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<新たな家族>

チュンチュンチュン

とうとうこの日がやってまいりました。そう俺の誕生日だ

なぜ、テンション高めかというと、父さんのサプライズが結構気になってたのもあるんだが

誕生日という場を利用して今日から剣や魔法について教えてもらえるように交渉するつもりなのだ

スキルはチートレベルだから今の内にならしておけば、ほとんどの危機には対応できるだろう


そして、アリアンナさんが迎えにきて意気揚々と食堂に向かった

その時の俺はこの後あんな展開になるだなんて想像もしていなかったんだ


「とうしゃんかあしゃんおはようごじゃいましゅ」


「おはよう」


「今日もコウは可愛いわねぇ~」


そう言いながら母さんが俺を撫でていた

すると父さんが


「コウ、誕生日パーティーは夜だがその前にお前にサプライズだ!!」


そして、俺の目の前に金髪美幼女がそこにいた


「ふえっ」


俺は驚きのあまりに変な声を漏らしながら固まってしまった

誰だっていきなりサプライズって言って目の前に女の子出されたら固まるだろう

俺は何とか心を平静に保ちつつ父さんに尋ねることにした


「とうしゃん、このかたはいったいどちらしゃまなのでしゅか?」


父さんに聞きながら俺はもしかしたら婚約者かもしれないな。貴族なら生まれる前に婚約が決まってたりするし次男といっても公爵家の人間だからそういう事もあるかもしれない

他には専属のメイドとして幼い頃から俺の傍につけたりとかするのかもとか色々考えていた

隠し子説もあるけれど、父さんは母さんをすっごく愛してるからほとんどないだろうと思った


「今日からお前の義姉になるエリナだ!!ほら、エリナ挨拶して」


「・・・・・・」


俺は驚きのあまりフリーズしてしまった

そして、部屋が少し寒くなった気がした


「今日からこちらでお世話になるエリナです。よろしくお願いします」


「エリナ、これからはここが家でみんな家族なんだからそこまで畏まらなくてもいいんだぞ」


父さんの声でフリーズしてた意識が蘇ってきた


「とうしゃま!かあしゃまをあいしてたんじゃなかったのでしゅか?」


俺はこの時は結構パニクッてたみたいだ。一歳が聞く質問じゃなかったな

そして、母さんの方を見てみるとそこには・・・・・・・・・・・・・・

想像にお任せするとしよう。口で語るには色々とヤバイ感じだった


「あなた、どういう事かしら?」


母さんの言葉に父さんの顔が青白くなった。そりゃなるだろうよあれは


「な、な、なに言ってるんだ。お前だって知ってるじゃないか!?」


父さんがかなり動揺しながら言った


「ふふふ、わかってるわよちょっとした冗談よ」


部屋の温度が戻ったようだ


「いらっしゃい・・・いえ違うわねこれからはお帰りなさいエリナ」


そう言って母さんはエリナを抱きしめていた


「ありがとうございます。マリンさん」


「違うわよ。母様でしょ?」


「・・・っ、はい母様」


そんなどこかホッコリする光景を見て心が温かくなったのだがそれは別としてちゃんと聞かなければいけないことがある


「とうしゃま、けっきょくどういうことなんでしゅか?」


「そうだな、一歳のお前には難しいかもしれないが聞いてくれ」


そうして語られた理由は俺に後々少なくない影響を与えるものだった


父さんと母さんそして、エリナの両親は冒険者で四人でパーティーを組んでたらしい

国内でも有名なパーティーらしく強さもすごかったらしい。そして、父さんと母さんが結婚して父さんが公爵家の長男だったこともあり冒険者を引退して公爵家を継いだ

エリナの両親はそのまま二人で冒険者を続けていてエリナが生まれた後も前よりは頻度が下がったものの冒険者として活躍していた


その時エリナ達は結構な辺境の街に居たらしいのだがエリナの両親がそこでとある村の調査を請け負った。どうにも村人達の様子がおかしいというものだった

その村がすぐ近くだったことから街にエリナを残して村に調査に向かった。しかしエリナは隠れてついて行ってしまったらしい

村で調査していると村人たちを操ってる者がおりそれは邪神だったらしい。邪神がなんなのかは詳しく説明してもらえなかったが、まぁ呼び名の通りって所だろう


そして、邪神と村人たち全員が両親に襲い掛かった。邪神の強さがわからないが、普通なら逃げるぐらいならエリナの両親なら可能だったらしい

だがそこで予想外のアクシデント、エリナの登場である。両親が襲われるのを見て飛び出してきたのだ

もちろんエリナにも村人が襲い掛かり父親が何とか助けるも深手を負ってしまったらしい。そして、その傷では助からないと思った親が村人を引きつけ母親と一緒にエリナは脱出させた

