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わくわく異世界冒険?  作者: りんごはるさめ
2章 ご主人様と奴隷ちゃん
59/102

52話 負けサイドへの感情移入のし易さは異常

本日最後の投稿です

いやー最近いい感じの長さでまとめることができないんですよね

よし!明日から頑張る!(あっ……


11月7日に改稿してます


 52話 負けサイドへの感情移入のし易さは異常


 高いテンションのままに話をするララをなんとかなだめて、ベッドに向かい合うように座ってこれからの行動方針について話をする。

 あっ、ここからは真面目パートです。


「とりあえず目標にしてた皇国からの脱出には成功したわけだけど……ここからどうするかなんだよね。」

「ひとまずはこの街を拠点にして行動するのではないのですか?」

「うん、そのつもりではあるんだけど冒険者として活動する前にやることがあるからなぁ……。」


 そしてしばらく沈黙が流れる。なかなかいい案は出てこないものだ。これ以上それぞれが黙って考えてもいい案はそうそう出てこないだろう。

 となると……やっぱあの話題かなぁ。


「……ララ、話は変わるけどギルドで大切な話があるっていってたよね?」

「はい……。」

「その話によっては行動方針が変わるかもしれないし先に話してもらってもいいかな?」

「………はい。」


 先ほどよりもずっと重い沈黙が流れる。

 あぁ、だから触れたくなかったんだよ。ララも言うのが辛そうだし、俺だっていい予感はしない。ってか、最悪の妄想ばっかり浮かんでくるんだけど。


 いや、ララは本当にいい子だし、一方的に『はい、バイバイ。もう関わらないでね。』なんていったりしないだろうが不安なんだよ。

 だって、俺だよ?俺なんだよ?昔パッケージに騙されてやった、『主人公の彼女が女たらしのチャラ男に寝取られるって感じのエ◯ゲ』で興奮するどころか、負けサイドに感情移入しちゃって吐きそうになった挙句、3日ほどまともに食事ができなくなった俺なんだよ!?まじでトラウマなんだよ?さっきの妄想だって絶対そこからきてるんだよ。

 そもそも、その手の話って負けサイドにしか感情移入でk……。


 失礼、興奮して話が逸れた。

 ともかく、俺は自分に自信がないんだよ……。よしっ!この話題やめやめ!ララには悪いけど俺の方が耐えられそうにないわ。


「……あーララも言い難いなら言わなくてもいいよ?気が楽になった時に言ってくれれば……。」

「いえ、ご主人様大丈夫です。心配してくださってありがとうございます。」


 いや、そうじゃないんだけどなぁ。ララのお礼が俺の豆腐の心オリハルコンメンタルに突き刺さる。

 しかし、ララが大きく深呼吸したと思うとそれを上回る衝撃が俺を襲った。


「申し訳有りません、ご主人様!失礼を承知で述べさせて頂きます!」


 それは綺麗に足を折りたたみ、両の手を地面(ベッドの上だが)につき、頭を垂れるも地面から数センチ浮かせた完璧な格好だった。


 ……え?


「2週間!2週間ほどお暇を頂戴できないでしょうか!」


 三度この場に沈黙が流れた……。


 ーーー回想終了ーーー



 土下座。それは……っと現実から逃げてる場合じゃなかった。


「あー、ララの気合は分かったからとりあえず普通に話しない?」

「分かりました、ご主人様。」


 さっきまでのいやーな妄想はどこへ行ったのやら、ララの土下座を見て少し安心した俺がいる。まぁララの土下座は何度目だ?ってくらいには見てるし慣れてるのか?……美少女の土下座になれる男………そんな趣味は持ち合わせてないんだが…。


「2週間ほどお暇をってことは……もしかして別行動を取りたいってこと?」


 あとララは俺が土下座は大げさじゃないかと言うとすんなりやめた。会ったばかりの時と比べると随分と聞き分け?が良くなった。土下座されたままだと俺もどうしたらいいか分からないし……。


「はい。端的にいえばそうです。」

「うーん。俺としてはやることがあるし別行動をとることについては何も反対はないんだけど……。」

「はい。」

「……言いたくないならいいんだけど、一人で依頼を受けたりとかじゃないよね?」


 正直心配しすぎてうざいとか思われそうだが、心配なものは心配なんだよ。俺のやっておきたいことだって結局はララのためにってことだし。


「はい、一人で行動というわけではありません。」


 うーんそれなら……危険は少ないかな?隷属魔法のおかげでララがどの辺にいるかは大雑把に分かるし。


「分かった。それなら明日から2週間は別行動って事で。宿はどうする?ララも夜は帰って来るんでしょ?」

「………それがおそらく泊まり込みになるかと思います。」


 まじか!?団体行動で泊まり込みだと!?………いや、理由を言わなくてもいいと言った手前今更理由を聞くのは気がひける……。

 仕方ない。ここは男としての器量を見せつけるところだろう。


「分かった。それなら明日からは宿を変えずに俺だけでここに泊まるから、何かあったらここへ帰って来たらいいよ。」

「ありがとうございます、ご主人様。今は理由を言えませんが戻りましたら必ずお話します。」

「ん、分かった。それなら待ってることにするよ。」


 そうして明日からの大まかな方針が決まった。

 といっても基本的にこの2週間は冒険者としては活動せず、依頼は受けないというだけだが。


 ……束縛系うざい彼氏の気持ちが少しだけ分かった気がする。

 彼女いないけど……。






関係のない話ですが私はNTR系の話が本気で苦手です。真面目な話体調に影響してきます。

なのでこの小説ではNTR要素は出て来ません。と思います。


ご視聴ありがとうございます。

ブクマ、評価ありがとうございます!

感想やレビューなどお待ちしてます。


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別作品の宣伝を少し失礼します
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私、勇者召喚に巻き込まれて死にました?
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