8話 奴隷たちの待遇
はい、まだヒロインは登場しません……
結構きつい奴隷表現がありますので苦手な方はご注意ください
10月30日に改稿してます。
11月3日に再改稿してます
8話 奴隷たちの待遇
エビラの合図で奴隷娘達の紹介が始まるが正直微妙だ。
紹介という名の売り込みをされている最中、俺は魔眼でステータスの確認をしていくがどの子も微妙だった。それは10人全員終わっても一緒で、どの子も一つスキルを持っていればいい方、多い子で二つ持っているという感じだった。
持っているスキルも<剣術>とか<火魔法>とか割とポピュラーというかありふれたものばかりで目に止まるようなものはなかった。練度も1とかばっかりだったし。
いや、スキルがあるだけ良いと考えた方がいいのか?
「いかがでしたでしょうか?先ほど紹介させていただいたもの達がおすすめでございます。もちろん全て処女でございますのでご安心ください。」
……なんて気の利く商人なんだ。ナニを安心しろって?(白目)
そう言ってエビラは奴隷達を部屋から退出させて料金やどの奴隷にするかという話に移ろうとしているが、俺は彼女達が出ていくときに使った扉が目に入った。
「……あちらの扉には?」
そう言って扉を指差しながら聞くとエビラさんは奴隷達の待機部屋でいつもはそこで生活させていると言った。
……これはチャンスじゃ無いか?正直言ってさっきの中から一人選ぶと言っても微妙なところだったし、この流れなら自然に他の奴隷も見ることができるのでは?
「うーん、一応他の奴隷も見せていただいてもいいですか?他に気にいる子がいるかもしれませんし。」
「かしこまりました。」
そう言ってエビラは俺を他の奴隷達のところへと案内してくれた。
奴隷達は檻のようなものの中に入っていて、さっきの10人もそうだが俺のイメージの『酷く痩せ細っている』ということはなかった。
まぁ、エビラからすれば商品なわけだし、高く売れる見込みのある奴隷ならきちんと食事くらい与えるということか。
俺はエビラに案内されて檻の中を見て回るがやはり微妙だった。
中にはスキルを3つ持っている子もいたが生産系だったため戦闘には役に立ちそうにないので今回はパス。
あーでも無いこーでも無いと檻の中を見渡していると一箇所。明らかに隔離するように隔てられた空間を見つけた。そこにはスタッフと思しき人が立っていて何やら道を塞いでいるようにも見えた。
その異質な空間に目を奪われて居ると俺の視線に気がついたエビラが口を開いた。
「あちらより先の物はお勧め出来ません。あそこには危険な犯罪奴隷や部位欠損の奴隷など商品には出来なさそうな物が集まっております。ハヅキ様のご要望にはお答えできかねるかと。」
なるほどねー。ただそう言われると……
「そうですか、まぁ一応見るだけでもいいですか?以外に掘り出し者とかが居るかもしれませんし。」
見たくなるよね!
エビラは不承不承ながらも頷いてくれた。
ただ、部屋に入る前に注意事項として中には病気を持った奴隷もいるらしく、感染しても責任は持てないとのこと。
俺は了承して案内に続こうとするとエビラはポケットからハンカチを取り出して鼻を覆うようにして当てた。
そこまで嫌なのか。なんて呑気なことを考えながら後を続いていくと酷い臭気が鼻についた。何事かとあたりを見渡すと原因は直ぐに分かった。部屋には先程までと同じ様に檻があるのだが、その中にいる奴隷達が臭いの原因だった。
長い事風呂にも入っていないのだろう、体臭がきつい。何よりも、生き物は食事をしないと生きていけない訳だがその分後始末も必要になる。しかし、彼ら(彼女ら)はその……色々と垂れ流しの状態なのだ。そりゃ臭う訳だ。
臭いに顔を顰めつつも見て回る。やはり、この区画に来る客は珍しいのか色々な反応がある。
この先の自分の身を案じ絶望に顔を伏せる者、血走った目を爛々と向けて来る者、四肢を欠損し反応すらない者。
ずっとここにいると気が狂いそうだ。興味本意で見るもんじゃなかったなぁ。
そんな感じで早くも帰りたいと考えながら魔眼で奴隷たちを見ていると一人、場違いなのでは?という子を見つけた。
その奴隷は亜麻色の髪に人族よりも大きな尖った耳をしていた、所謂エルフなのだがそのステータスが普通ではなかったのだ。
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