22話 確認とレベリング
RPGあるあるですが、少しのレベリングのつもりが予定の3倍上げちゃうみたいな事なかったですか?
……最近、艦○れくらいしかゲームしてないですね。据え置きのゲーム機とはいったい……。
2017年10月30日に改稿してます
11月4日に再改稿してます
2018年1月15日に再々改稿してます
22話 確認とレベリング
そんなこんなで話をしながら歩いていると門についた。俺は門番の男にカードを見せて借り身分証のお金(1万ゴールド)を返してもらい街の外に出る。
「気をつけて行ってこいよ。特に暗くなると魔物が活発になるから、日が暮れる前に返ってくるようにしろよ。」
やっぱり門番の男はいい人だ。因みに名前を聞いたところリチャードというらしい。
俺たちは奇襲に気をつけながら教えてもらった薬草がよく取れるという森へと進む。
この辺りの地形についても説明しておこうと思う。
このリカルデの街は皇国の中でも端っこの方、かなり辺境なところにあってすぐ近くに連合王国がある。
王国と皇国は主義が真逆のためいつもいがみ合っているそうだが『今のところ』は戦争には発展していないらしい。その為表面上は平穏だ。
しかし、仮想敵国がすぐ近くにいる為か、この街の冒険者や騎士と呼ばれる憲兵達は他の街に比べて多く、かなり盛んな街ではある。(国内2番の大きな街)
それに加え、街周辺には強力な魔物は生息していないらしく、低ランク冒険者達には丁度いい狩場という事もあり幅広い冒険者がいる事でも有名だ。
この街の近くには森が一つだけあり、通称『ゴブリンの森』。俺達が薬草を採取しに行っている森だ。
この森は名前の通りゴブリン種のみ生息していて、初心者はここで戦闘の経験を積むのが通例だという。
因みにゴブリンはよくあるファンタジー設定とそう変わりはない。醜い見た目で繁殖力が強く、他種属の女性を相手に繁殖することが出来て、好んで襲うらしい。
その為、戦闘の術を知らない女性がゴブリンやオークに遭遇した時は悲惨だ。
散々慰み者にされた挙句、2週間という恐ろしいペースで出産させられ最後には食料扱いだ。女性の尊厳もあったもんじゃない。
そんな森に俺達は今来ている。
既に何度か戦闘をしているが全て問題無く討伐できている。
ララは一度魔物に襲われている為戦闘に関して恐れがあるのではと思っていたが、そんな事は微塵も感じさせない程素晴らしい動きだった。
初めのうちは魔法主体で戦っていたのだが、慣れて来た頃に短剣を使って戦闘をしてみるとそれは鮮やかなものだった。
高いスピードを生かして距離を詰め、翻弄したかと思うと急所を的確に射抜き一撃で仕留める。中でも<影魔法>はとても強力で、影を縛る事で動きを止めたり、影を切る事で相手を瞬殺したりとやりたい放題のくせにまだまだ強くなるとか。この子も相当チートスペックだな……。
当の本人は今まで使えなかった魔法が使えるようになった事で大喜びしたり、俺の役に立てるとテンションがおかしなことになっていた。
対して俺はと言うと、自分の精神の変化に驚いていた。魔物とはいえ命を奪うという事に忌避感が薄いのだ。
まぁ、毎回吐きながら戦うよりはマシ……なのかなぁ?
そして肝心の戦闘の方はお察しである。ぶっちゃけ相手にすらならない。グレイヌから譲り受けた黒揚羽は予想以上の代物で、血脂すら付着しない斬れ味には恐怖すら覚える。
かなり癖のある刀の筈だが、俺専用に鍛えられた様に手に馴染む。これもスキルのおかげなんだろうなぁ。
魔法の方も順調で粗方ララに教えて貰った属性の魔法は使える様になった。
ただ、ララの使う<影魔法>は俺でも使えないみたいで、属性には含まれていなくて<影法師>を持つ者だけが使えるのではないかと思った。
ララも<影法師>というスキルなど聞いたことも無かったという事なので現状ララ専用の魔法になりつつある。……人前では使わない様に言わないと。
それなりに戦闘を繰り返していたおかげでレベルも大分上がった。
これらが今の俺たちのステータスだ。
名前:ハヅキ・アマミヤ
種族:人間
年齢:18
LV9
HP 685/685
MP 2978/2978
STR 500
VIT 500
DEX 950
INT 600
AGI 950
固有スキル:<真実の魔眼><刀神の器><賢者の器><精霊王の加護>
スキル(身体系):<魔力制御LV2><身体強化LV2><索敵LV2>
スキル(武術系):<刀術LV10><体術LV1><見切りLV2>
スキル(魔法系):<生活魔法LV-><火魔法LV10><水魔法LV10><風魔法LV10><土魔法LV10><氷魔法LV10><雷魔法LV10><光魔法LV10><闇魔法LV10><時空魔法LV10>
<見切り>…瞬間の見極めが上手くなる。練度が上がると見極める対象の数や制度が上がる。
<時空魔法>…特殊魔法。時空軸にまつわる魔法。時間を進めたり、止めたり、別空間を作ったりできる。練度が上がることで規模や精度が上がる。
とまぁこう行った感じで色々と取得しました。
<火魔法>やら何やらは名前の通りの効果だし省略、説明が必要そうな<見切り>と<時空魔法>だけ。
まず<見切り>なんだが、これは俺にもよくわからん。ただ、これを習得してからはもともと遅かった敵の攻撃が止まって見えたし目が強化された感じかな?