だがここで終わらなかった。邪神はエリナの母親にだんだん衰弱死する呪いを掛けたらしく、エリナの母親は日に日に痩せ衰えていった


母親は自分の死期を悟り、冒険者仲間で信頼できる父さんと母さんを頼り、亡くなった後のエリナの事を頼んだらしい

そうして、先日母親がなくなり今に至るというわけだ


「てな訳でコウには、エリナの本当の家族として仲良くしてほしいと思っている」


俺は正直かなりイラついていた。別にエリナが家族になるのが嫌とかじゃない

邪神に対してだ。俺はゲームや漫画やラノベなんかでもだがバッドエンドや悲しい話はあまり好きではない

ましてや、今現実に自分がいる世界でそんな話をされた日には邪神を跡形もなくなるくらい消し飛ばしたくなる

できるかわからないけどね

俺が黙りこくってるのを勘違いしてか父さんが


「やはり難しいか?一歳だし話がわからなかったのもあるかもしれないが、いきなり家族と言われても戸惑うよな」


そばで聞いていたエリナと母さんも不安そうに俺を見ていた

まぁ、普通に一歳にする話でないのは確かだな。だが、俺は話を聞いた時から決めていた言葉があった


「すみましぇん。かんちがいしゃせたかもしれましぇんがいやだったとかではありましぇん。ただ、しょのじゃしんがゆるしぇないとおもったのでしゅ」


そして一息入れて


「たしかにとまどいはありましゅけど・・・えりなしゃん、いえねえしゃんこれからよろしくおねがいしましゅ」


そう言って、ニッコリ笑った


「はっはっ、本当にコウは一歳と思えないな。だがさすが俺たちの子だ」


「そうね、さすが私たちの子供ね」


「ふえぇぇぇん、みんなありがとうごじゃいまず~」


俺と父さんは笑顔で母さんは少し目に涙を浮かべながらエリナは泣きながら皆に抱きついた


こうして家族が一人加わった


そうして、夜になり俺の誕生日パーティーが始まった


「それじゃあコウロウソクの火を消してくれ」


巨大なケーキ刺さった一本の巨大なロウソクを頑張って消した

子供だから肺活量なくてしかもロウソクが巨大だったから余計に消しにくかった


「それじゃあ、切り分けるわね」


そう言って母さんが切り分けようとした。今日はメイドたちではなく母さんが仕切るみたいだ

だがそこで俺は待ったをかけた


「まってくだしゃい!もういちどろうしょくにひをつけてくだしゃい」


「はっはっは、もう一回消したいのか?」


そう笑いながら言う父さんに


「ちがいましゅよ!たんじょうびのひとがもうひとりいましゅ」


「本当か?誰か他にいたか?」


「私は知りませんよ」


「旦那様、奥様私たちメイドや執事にも誕生日の者はいませんよ」


アリアンナさんの答えを聞いた母さんが


「コウ以外に誕生日の人はいないわよ。勘違いじゃないの?」


「いいえ、いましゅよここに」


俺はそう言いながら指をさした

その先にを見たみんなは驚いた


「エリナ?エリナの誕生日でもないよね?」


母さんがエリナに聞いた


「はい、母様違いますよ」


「どういうことなんだコウ?」


父さんが聞いてきた


「きょうはねえしゃんがかじょくになったたんじょうびであり、あたらしいかじょくができたたんじょうびでもありましゅ。だからねえしゃんもろうしょくをけしゅのでしゅ」


この言葉に辺りが静かになった

えっ、俺なにも変な事言ってないよな。俺は少し動揺しながら周りをキョロキョロ見ていた

そして一気に音が戻ってきた


「コウありがとう!!」


「本当にこの子はなんて良い子なのかしら」


「あぁ、確かにその通りだ」


「さすが、コウ坊ちゃま」


みんなの賞賛の声を受けて少し照れた

皆の賞賛が止んだ後ロウソクに火をつけてもらい


「しゃあ、ねんしゃんどうじょ」


「ふぅ~~~」


姉さんは一息で消した


「さぁ、これで私はあなたのお姉さんよ」


そう言って俺に抱きついてきた

その日は夜遅くまでアリアンナや他のメイドや執事たちも無礼講でみんなで楽しんだ

いつもは夜中や朝方に書いてるけど筆がのらなく投稿が今頃になってしまいました


新たなキャラの登場です。エリナはどんなポジションのキャラなのでしょうね?

伏線など少し盛り込んでみましたがどうでしょうか?


後、皆様に質問したいのがサブタイトルなのですが今迄みたいに漢字だけの方がいいのか分かりやすければ今回のような方がいいのかよかったらご意見お待ちしております

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