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World.Dragon.Ship.Classic 飛竜艇世界選手権  作者: 万彩雨虹
過去の乗り手たち
20/58

大人げないケンカ

「あなたはどう? そんなことしてもらったことある?

 あ……そうか、いくらソルベルでも、

 あなたみたいにゴッツイ女を前に乗せたいなんて思わないわよね。これは失敬」

 ジュリはあざといほどの笑顔でレーサに詫びる。

 そんな余計な追い打ちで、レーサのこめかみに血管が浮き出た。

「こっちは子供の頃から一緒に船に乗ってんだ。

 むしろ船の基礎を教えたのは私なんだよ。

 そうそう、あいつの初飛行の時も隣に乗ってたし、

 冒険ごっこで遠出した時は2人だけで船に寝泊まりしたな。

 私の寝相が悪くて起きたら同じ寝袋に入ってたっけ。

 ガキのお守りと違って、こっちは昔から楽しくやってたさ」

 今度はジュリの額に数本の血管が走った。

「今日という今日は我慢ならないわ!

 パトロンである企業令嬢の私に向かって何なの、その口の利き方!

 私が一声かければあなたの造船所とか工場なんか、いつでも抹消できるのよ!」

「やれるもんならやってみろ。

 そのパトロンの企業が今度作る新製品の部品、他の所でも作れるんならな。

 大体、こっちには別の企業と他の国からも契約の依頼が来てるんだ。

 いつだって取引先を変えてもいいんだぞ?」

 ジュリが思い切り歯噛みしながらレーサを睨みつける。

 レーサも眉間に物凄いシワを寄せながら睨み返す。

「落ち着いてくださいよ。失礼ながらレーサの言う通りです。よく見てください 」

 俺はソルベルの方を指差した。



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