次に<時空魔法>だけど、これは中のものが劣化しない空間魔法を使おうとしたら覚えた。
というのもこの依頼を受ける前に念のためにポーションやらを購入しておいたんだが、体の中に入れるものだし劣化したらまずいと思って『時間の経過しない』空間魔法は使えないかなと思い試したのだ。
ステータスも軒並み上がっている。どう考えても普通の上昇の仕方では無いと思うが、これは異世界人補正なのだろうか?それともスキルが関係している?分からないなぁ……まぁ、低いよりは絶対いい筈だし気にすることでも無いか。
それに、その辺は偽装してあるから『ごくごく普通の剣士』ぐらいのステータスに見えているし、数値的には問題無い筈だ。
ただ、ステータスの上がり幅がイマイチ分からない。最初に見た時は魔法使い寄りなステータスだと思っていたが、今ではDEXとAGIにガン振りしたようになっている。
これはどうなんだ?元々こういう上がり方をするのかそれとも俺の戦い方が問題なのか?
俺は魔法を一通り試した後はひたすら刀で切っていた。これは切ることが快感になったとか危ない話ではなくて、単に魔法だとイマイチ加減が分からないからだ。
それぞれの魔法を習得した時は練習だったのでかなり小さな規模でやったので問題は無かった。
そしていざ本番の時に火魔法で火の玉を作り攻撃すると威力が強過ぎたのかゴブリンは消し飛び、地面にはクレーターが出来て少し地面が溶けていた。
流石にこれを連発すると地形が変わりかねないので自重した。というか怖くて使えない。
ちなみにララ曰く、エルフではステータスにがどれか一つが1000を超えたら一人前らしい。
この分ならもっと強い奴もいるだろうし俺自身を鍛えないと…レベリングは大事だ。
名前:ラナンキュラス
種族:エルフ
年齢:17
LV10
HP 398/398
MP 797/797
STR 107
VIT 117
DEX 309
INT 214
AGI 341
固有スキル:<空間把握LV2><影法師LV->
スキル(身体系):<魔力制御LV1><身体強化LV1>
スキル(武術系):<短剣術LV2><二刀流LV1>
スキル(魔法系):<風魔法LV1><影魔法LV1><生活魔法LV->
備考:ハヅキの奴隷
<二刀流>…剣を二本同時に扱うのが上手くなる。練度によってその他の補正がつき効果が上がる。
ララはそこまで新しいスキルを覚えなかった。いや、俺が異常なだけだか。
新しく覚えたのは<身体強化>と<二刀流>の二つ。<身体強化>は言葉の通りなので同じく省略。問題は<二刀流>なのだが、これまた説明がわかりにくい。
意味は言葉のままなのだろうがその他の補正ってなんだ。ステータスが上がるとかかな?これは要検証だな。
ちなみにララにスキルの練度について聞いてみたところのおおよその指標は…
例、剣術
スキルなし…素人。にわか。
LV1〜2…初級者
LV3〜4中級者
LV5…上級者
LV6…師範
LV7…剣聖
LV8…人間の限界
LV9…人外
LV10…剣神
こんな感じ。
ただ、魔法の場合は少し変わって…
例、火魔法
スキルなし…適性がないと使えない。効率が最悪
LV1〜2…初級
LV3〜4…中級
LV4の一部〜5…上級
LV6…特級
LV7…聖級
LV8…人間の限界
LV9…人外
LV10…神級
こんな感じ。
スキルに中にはこれらには当てはまらないものもある。
例えば、<生活魔法>みたいにレベルが無いものがある。
他には<魔力操作>はスキルが無くても魔法が使える者なら誰でもある程度は魔力を制御できる。ただ、LV1でも持っていると桁違いに効率が良くなる。などだ。
ちなみに、今現在確認されているスキルの最大練度はSランク冒険者の一人がLV8の<剣術>を持っているとか。
俺のたちのレベル上げの犠せ……お手伝いをしてくれたゴブリンのみなさん総勢100体くらい、お疲れ様でした。
結構討伐したな。
……もう少し自重するべきだったかな?
ご視聴ありがとうございます。
ブクマ、評価ありがとうございます!




