<クラス分け>
俺達は出口にできている長い列に並んだ。
「どんなクラスになるか不安と期待が半々だな」
「そうね。いいクラスなら最高の一年が期待できるし、悪いクラスなら地獄の一年が待ってるわね」
俺と姉さんがそんな事を話してた。一方俺達の後ろはというと。
「そういえばシルフィーさんは私達より年上ですよね?」
「そうよあなた達とは十歳違うわ。それとシルフィーでいいわよ、私達はもう友達でしょ?」
「それじゃあ、友達との話し方にしますね。え~全然見えない若作りのコツとかあるの?」
などと女の子らしい会話をしていた。レティも案外若さとか気にしてるんだな。まだ十歳なのに……。
俺達は話をしながら順番を待った。
「次!!」
ようやく俺達の番が来た。番号札を渡すとカードリーダーみたいのに通した。するとピッっと音が鳴りクラスが決まったみたいだ。
「四人ともSクラスだね。特別校舎になるからパンフレットをよく読んで行きなさい」
俺達は驚きはあるものの嬉しさの方が大きくニヤニヤしながらSクラスの教室に向かった。
「それにしてもレティまで一緒なんて嬉しいな」
「レティは私達と何かの運命があるのかもね」
俺の言葉に姉さんが軽口をつけたす。しかしこれが案外シャレにならない。
神々が多いこの異世界でそういう運命とか縁とかよくあるのだ。これは偶然とかではなく神が気に入った者同士をくっつける為にやったりする。するとその二人はよっぽどのことがない限るくっつくことになる。
だからなかなか侮れない。
「縁があるならどんな役かしらね?」
シルフィーが意味深な言い方をする。
「姉さんの親友ポジション、ジャナイカ?」
俺もある可能性にたどり着き冷や汗をかきながら答えた。
「それもいいけど、もう私とレティは親友よ!」
「いつから!?嬉しいけど………」
「さっきからよ!嬉しいならいいじゃない」
二人は何だかんだでうまくいきそうだな。
「もうそろそろ特別校舎みたいだぞ」
「あれじゃない!?」
そこには大きな洋館みたいなのがあった。
「あれが特別校舎か………。色んな意味で特別だな」
「これから一年お世話になる場所ね」
俺とシルフィーは校舎を見ながらそんなことを言ってると。
「二人とも早くいくわよ」
姉さんは先に校舎に向かっていた。俺達もその後を追って特別校舎へと向かう。
どんなクラスなのか楽しみだ。
ホントはクラスの紹介までいこうかと思いましたが時間と体調の都合でめちゃくちゃ短く投稿しました。
体調もようやく治りかけなので無理せず安静するためにこの短さですが勘弁してください。