84話 あれ?この爺さんがいれば俺たち別にいらないんじゃね?
大変お待たせしてます。
84話です。
調子に乗って書きに書きまくっていたら、かなりの長文になってしまったため分割して投稿します。
今回は前半部分です。なので短めです。
後半部分は見直しと分割した事による修正とでおそらく昼ごろ?になるかと思います。(昼の休憩中にあげるので…。
一応、本編の修正、改稿作業は終了したので
これからはいつも通りに週一までには投稿が出来る?という不定期更新に戻ります。
……。(無言のツッコミ拒否
まぁ、詳しくは活動報告を見て下さい。
では本編をどうぞ。
2月22日追記:話数が間違っていました。訂正してます。
84話 あれ?この爺さんがいれば俺たち別にいらないんじゃね?
俺たちは……いや、正確に言えば俺とララの二人は今、ケルヴィンに呼ばれ客室?のような部屋でケルヴィンと向かい合うように座っている。
ララは先ほどまで執務室にいた時は俺の隣に座っていたが今は俺の斜め後ろに立っている。さっきは理由を聞きそびれたし、後で聞いてみるか。
ちなみにガルムたちは今も執務室で待機している。ケルヴィンはなんでも俺たちだけに話があるらしい。……嫌な予感しかしない、というかここまできたらどんな話か大凡の見当はつく。
俺は大きく息を吸ってから口を開いた。
「……では話とはなんでしょうか?」
「まぁまぁ、そう警戒しなくても良いよ。少しお願いがあってさ。」
「お願いですか……。この状況で俺たちだけにお願いがあるなんて聞いたら、誰だって警戒しますよ。」
「ははは、それもそうだね。」
気軽そうに笑っているケルヴィンだが、その表情は硬い。
それは俺たちにお願いする内容がそこまで危険なものなのか、それともこの街にあの魔物の軍勢をはじき返すだけの力がないという事なのか……。
どちらにせよ最悪だな。
俺の表情をどう受け取ったのかは分からないが、ケルヴィンは硬かった表情をさらに厳しいものへと変えて俺たちに勢いよく頭を下げた。
「お願いだ!二人ともこの戦いで大暴れして是非ともやらかしてくれ!!!」
「……え?」
おっと、思わず間抜けな声が出てしまった。
しかしまぁ許してほしい。今まで険しい顔をしていた相手がいきなり『やらかしてくれ』なんて言って来たら驚くだろ?
と言うか、ケルヴィンは一体何を考えているんだ?やらかしてくれ?何を期待してそんな事を言っているんだ?
そんな微妙な雰囲気を察したケルヴィンが唐突すぎたと頭を上げながら詳しい説明を始めた。
「……あー、うん…ごめん。ちゃんと一から説明しよう。」
「……そうですね。お願いします。」
「どこから話そうか……。よし、まずはハヅキくん、君の本当の力を僕が知っていると言うところから話そうか。」
俺は思わず、ドキリと心臓が跳ねた。
まさかこいつは俺の秘密……魔眼や賢者の器なんかの隠したいスキルについて知っている?そんなまさか!?
俺はララ以外には誰にも話していない。当然ララも誰かに話したりはしていないだろう。寧ろ俺がうっかり誰かに口を滑らせた可能性の方が高いくらいだ。だがそれも考えにくい。
もしかしたらと思い、俺はケルヴィンを魔眼で観察する。
名前:ケルヴィン
種族:エルフ
年齢:78
称号:暴風の優男
LV81
HP 1925/1925
MP 5277/5277
STR 216
VIT 221
DEX 1973
INT 4711
AGI 2197
固有スキル:<古き良き隣人LV-><古き隣人の眼LV->
スキル(身体系):<魔力制御LV7><身体強化LV4>
スキル(武術系):<剣術LV2><体術LV1><見切りLV1>
スキル(魔法系):<生活魔法LV-><風魔法LV8><火魔法LV5><水魔法LV5><雷魔法LV6><精霊魔法LV7>
<古き良き隣人>…精霊に好かれ、精霊に協力を得やすくなったり、精霊契約をしやすくなる。
<古き隣人の眼>…精霊を目視出来る様になる。高位の精霊になるにつれて朧げに見える。
<精霊魔法>…精霊に力を借りて魔法の力をを顕現させる魔法。
……この爺さんつえ〜!!
え?何なの?何このステータス?INTが5000近いんだけど?それに風魔法LV8って何だよ。人間の限界を迎えてんじゃん!
俺の予想していた魔眼は持っていなかったが、予想外のステータスとスキルにより俺に目は皿になった。
俺の反応を見てケルヴィンも察したんだろう。苦笑いしながら口を開いた。
「あぁ、ハヅキくんは鑑定スキル持ちだったんだ?」
「……えぇ、まぁ。失礼だとは思いましたが、ケルヴィンさんの言う事の裏付けを取りたいと思いまして鑑定しました。」
本当は鑑定ではないが態々俺から言うことではないし、適当に話を合わせておこう。
「いやいや、別に気にしてないから大丈夫だよ。それで?何かわかったかい?」
「……それがさっぱり分かりませんね。ケルヴィンさんのステータスを見てもどうして俺がまだ力を出し切っていないと確信できるのか、その根拠が分かりません。」
「ははは、だよねぇ〜。」
「……勿体ぶらず教えてくれませんかね?」
「ごめんごめん、そんなに怒らないでよ。ちゃんと教えるからさ。」
別に怒ったつもりは無いんだが……。些か声が低くなっていた様だ。
何というかこの人と話をしてるとおちょくられてる様な気がするんだよね。
「それはね、僕が君の戦闘スタイルを人伝に聞いて知っている事と、僕が今この目で見ている事に激しい食い違いがあるからとでも言えば良いのかな?」
「食い違い……ですか?」
「うん。確か君は今も腰に吊るしている剣?で戦うんだよね?」
「そうですね。正確には刀という武器ですが。」
「そうそう刀だったね。君はその刀で敵を切って倒していると僕は聞いたんだ。だけど、それだけしか聞いていないんだ。」
それだけしか聞いていない?どういう事なんだ?
俺は答えの見えないケルヴィンの物言いに言い知れない不安を感じた。
ご視聴ありがとうございます。
ブクマ、評価ありがとうございます!




