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World.Dragon.Ship.Classic 飛竜艇世界選手権  作者: 万彩雨虹
過去の乗り手たち
10/58

グローム

「ソルベル・ホーリード……彼は、私たちの敵だ」

「……うん」

「だが、ただの敵では無い。彼は好敵手だ。

 そう呼べる者に出会えるのは、滅多にあることではない」

「うん、そうだね」

「二年前は私達が勝った。だが、去年は彼に負けている。

 今年は……また勝ちたいな」

 兄の微かに見えた横顔は、笑っているようにも見えた。

 それが、私はなんだか、無性に嬉しかった。

「うん! 勝ちたい」

 自然と、私の声も明るくなっていた。


『次にスタート位置につくのは、前々回の覇者、

 昨年は惜しくも総合3位でしたが、エルフ族最強の竜騎士の異名は今も尚健在!

 兄妹での最速の飛竜艇乗り、キーネ・グロームとミカ・グローム!』


 いつもは、どうとも思えない実況者の紹介アナウンス。

 でも今日、このときばかりは、胸の奥に何かを灯した。


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