17話 あの子の気持ち
今回はいわゆる閑話というものです。
別に見なくても話はわかりますが見てもらえると嬉しいですw
本当はこう言った視点は書くつもりは無かったんですがふと思い立ったので書いてみましたヾ(゜ε゜*)ノ
次回からは普通に本編です。
10月30日に改稿してます
17話 あの子の気持ち
温かい。
私が微睡みの中から這い出た時に最初に感じたことだ。
私以外の寝息が聞こえる。誰かは分かっている。
私を絶望の中から救ってくれた彼。私に生きる意味を教えてくれた彼。私に生きる術を与えてくれた彼。
私のご主人様だ。
ご主人様はあまりこういった主従関係は好きになれないらしい。
本当に変わった人だと思う。
私はエルフだ。エルフの奴隷は人気がある。魔法が得意で戦闘ができて、美男美女が多くて夜伽も期待できる。自分で言うのも何だが、傷を治してもらった私はエルフだけあってそれなりに顔はいい方だと思う。
昨日、私は先に寝てしまったし体を好き放題に出来たはずなのに……。
昨日のことで思い出した。私は何度も何度も縋り付き泣いた。小さな子供のように。でも、ご主人様は嫌がることもせず私を受け入れてくれた。……結果そのまま寝てしまい、抱きついたまま眠りにつくという恥を晒したわけだが。
顔が赤くなっていくのを知覚する。恥ずかしい。でも、もう少しこのままでいたい。
何と言うかご主人様は温かいのだ。それは体温がどうこうと言う事ではなくて……何と言うか抱擁する魔力が温かくてとても心地いい。
私はまだ寝ているご主人様の顔を見る。
何と言うかあどけない。
昨日はどこか大人びている感じがしたのだが、こうして寝ている姿を見るとどこか幼く見える。
……私より年下?いやそれは無いかな?うーん分からない。
まぁ、年齢なんて関係がないのだ。
私はご主人様に返しきれないくらいの恩を頂いた。
鉱山で死ぬまで労働するところだった私を買って下さり、服や温かい食事を与えてくれた。
さらに私の傷まで治して下さり、役立たずな私を必要だと言ってくれた。
まぁ、服が私の金額の倍以上したのにはどうしていいのか分からなかったが……。
ともあれ、ゴミクズのように死んでいく私を救ってくれたのだ、私の命はご主人様のためにあるようなものだ。
……ご主人様はこう言うと多分嫌がるだろうから面と向かっては言わないが、私の意志に変わりはない。
ご主人様は人族で、私はエルフなので寿命がかなり違う。でもそんなのは関係ない。ご主人様が死ぬのなら私だって死ぬ。ご主人様がいない世界で生きていく意味が私には無い。
ご主人様のことを考えるとそれだけで嬉しくなる。それだけで幸せになる。
ご主人様に出会うことができて本当に良かった。
私はご主人様の奴隷です。一生をかけてついて生きます。
今までとは違う今日が始まる。
でも……もう少しだけ、もう少しだけこうしていてもいいですか?
ご視聴ありがとうございます
ブクマ、評価ありがとうございます!




