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わくわく異世界冒険?  作者: りんごはるさめ
1章 あまり好きになれない国
40/102

33話 後処理が一番大変だったりするんです

やばい……そろそろストックが切れそうだ(;´Д`)

早く、イベント海域を終わらせなければ……


10月31日に改稿してます


 33話 後処理が一番大変だったりするんです


 気がつくとそこは知らない天井だった。


 ……いや、そんなに睨まないでくれよ。こういうのってお約束じゃん?それに本当に知らないベットの中で知らない天井を見てるし。

 とまぁ、おふざけはここまでにして。まじでここはどこだ?ベットに入った記憶は……。


 ここで俺は完全に意識が覚醒した。

 そうだ!俺は奴と戦って……っ!?ララは!

 俺は部屋を見渡すとすぐに目的の人物を見つける。


「あ……。」


 ララは俺の右手を握り静かに寝息を立てていた。


「よかった……。」


 俺はホッと胸を撫で下ろし、空いている手でララの頭をそっと撫でる。

 普段の俺ならこんな事は出来ないだろうが、つい先ほどまで感じていた彼女を失うかもしれないという恐怖からか、無性にララに近づきたくなった。

 ララの目元が赤く腫れている。

 あの後どうなったんだっけ?……あぁ、確かララに回復魔法をかけた後気を失ったんだっけ?……心配、かけたろうなぁ………。


 そうしてララに触れていると閉じられた瞼が小さく震える。


「んっ……。………っ!?」


 ゆっくりとその双眸が大きく見開かれ、涙が溜まっていく。

 俺は随分と心配をかけたのが分かっているため、少々バツが悪い。誤魔化すように頭を掻きながら取り繕うように笑いかける。


「あー、おはようララ。」


 瞬間ララは俺に抱きつき声をあげて泣き出した。

 俺はそんなララを拒めるわけもなくそのまま迎えた。

 結構な時間そうして抱き合った。しばらくしてララは泣き止んだが離れようとしない。


「えっと、ララ。とりあえずはごめん。心配かけたね。」

「本当です。もう、このような事はやめて下さい。」

「……努力するよ。それと、今の状況を知りたいんだけどお願いできる?」


 ララは頬を膨らませ不満げではあったが一応納得はしてくれたみたいで『次は許しませんからね』と言ってようやく離してくれた。

 ……まだララの体温が残っており非常に名残惜しい。

 ………いやいやいや、欲望に忠実過ぎるだろう俺。せっかくララが心配してくれてたのに台無しだよ。


 そんなやりとりをしていざ話をと言うところで扉がノックされる。

 間が悪いなぁ。

 そしてこちらの返事を待たずに部屋へと入ってきたのはボルチーニとエリエットだった。


「その話は俺がしよう。……座ってもいいか?」


 こいつ、話を聞いてやがったな?

 俺は睨むように爺さんを見て頷くと、当の本人は『年をとると腰が辛くてのう』等と言いながら部屋にあった椅子に腰掛けた。

 エリエットは扉の前で立ったままだ。


「そう睨むなよ。倒れたお前を保護してやったのは俺だぞ?」

「それはありがたいですが、それとこれは話が別でしょう。……盗み聞きは趣味がいいとは言えませんよ。」

「はっはっはっは。いや何、声が聞こえたもんで慌てて来てみれば、中に入れそうな雰囲気じゃなかったからな。まぁ、そう気を悪くするな。」


 どの口が言いやがる!

 ひとしきり爺さんが笑ったところで空気がピンと張りつめ今までの事を話し始める。

 中身は主に俺が寝ている間に起こった事だが、その内容には驚いた。

 曰く、俺は2日ほど眠ったままだったらしい。怪我もなく、何も身体に異常はないがずっと寝たままだったみたいで、どうしようもなかったみたいだ。


 どうやらその時は大変だったらしい。

 なんでも倒れた俺をララが抱えて街へ戻ったらしいが、その様子を門番のリチャードさんが発見してギルドに連絡してくれたそうだ。

 そして連絡を受けたギルドは俺とララをすぐにこの部屋に通して事情をララから聞いたそうだ。

 ………ちなみに、この国は異種族の排他意識がものすごく強い人が多いため、門番がリチャードさんでなかったら街にすら入れなかったかもしれないとララが言っていた。

 リチャードさんイケメンすぎる!後でお礼を持っていかないと。

 話が逸れた。


 ララから報告を受けたギルドはすぐに捜索隊を結成して森の中を調査したそうで、その日のうちに集落とゴブリン達の死体を発見できたそうだ。

 回収できる魔石は回収したため討伐者である俺たちに魔石の買い取り総額の6割が支払われるらしい。残り4割は捜索隊の人たちに支払うと言っていた。ただその中にハイロードの魔石は含まれていない。

