土人(ドワーフ)鉱人(ハイ・ドワーフ)地人(テラ・ドワーフ)大地人(アース・ドワーフ)

年齢:18

状態:良好

生命力:270/270→8754/8754

魔力量:180/180→5489/5489

腕力:275→7854

脚力:293→8009

敏捷性:140→3875

耐久力:214→8624

器用度:85→3781

魔質:159→5486

魔抗:186→4972

視覚:E→C

聴覚:E→C

触覚:E→C

嗅覚:E→C

魔法適正:火・土

【種族特性】

土の響き:周囲の土の状態がわかる

鉱物鑑定:鉱物の種類、性質などがわかるようになる

地の形:周囲の地形を変化することができる

星の包容:大地と接触していると、生命力と魔力の回復量が大幅に上がる

特殊技能(ユニークスキル)

魔眼【石化】:視界にある有機物を無機物に変換する


装備品


【アレス】:戦槌・準神器

品質★15

クレア作

魔鉄(ミスリル)魔銅(オリハルコン)を混ぜ合わせた合金でできており、並大抵の合金では太刀打ちもできないくらいだ、ただ魔導触媒としてはいまいちだ。

この槌は二度と負けることの無いようにと製作者が願いを込めて作った槌である

攻撃力:8720

倍率:斬0.0打1.2貫0.2

スキル

【粉砕】【戦気揚々】



となっていて、三人とも劇的に変わっている。





さてそんな三人が気絶させたあの二人だが、一向に起きる気がしないので、仕方なく水を作り出し顔に掛ける。


「「ブハッ」」

「ようやくお目覚めか」


最初は何が起こっているかわからなかったみたいだが、目の前に俺がいるのに気づいてにらんで来る。


「この外道がお嬢様方を縛り、戦わせるなど!」


二人は土で拘束されている状態のままなので、少し笑えるがこのまま残しておくわけにも行かない。


「とりあえず話を聞け」

「おぬしら外道の話を聞く耳などない」


俺は頭が痛くなりそうだ。


「とりあえずお前らを連れて行くからおとなしくしていろよ」

「貴様、我らも奴隷にするつもりか」

(ヒューマン)族の奴隷になるくらいならここで死ぬ」


俺の言葉を履き違えたみたいで、どうやら奴隷狩りと勘違いしているみたいだ。


「落ち着け、お前らを連れて行く先はお前らの村だ」


俺の言葉に二人は仇を見るような眼でにらむ。


「貴様、村の皆を」

「ゆるさない、それだけは許さない」


何でこいつら悪いほうにばっかり話を持っていこうとするのかな~、こいつら気絶させて連れていく方がらくかな。


「ねぇ、私が話をつけようか?」


この二人をどうしようか迷っているとティアが提案してくる。


「できるか?」


俺の奴隷にされていると考えて情報を話さない可能性もある。


「たぶんできると思う」

「なら任せる」

「どんな手段を使ってもいい?」

「いいぞ」


俺の返答に満足したのか笑顔になった。


「じゃあ――死んで」


ティアは即座に矢を番えて、それを俺に向けて放つ。


ドサッ


俺は額に矢を生やして倒れた、このとき見たのはティアがスッキリとした顔だった。

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