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World.Dragon.Ship.Classic 飛竜艇世界選手権  作者: 万彩雨虹
過去の乗り手たち
7/58

On your mark! Get set!

 反対側の船は右より更に大きい。

 全体が黒塗りで、金でできた守護聖人のレリーフがあちらこちらに施されていた。

 それを引くドラゴンは、翼が四対ある多翼種だ。

 三匹の中で末っ子のカイルは、まるで対抗する策を練っているかのように、

 そのライバル船をじっくりと見ていた。

 慎重な性格もそうだが、カイルの体の色も他の二匹と違う。

 全身は銀の鱗で覆われ、所々に黒い模様が入っている。

 鼻先の部分だけ赤いのが、兄妹の共通点だろうか。

 そうこうしているうちに、船がスタート位置にまで来た。

 実況者が飛竜艇とその乗り手を紹介しているが、俺の耳には入らない。

 もうすぐレースが始まる。

 集中すればするほど、周りの音が消えていく。

 わかるのは、手綱から伝わってくる、ドラゴンたちの呼吸する動きだけだ。



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