 で、詳しい話は俺が目覚めてからと言うことになったのだが……肝心の俺がなかなか目覚めなくて話がややこしくなりそうだったとか。主に捜索隊の報酬の関係で。


「ということで急ぎで報酬の返事をもらいたいんだが。」

「返事も何も俺が頷かないと話が拗れるんですよね?……ほとんど事後承諾みたいなもんじゃないですか。いいですよそれで。でもきちんとした価格を支払って下さいね。」

「契約を履行しない冒険者は信用なんてされねぇよ。大丈夫だ。俺がきちんと責任を持ってやる。」


 一応釘を刺したけど不要だったかな?明らかに苦笑いしてるし。


「で、話はまだまだあるんだが先に報酬の話を終わらせちまおう。まず今回の使命依頼の件だが、予想よりも獲物がでかかったからな。報酬も相応にさせてもらう。」

「……随分と気前がいいですね。」

「いや何、こんな言い方だが俺だってハヅキには感謝してるのさ。今回ハヅキが倒したゴブリン・ハイロードの亜種はAランクの魔物に相当する。しかもこいつは最上位種、つまり災害指定の魔物なんだ。もしもこいつがこの街で暴れようものならかなりの被害が出ていたのは間違いない。それを未然に防げたんだ、感謝もするさ。」


 なるほど、そう言うことね。しかしAランクの魔物でさらに災害指定ときたか……。これは広まると少々まずいのでは?貴族に目をつけられるとかたまったもんじゃないぞ。


「そう言うことで今回の依頼報酬だがまず事前に話した通り、討伐で金貨10枚。そして追加報酬でゴブリン・ハイロードの討伐が白金貨3枚だ。あと、ハイロードの魔石なんだがどうする?もしこちらに提供してくれるなら白金貨2枚と金貨5枚で買い取るぞ。」

「買取ですか?」

「あぁ、このクラスの魔石になると用途がかなり多くてな、自分で持っておきたいと言うやつも出てくるんだ。どうする?武器に組み込んだりして簡易の魔剣にもできたりするが……。」


 うーん。どうしようか。正直武器はこのままでもいいんだよね。黒揚羽は切れ味良すぎるし使い勝手もいいし。

 使い道があるとすればララの装備だが……加工しようにもその設備がないしな。鍛冶屋に頼むにしても手間だし……。お金の方が使い道が多いかな?


「じゃあ、買取でお願いします。」

「わかった、さっき言った価格で買い取るが……本当にいいのか?このクラスの魔石はいつも手に入るわけではないぞ?」

「いいですよ。魔石だけ持っていても使い道がないですから。」


 俺の言葉に爺さんはわかったと言ってエリエットに視線をやりそのままエリエットは部屋から出て行った。


「さて、次の話なんだがその前に嬢ちゃん。下に行ってエリエットから報酬を先にもらってきてくれ。」


 そう言って爺さんはララを見るがララは微動だにしない。

 ただ、俺のそばに立って俺の言葉を待っている。


「彼女がいると都合が悪いんですか?」

「……い、いや。そういうわけじゃないんだができれば席を外してほしい。」


 爺さんは口ではそう言うものの、明らかに顔が引きつっている。

 ……はぁ。聞かれたくない話ならもっとうまく誘導するか、初めから正直に話せよ……。


「ララ、悪いけど下に行って報酬を受け取っておいてくれる?」

「………かしこまりました、ご主人様。」


 俺が声をかけると納得はしていないが仕方がないと行った様子でララが部屋を出る。これは後でフォローせねば。

 ララが部屋を後にして数秒、爺さんが沈黙を破った。







ご視聴ありがとうございました。

ブクマ、評価ありがとうございます!


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別作品の宣伝を少し失礼します
お時間がありましたらこちらもお願いします
私、勇者召喚に巻き込まれて死にました?
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