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わくわく異世界冒険?  作者: りんごはるさめ
1章 あまり好きになれない国
14/102

7話 突撃!隣の奴隷商

この話から強めの奴隷表現が出てきます。

苦手な方はご注意ください。


10月30日に改稿してます



 7話 突撃!隣の奴隷商


 教えて貰った道なりを進むと目的の建物と思しき場所へとたどり着いた。見た感想は二つ。


「デカっ!しかもキレイ!」


 奴隷と言うからもっと小汚い様なイメージだったがこれは謝らなければなるまい。これには大手チェーン店もびっくりだ。

 場所もスラム街みたいな外れた場所とかではなくて、普通に大きな通りに面していた。

 この世界では奴隷商は後ろ指を指されながらする様な商売ではないのかもしれない。まぁ、だからと言って人間・・買う・・忌避感が薄れるわけでもないが……。


 店の中に入るとまた驚かされた。外から見たときにもしやとも思ったが、この建物は大理石?で建てられているっぽい。

 調度品とかも豪華だし奴隷商ってやっぱり儲かるのかな?なんて考えていたら店員であろう人に声をかけられた。


「いらっしゃいませ、本日はどの様な御用向きでしょうか。」

「はい、今日は奴隷を買いに。戦闘が出来る事を条件に見繕って貰えますか?予算は50万ゴールドくらいで。」

「お客様は冒険者の方でしたか。かしこまりました。それでは準備を致しますのでこちらの部屋でお待ち下さい。」


 俺は部屋まで案内してもらい部屋の中にあるソファに腰掛けて待つ。

 あぁ、緊張する!ただでさえ奴隷商ってことで緊張してんのにこんなに高級そうな店なんて……。

 緊張しそわそわと待っているとノック音が聞こえた。部屋に入ってきたのは喪服のように黒いスーツとネクタイで身を固めた小太りのおっさんだった。


「すみません、お待たせいたしました。私はエビラ商会の支配人をしております、エビラと申します。」


 アイエー!?支配人!?支配人ナンデ!?

 ……意外と余裕あるな俺。じゃなくて!真面目な話俺みたいな見た目子供が奴隷を買いに来ただけだし部下に任せても大丈夫そうだが……。

 裏があると考えるべきか……。いいや!考えるの面倒臭い!


「ご丁寧にありがとうございます。私は冒険者をしておりますハヅキと言います。今日は奴隷を買いに来ましてね……。それにしても支配人自ら来られたので驚きましたよ。」

「ハヅキ様に失礼があってはなりませんから。ご用件は伺っておりますのでお手数ですが奴隷達を待機させている部屋までお越し願いますか?」


 エビラの丁寧な案内に従って部屋に進む。彼の行動からはその真意を読み取る事が出来ないが……まぁ悪意は感じられないし大丈夫か。

 部屋の中へ入ると待機していた奴隷達が一斉に頭を下げて俺達を迎えた。


「此方がハヅキ様のご要望の奴隷達です。立ち話も何なのでどうぞおかけ下さい。」


 言われるままにソファに腰掛けるが……奴隷達を見てみると10人ほどいるが全員女性だ。

  ……ん?戦闘奴隷だよな?いや、ガチムチの男が良いって訳では決してないんだが。


 困惑が顔に出ていたのかエビラがおれの疑問を口にした。


「この者達は戦闘の出来る奴隷達です。ハヅキ様のご要望の金額ですとこの辺りかと……一応男の戦闘奴隷もいますが此方は相場が少し高くなっておりまして……。」

「あぁ、なるほど。」

「それに失礼ながら、ハヅキ様はまだお若いご様子ですのでこれらを並べさせました。」


 なるほどね!そんな配慮されてたのか!確かにむさい男がついて回るより可愛い女の子の方が断然いいが……そんな風に見られてたのか。


 先ほどまでの忌避感と緊張はどこへいったのやら、彼女達を見てみるとまず目についたのがそのプロポーションだ。

 ……いや、やましいのはそうなんだが仕方がないだろう。だって彼女達が着ている服は貫頭衣一枚だけ。しかも生地が薄い為その体のラインがくっきりと分かってしまう。


 童貞には刺激が強すぎやしませんかね?思わず生唾を飲み込んじゃったよ。

 そして彼女達へと視線を戻したところでふと気がついた。

 彼女たちはその大半が頭に耳を生やしたり、腰から尻尾が生えている。いわゆる獣人だったのだ。人間の奴隷は1人だけであとは背の低いドワーフっぽい子が同じく1人であとは全て獣人だった。


 これは人族至上主義の関係か?


「失礼かもしれませんが獣人の奴隷が多いのは何か理由があったりするんですか?なにぶん遠くから来たものですからこの辺りの常識というかそういった知識が乏しくて。」

「なるほど、やはりハヅキ様はアヅマ国のご出身でしたか。それではご説明させていただきます。獣人が多いのは今回のハヅキ様のご要望である『戦闘奴隷』をピックアップした結果でございます。獣人は身体能力が高いものが多いですから。」

「そういうことですか、ありがとうございます。」

「あとはそうですね……。人族は人族以外との子供はできません。つまりここに居るものの大半は妊娠の心配をしなくても良いのですよ。」


 そう言ったビエラはニヤリと笑みを浮かべた。

 こえぇよ、笑みが黒い!あとアヅマ国ってどこよ!





ご視聴ありがとうございます

ブクマ、評価ありがとうございます!



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別作品の宣伝を少し失礼します
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私、勇者召喚に巻き込まれて死にました?
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