プロローグ2 目が覚めるとそこは雪g……異世界でした
プロローグの続きです。
10月29日より改稿してます。
11月2日に再改稿してます。
プロローグ2 目が覚めるとそこは雪g……異世界でした
一体どのくらい眠っていたのだろうか。日々の疲れと昨日の無茶が祟ったのか、とても深く眠った気がする。
久々にこんなに熟睡した気がするなー。
ベットはまるで地面のように固く、鼻から抜ける空気は草木を連想させるように爽やかだ。いやー、やっぱり自宅はなんだかんだで快適だなー。……ん?どういうことだ?
俺は強烈な違和感を感じ目を開けて体を起こす。
「なんじゃぁこりゃぁ!」
腹を銃で撃たれたわけじゃないが思わず口から出た。
は?イヤイヤ、一旦落ち着こうじゃないか。いくらなんでも唐突過ぎる。そうこれは夢だろう、夢に違いない。
そう思ってほっぺたをつねってみると……普通に痛かった。
ですよねー知ってました。
俺は一度立ち上がってあたりを見渡してみるが、あたり一面はまさにザ・草原。近くに街道があるだけで何も無かった。
あたりを見回した後、ふと足元を見た時に気がついた。背中に吊るすようなタイプの鞘に入った剣が無造作に置いてあった。……なぜ最初に気がつかなかったし俺。
抜いてみると剣は両刃で刃の部分は約80cm、鍔も簡素で型に流し込んで作ったような形だ。持ち手の部分には滑らないように布が巻き付けてある。
軽い。鉄の塊のはずなのに片手で振り回すことができた。俺の体なら出来なくはないだろうがこんなに簡単にはいかないだろう。おそらく翌日には筋肉痛コースだ。
ふと自分の腕が目に入るが見慣れた俺の腕とは少々というかだいぶ違う。かなり筋肉質だ。つられるように全身の格好を調べるように見てみると寝る前に着ていたTシャツではなく、麻?で作られたチュニックのような服に同じく麻のようなもので作られた長ズボンだった。
なんというかゲームの初期装備のような格好だった。靴はなぜか普通のスニーカーだったが。
「まるでゲームみたいだな。」
俺は手に持っていた剣をもう一度見てみると、今度はゲームのウィンドウのようなものが現れた。
名称:ワンハンドソード
分類:武器、片手直剣
レア度:1
備考:どこにでも売っている剣。安い割には丈夫。
「……まるでゲームみたいだな…。」
当然の出来事に驚いたものの、正直なところどうすれば良いのか分からず呆然としている。
いやぁ、はっはっはー残業の疲れがこんな形で出てくるとはなぁー(棒)。……はぁ。
なんというかあれだな、ラノベとかの異世界転移モノぽいな。いや、別に召喚されたって感じじゃないし微妙に違うのか?
テンプレなら俺のステータスとかもあったりするんだけど……。
剣を背中に戻しつつそんなことを考えていると頭の中にさっきのようなウィンドウが現れた。
名前:ハヅキ・アマミヤ
種族:人間
年齢:18歳
LV1
<真実の魔眼><刀神の器><賢者の器>
HP 212/212
MP 1023/1023
STR 100
VIT 100
DEX 150
INT 200
AGI 150
ますますゲームみたいだな。見た感じだと魔法使い寄りのステータスなのだろうか?しかし、このステータスは高いのか低いのか分からん。テンプレならチーターレベルなんだろうが……。
それによく分からんものが書いてあるな。<真実の魔眼>とかどういうものなんだ?
そう思った瞬間、脳内の画面?が切り替わり詳細が表示された。
HP:体力の残量。右側が最大値で左側が現在値。0になると死ぬ。
MP:体内魔力の残量。右側が最大値で左側が現在値。0になっても死ぬことはないが強い倦怠感を感じたり、気絶したりする。
STR:筋力の強さを示した数値。高ければ高いほど物理的な力が強くなる。
VIT:耐久値の強さを示した数値。高ければ高いほど状態異常に対する抵抗が強くなる。
DEX:器用さを示した数値。高ければ高いほど細かい調整が上手くなる。
INT:魔力の扱いを示した数値。高ければ高いほど魔法の威力が強くなる。
AGI:素早さの強さを示した数値。高ければ高いほど瞬発力が強くなる。
<真実の魔眼>:全てを見通す目。人や物のステータスを見ることが出来る。<鑑定>スキルでも見ることが出来ないものでも見ることが出来る。(詳細な説明付き)
<刀神の器>:刀神の力を受け継ぐ者。刀を使用する際各種ステータスに大幅な上昇効果を得る。また、刀の扱いが上手くなる<刀術>の練度が最大になる(1〜10で最大が10)。刀に関する知識、経験を得る。その他色々と補正有り。
<賢者の器>:賢者の力を受け継ぐ者。全ての魔法が使用可能。魔法の使用魔力が1/10になり、威力が増大する。その他色々補正有り。
何これ?テンプレ通りチートスキルつけときましたってか?……ありがとう!ってそうじゃ無いか……。
うーん、これからどうしようか。てかそもそも今持ってるの刀じゃないんだけど。チートスキルが意味をなしてないんだけど。
現実的に考えれば俺の痛い夢で終わる話なんだが……まぁ夢なら途中で醒めるだろうし行けるとこまで行ってみようか。
「まずは荷物の確認だな。」
俺は剣以外に何か持ってないか確認してみた。結果から言うと剣以外に銅貨3枚(3000ゴールド)だけ持っていた(魔眼で確認した)。他にあるものといえば今着ている服ぐらいのものだ。うーん、本当にザ・初期装備だな。
このままここに居る訳にもいかないので街道沿いに移動することにした。
しばらくの間歩いていると、どこからかくすくすと笑う声が聞こえた。
ご視聴ありがとうございます
ブクマ、評価ありがとうございます!