6話 ランク制度とパーティー制度
ここでようやくタグの奴隷要素が出てきました。
他にもタグ詐欺がありますがなるべく早く登場するようにしたいです……。
10月30日に改稿してます
6話 ランク制度とパーティー制度
長々と説明を受けていると全てが終わった時には昼過ぎになっていた。なげぇよ。
話を簡略化すると……。
依頼に色々と種類がある。
まず、討伐依頼。
これは読んで字の如く魔物を討伐する類の依頼だ。ただ、この手の依頼は依頼の報酬自体はあまり高くないらしい。理由は以来完了の報酬とは別に魔物を討伐したことによる討伐記録の報酬も支払われるからだそうだ。
それに加えて、魔物から採取した素材や魔石は冒険者のものとなる。それらを売りさばくのも収入源の一つになるとのこと。
そのため、多くの冒険者はこの討伐依頼を軸に生活費を稼いでいるとか。ただ、討伐依頼は危険がつきまとうものなので初めからこれを受けようとすると受付嬢が止めなければならないと言われた。
次に、採取依頼。
これは……説明がいるだろうか?これはそのままの意味で、何かを取ってきて納品してくれ、という内容の依頼のことだ。
Fランクへの昇格試験になっている薬草の納品もこれに分類される。
次は、指名依頼。
これはCランク以上の冒険者に出される依頼で、字句の通り依頼者から名指しで頼まれる依頼のことだ。
依頼者の大半が権力者なので報酬の羽振りは他のものと比べていいが、中々馬が合わずに揉め事に発展したりするため受ける際には注意が必要とのこと。
最後に緊急強制依頼とその他雑用依頼だ。
まず、雑用依頼だがこれは、これまでの依頼は街の外で行われるものが大半だが、反対に街の中で受ける依頼のことだ。例えば、届け物を届けてくれだとか、取り壊しの家をある程度勝たしてくれだとか、迷子のペットを探してくれだとか色々だ。
これは本当に戦闘能力の低い見習い冒険者のためのものらしくある種例外的な依頼の一つだという。
そして最後の緊急強制依頼だが、名前からしてかなり物騒だ。
実際内容もあまり楽しいものではなく、これは何か街に大きな被害が出そうな何かが出た時なんかにギルドから発行される依頼で、その街に所属しているA〜Fランクの冒険者は強制で参加させられる。
まぁ、この依頼が発行されるときは基本的に街が壊滅するかもしれない時だそうなので、招集をかけずとも冒険者が集まるらしいのだが……。
Sランクが含まれていないのは前にエリエットが言った通りだ。
とまぁ、様々な依頼があるがランク毎に受けられる依頼は異なる。まぁ、新人にドラゴンを倒してこいなんて言っても普通は無理だろうしな。
そして受けられる依頼は自分のランクから2つ上まででそれ以上は受けられない。
ランクを上げるには依頼を成功させたり、ギルドでの素材などの買取価格が一定額を超えたりと色々とある。要は『ギルドが認めたら昇格出来るよ』ということ。
規定ではDランクまでは試験なしで昇格出来るが、Cランクからは試験が有る。特例でFランクになるにはさっき言われた薬草の納品をしなければならないそうだ。
そのためというか、Cランクより上は実力と才能が無いと務まらないとのこと。つまり危険だということだ。そのぶん報酬や待遇も良くなるらしいが。
一般的なランク毎の強さは、
G:仮身分
F:見習い
E:駆け出し
D:一人前
C:ベテラン
B:一流
A:超一流
S:人外
となっている。Sランクの扱いが酷いと思うが、実際Sランクに到達したのはこの世界で10人程しかいなくてAランクですら1000人いるかな?というくらいで数が少ないらしい。
そう言ったこともあり、Cランクまでいけば冒険者としては十二分に成功したと言えて、それ以上になると殆ど貴族の様な扱いらしく、場合によっては貴族や王族よりも丁重な扱いになるらしい。
因みに、冒険者の中で最も人数が多いのはDランクで、みんなCランクを目指して日々努力しているらしい。
