<成長>
あれから、もうすぐ一年が経とうとしていた
あの後は大変だった・・・・・・特にトイレ関係は・・・・
何度も世話をされてるうちに悟りを開いたがそれまでは恥辱の限りだった
一歳になり周りの状況も正確に把握できるようになった
俺の家は、サンライト王国のアレキシス家で公爵だった
上の兄がいるらしく歳は10歳らしい。らしいというのはまだ会った事ないからだ
王都の学園で寮生活をしているらしく優秀らしい
兄さんの名前はウィル=アレキシスちなみに父さんと母さんの名前はアーサー=アレキシスとマリン=アレキシスだ
「コウ坊ちゃま、起きていらっしゃったのですね」
そう話しかけてきたのはメイド長のアリアンナだ
「あい、ごはんたべましゅ」
そう返事をして俺はベビーベッドから出たい素振りをする
「まだ一歳もなっていないのにちゃんと返事ができるなんてコウ坊ちゃまは本当に天才ですね」
そう言いながらアリアンナは俺を抱き上げる
「それでは食堂に行きましょう」
「あい」
食堂に行くと父さんと母さんが先に席についていた
「旦那様、奥様お待たせいたしました」
そう言いながらアリアンナさんは俺を席に座らせてくれた
「それじゃあ、いただこうか」
「いただきます」
「いただきましゅ」
そうして朝食が始まった
「そういえばコウ明日の誕生日パーティーだが楽しみにしとくといいぞ」
父さんがニコニコしながら話しかけてきた
「とうしゃんなにかあるのでしゅか?」
「ふっふっふっ、それは明日のお楽しみだ」
「それならとうじつまでひみちゅにしておいてほしかったでしゅ」
不満げな顔をしながら俺は言った
「あらあら、コウの言うとおりね、うふふ」
「うぅ、しかたないじゃないか楽しみなんだから」
俺と母さんの言葉に動揺しながら父さんが子供のようになっていた
何だかんだで話しているうちに朝食が終わり父さんは仕事に出かけて行った
父さんの仕事は国の運営に関する仕事らしいが詳しくは教わってない
そして俺はというと、母さんと昼まで本を読んでもらったりして過ごしていた
昼からは母さんが友達達とお茶会なので俺は皆に隠れて鍛錬をしていた
神の爺さんに言われた通り慢心せず己を高めるため日々頑張っているのだ
この世界では人の命がとても軽い。それに地球の日本とは違って治安だって悪い
サンライト王国はこの世界からすると治安は良い国なのだがそれでも何が起こるかわからない
特に俺は公爵家に生まれたのだから身代金目的や恨みや妬みなんてのもあるかもしれない
そして、俺だけではなく俺の大切な人達にもそんな悪意が向けられるかもしれない
そのすべての悪意を薙ぎ払える力を俺は早急に得なければならない
前世で大切な物をすべて失ってしまった俺だからこそ
「コウ坊ちゃま~どこですか~?」
アリアンナさんが呼ぶ声が聞こえた
外をよく見るともう暗くなってきていた
集中し過ぎたようだな気を付けないと
「ありあんなしゃんここにいましゅよ」
そう声を掛けながらアリアンナさんの元に向かった
「そろそろお二人とも帰ってくる時間ですよ一緒にお迎えしませんか?」
「あい、とうしゃんとかあしゃんをおむかえしましゅ」
「では玄関に行きましょう」
アリアンナさんに抱えられながら玄関へ向かった
「ただいま」
父さんと母さんが一緒に帰ってきた
「お帰りなさいませ。旦那様、奥様」
「おかえりなしゃい、とうしゃん、かあしゃん」
「あらコウも一緒に出迎えくれたのね、ありがとう」
「コウは可愛いなぁ~父さんが頬擦りしてやろう」
父さんが頬擦りしてくる
「いちゃいよ、すりすりししゅぎ」
あまりにも擦りすぎて痛くてたまらなかった
「おぉ、すまんすまん嬉しかったもんでな」
喜んでくれるのは良いけど加減してくれ
「それじゃあ夕飯にするか明日は大切な日だし早めに寝て明日に備えよう」
父さんがそういながら食堂へ向かった
こうして夕飯を食べアレキシス家は明日の誕生日パーティーの為に皆早めに就寝した
0歳をもう少し詳しくしようと思いましたが展開が遅すぎるし赤ちゃん関係の話を書くのが難しく少し展開を早めました。
主人公の戦いなどはもう少し後の予定ですがなるべく早く進めたいと思います
色々文章拙い部分とかあると思いますがおかしい部分などがあれば指摘などしていただければ幸いです
投稿は不定期の予定なのですが今の所一日一話でいけてるのでこの調子で進めれたらいいなと思ってます。応援よろしくお願いします