表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World.Dragon.Ship.Classic 飛竜艇世界選手権  作者: 万彩雨虹
過去の乗り手たち
8/58

エルフの乗り手

『ひと際小さい船で三匹のドラゴンを操る飛竜艇乗り、

 今更説明は不要でしょう!

 2年前、若干15歳にしてレース参戦、2年連続総合準優勝の若き天才!

 今年の優勝候補筆頭! ソルベル・ホーリード!』


 大音量で響き渡る、飛竜艇乗りの紹介アナウンス。

 でも、今まで、これほど集中力を途切れさせられることはなかった。

 私と兄はエルフ族の乗り手として、恥ずかしくない結果を残さなければいけない。

 妹の私が、足を引っ張るわけにはいかないのだ。

 でも、分かっているのに、どうしても彼が気になってしまう。

「ミカ、心が乱れているな」

 操舵席にいる兄は振り返ることなく言った。

 後ろの操舵補助席から見える、金色の長い髪の一部を三つ編みにした後ろ姿、

 里の勇士しか着ることを許されない古代文字が装飾された外套を羽織ったその背中は、

 只そこにいるだけでも威厳があった。

「なんでもない。平気よ、兄さん」

 兄と同じ三つ編みにした髪が、妙に重く感じる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