ランク制度自体は問題なかったのだが、それに付随する様にパーティー制度というものがある。それがまぁ、俺にとって問題……と言うか面倒ごとの種になりそうだった。
パーティー制度と言うのは、新人のまだ力の無い冒険者を直ぐに死なせない様にという保護の為の制度だ。
その内容は分かりやすく、Eランクまでは例外を除き一人で依頼を受ける事が出来ないというもの。例外というのは雑用系の依頼のことだ。
つまり、薬草採取の依頼を受けるにはパーティーを組まないといけないということだ。……いきなり詰んだ。
はーい!好きな人とグループを作ってー!(幻聴です)
……震えが止まらねぇ。((((;゜Д゜)))))))
普通なら有望な新人を迎えられたり、恩を売るチャンスがある先輩組と、冒険者としての基礎を安全に学べて、新しいコネを得られる新人組の両方に利益が有るwinーwinな制度だ。
しかし、俺からしたら秘密にしておきたいことが多すぎてこういった柵は邪魔にしかならない。
どこから秘密は漏れるか分からないのだ。いつかはバレるだろうがこの国ではできればバレたくない。バレるにしてもそれなりの権力や地位を獲得して地盤を固めてからにしたい。
俺はこのパーティー制度に頭を悩ませたが、やはりこういったことには抜け道みたいなものがあって、俺の問題は解決された。
それは奴隷だ。
奴隷も冒険者登録することは出来て、パーティーを組むこともできる。そして、奴隷は主人の命令には絶対服従なので俺の秘密がバレる心配はない。
実際、冒険者の奴隷所持者は多いらしい。奴隷がパーティーメンバーなら報酬は独り占め、素材も魔石も独り占め出来て他のメンバーと揉める心配がないからだろう。その分奴隷の衣食住を担う必要はあるが。
しかし、それれはあくまで冒険者としてそこそこ稼いでいける人たちの話であって、俺みたいな新人には縁のない話だそうだ。
大抵は気の合った先輩冒険者や新人同士でパーティーを組むらしい。
理由は、確かに奴隷なら裏切られることや報酬の分配で揉めることは無いが、そもそも碌に稼げない新人時代にどうやって奴隷を買うの?ってことだ。
切り詰めて無理に奴隷を買って見せびらかすよりも、早くいい装備を買ったり、助けてくれる仲間を作る方が有意義だとも言われた。
……正論すぎてぐうの音もでねぇ。
しかし奴隷かぁ……俺には縁のない話だと思っていたがまさかここで必要になるとは……。
正直、奴隷を持つことに抵抗はあるが、背に腹は変えられない。俺の能力、特に魔法関連の事がバレたら確実に皇国の犬エンドになるのでそれは避けたい。
因みに、奴隷の金額は一般的に金貨2〜5位が相場らしい。今の俺の手持ちなら余り高額な奴隷でなければ購入できるだろう。
長々とした説明の後、ギルドのオススメの武器屋と薬草の採取場所を教えてもらい、カードの料金の2万ゴールドを支払って俺はギルドを後にした。
取り敢えず今日はもう薬草採取には行かずに奴隷商で奴隷を購入し、日用品や装備を揃える準備に使おう。
門にも寄って仮身分証を返してお金を返してもらわないといけないが、これも明日でいいだろう。どうせ外に出るんだし。
俺は近くの食堂で昼食を食べるついでに奴隷商の場所と奴隷について聞いた。
因みにこの世界の貨幣は下からこのようになっている。
石貨…1ゴールド
鉄貨…100ゴールド
銅貨…1,000ゴールド
銀貨…10,000ゴールド
金貨…100,000ゴールド
白金貨…1,000,000ゴールド
聖金貨…10,000,000ゴールド
この世界での一般の成人男性の平均月収は金貨3枚ほどらしいのでおおよそではあるが1ゴールド1円で考えても問題はないだろう。
人一人の値段が20万〜50万ぐらいなのか……嫌なファンタジーだな。
ちなみに、まだ上の硬貨があるらしいが普通に生活していて使うことはないとのこと。……1000万の硬貨だってそうそう出番はないように思えるが。
腹ごしらえも済んだし、新しい仲間を探しに行きますか……。
ご視聴ありがとうございます
ブクマ、評価ありがとうございます!




