73話 はじめて〜の〜♪……。
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本当にありがとうございます!これからも頑張って投稿していきます!
ふざけたサブタイですが話は真面目です(真顔
このサブタイはある曲の一部から頂戴しているのですが、分かる方はいるのでしょうか?
……関係のない?話ですが、今話を書いている時にニヤついている自分に気が付いて少し凹みましたΣ(-∀-`;)
73話 はじめて〜の〜♪……。
「…………よ、よろしくお願いします。」
「は、はい。し、失礼します。」
一瞬という名の恐ろしく長い葛藤の末、俺はララを迎え入れた。
……折れたよ。ええ、折れましたとも。俺だって元々ララに対して好意は持っていたんだ。恥ずかしいのを我慢してここまで来てくれたララを追い返す度胸は俺には無い。
そんな事をするなら俺が何度目になるか分からない勘違いをして鬱になる方が100倍マシというものだ。
ララは洗浄魔法で体を綺麗にしてから浴槽に手を掛ける。
最初にお風呂に入る際、お風呂のマナーとしてお湯にタオルを浸けてはいけないと教えていた為、タオルは既に収納魔法でしまってある。
浴槽は大人が3人は余裕で入れる位の大きさなのでかなり大きいのだが、ララはわざわざ俺の目の前で入ろうとするものだから色々と見えてしまって俺の方は既に戦闘態勢に入ってしまってる。
……え?早くないかって?……すまんな、童貞の俺には刺激が強すぎるんだ。
このシチュエーションだけでもギリギリなのに、ララの裸までセットでくれば役満直撃で飛び終了なんだよ。いや、まだ飛んだわけじゃ無いんだけどね。……ごめん。
「………。(じーっ)」
「……。(ゴクリ)」
お互いに黙ったまま肩までしっかりとお湯に浸かる。
沈黙が気まずいかどうかと言われたら普通に気まずい。気まずいが、今の俺にそんな事を考える余裕は無い。
お互いに向き合うようにしてお湯に浸かっているため、お互いに丸見えだ。
ララは湯船に浸かってからというもの、耳まで顔を真っ赤にしつつ俺の一部を凝視している。何処とは言わないが。
そんなにも見られると俺も恥ずかしいので隠したいのだが、すっかりやる気になってしまったマイサンを今更隠すのはなんだか負けた気がするので意地になって我慢している。
まぁ、俺もララのを凝視しているので人の事は全く言えない上に、そのせいでより元気一杯になってしまっているため我ながら救いようが無い。
一応、ララと出会った日にも彼女の裸は見てはいるが今とはまるで違う。
痩せ細っていた体はまだ線は細いものの女の子らしい……柔らかそうな体つきになっていて、控えめではあるがしっかりとした胸の張りの良さもより強調されてとても妖艶だ。
………そういえば今になって気が付いたけど、ララは薄いけど別にツルツルってわけじゃなんだな……。
「あの……ご主人様………。」
ひっ!ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!今のはひどかったですよね。俺も悪気は無かったんです。いや下心はあったんですが、というか下心しかないんd……
「その……お隣に行ってもよろしいですか?」
「ひゃ、ひゃい!」
ララは目を潤ませながらほとんど消え入りそうな小さな声で言う。……俺の返事がおかしいのは気にしないでくれ。本当に一杯一杯なんだ。
俺のおかしな返事には触れず、ララはゆっくりとこちらへ近寄って俺の隣へと腰を落ち着ける。
お互いの肩は触れ合い、息遣いまでも手に取るように分かる距離。もしかしたら、早鐘を打つこの鼓動も全て聴こえているかもしれない。
「……ご主人様、その。もう少しだけ私のわがままを聞いて頂けますか?」
「わ、わがまま?」
ここまで来たんだ。なるようになってしまえ!ここで逃げたら一生後悔する事だけは分かる!雨宮葉月23歳(この世界では18歳?)童貞!男見せたります!
「……大丈夫。俺が何でも受け止めるから。」
「ご主人様!」
ララは俺が言い終わると同時に抱きついて来た。
ふわっと香る女の子の匂いと柔らかいものが俺の中を支配する。そして、一泊遅れてやって来たドクンドクンと早鐘を打つ心地よくもうるさい心臓の音が頭の中を響き渡る。
この鼓動の音は果たして俺のものだろうか?それとも彼女のものだろうか?今となっては複雑に混ざり合って分からない。
ただ、出来る事ならずっとこのままでいたい。そう思える程に甘美な感情を前に俺は手を出せないでいた。
「ご主人様、私は……私はご主人様の事をお慕いしております。好きです。もう自分ではどうしようもないくらいに好きです!」
「……。」
「ご主人様の奴隷だからではないんです!私はごしゅ……。ハヅキ様を好きになってしまったのです!……奴隷のくせに身分不相応な事を申している事は存じております。ですが!どうか、どうか……この気持ちを持つ事は、許して頂きたいのです……!」
顔を俺の胸元に埋める様にしているためララの表情は見れないが、体は温まっている筈なのに彼女は小さく震えている。おそらく不安なんだろう。
それは言葉の端々からも感じ取ることができ、最後の方は涙交じりで消えてしまいそうだった。
彼女の『本気』を前にして俺は自分自身に内心ため息をついていた。
……俺は情けないな。
昔、好きだった女に振られた事があった。昔、少し優しくされて勘違いをして告白して振られた事があった。たったそれだけの事でこんなにも俺の事を思ってくれている彼女をこんなにも不安にさせてしまっている。
もしかしたら?と思っても勝手に予防線を引いて距離を取って、他に理由があるんだと気付いてないふり……。さっきだって、ララがこちらに歩み寄ろうとした時も思わず距離を置いてしまった。……本当、最低だな。
「……ララ。俺はこんなにも君を不安にさせてしまう様なダメな奴なんだ。」
「そんな事はありません!これは私が……!」
彼女の言葉を俺は肩から抱きしめ、止める。
同情からでは無く、愛情から……本当の意味で彼女を、ララを守る。いや、守りたい。
だからこそ俺が言わないといけない。だからこそ今までの俺と決別しなければならない。
「いや、俺はララの気持ちに薄々気付いてたんだ。でも、間違えて…俺が傷付きたくないって理由でララの気持ちから逃げてたんだ。……許して欲しいとは言わない。でも、こんな俺でも……ララの事を好きだって言っても良いのか?ララの事を……大切にするって言っても良いのか?」
「………っ!?……は…い…………。はい……!」
何を思ったのか満面の笑みを浮かべる彼女を一筋の涙が伝った。
彼女を抱きしめる腕にぎゅっと力を入れると、同じくぎゅっと返って来る。
何があっても絶対にこの幸せを離したく無い。永遠とも思えるような時間、温もりを確かめ合っていると、どちらからと言う事も無く強く絡み合っていた腕が解け俺たちはゆっくりと唇を重ねた。
その夜、俺たちは甘く、深く溶け合った。
少しやり過ぎたかな?と思わなくもないですが、後悔も反省もしていない模様Σ(-∀-`;)
一応は今話で、ある意味で一区切り、ある意味でプロローグの終了だったりします(プロローグ長過ぎ!
やっとこの話が書けて自重しなくてもよくなったので今後こういった話が増えるかもしれませんが、まだまだ力不足でイマイチ描写が分かり難かったりすると思います。
これからも精進します(`・ω・´)
ご視聴ありがとうございます。
ブクマ、評価ありがとうございます!




