<理由>
「それでどんな理由なんだ?」
「まず始めに簡単に扉の説明をするとあの扉は転生の扉と言って転生する者を選別するのじゃ。そして選別する理由じゃが地球の場合は三つじゃ。まず一つ目はその世界で途轍もなく絶望しておる者の前に現れる」
「どうしてそんな奴の前に現れるんだ?普通は途轍もなくすごい奴とかいい奴の前じゃね?」
「そういう場合もあるのじゃが基本的にわしらは干渉せぬのでそういう者の前に現れることはほとんどないのじゃ。能力がある者や心が清い者はそのままで構わぬがそうでない者が危ういからその者の前に扉は現れるのじゃ」
「どう危ういんだ?絶望してる奴なんて生きる屍か自殺するか無差別殺人するとか自爆テロするとかその程度じゃないのか?」
「まさしくその通りなのじゃ!!そしてそれがいかんのじゃ」
「まぁ、俺らからしたらかなり大事で大惨事だが、神や世界からすれば小さい事なんじゃないのか?」
俺らからしてみても当事者でなかったらニュース見てそんなことがあったのか悲しいなぐらいの感想しか出ないのに神からしたらもっと些細な事だと思ったが案外違うみたいだな
「確かに神からすれば命の数は些細な事じゃが、それによって生まれる負のエネルギーがあまりよろしくないのじゃ」
「その負のエネルギーで邪神でも生まれるのか?」
「大まかに言えばその通りじゃ!まぁ、他にも色々あるんじゃが負のエネルギーは伝染するので時代が悪い方へ進みやすくなるのじゃ。そうすると戦争や虐殺なんかがいっぱい起きてしまうから危険なのじゃよ」
「なるほどね、大まかに理解はした。しかし俺は別に途轍もなく絶望なぞしていないぞ?」
「じゃろうな。皇は通ってきたと言っておったじゃろ?世界に危険を齎すレベルの絶望の場合は問答無用で吸い込むのじゃ」
「吸い込むって・・・・」
それってただの拉致じゃね~か
「拉致ではないのじゃ!残念ながら仕方のない事なのじゃ」
「まぁ、仕方のない事かもかもしれないが・・・・っておい!!何勝手に人の心読んでんだよ!?」
「ホッホッホッ、ナイスツッコミじゃ」
「ナイスツッコミじゃないはボケェェェ!!プライバシーはないのかよ!?」
「勝手に聞こえてくるから仕方ないのじゃ。まぁ意識すれば聞こえないようにできるのじゃがな」
オイ、ボソッと最後の方にむかつく言葉が聞こえたぞ
「・・・・・・」
「そう怒らないでほしいのじゃ。ここに居る間だけだから多めに見てくれると嬉しいのぉ~」
「まぁ、いい。神だからそのくらいの事はできるとわかってたしな」
とりあえず、話を戻そうこのままではどこまでも脱線していきそうだ
「んで、二つ目の理由は」
「二つ目はのぉ~、ただ単に異世界へ転生したいと思っておる者にランダムで現れるのじゃ」
「なんか一つ目と違って軽いな」
「転生と言っても地球からから一方的に送るわけじゃないからのぉ~。異世界から地球に送る場合もあるからのぉ~」
「なるほど、負のエネルギーなどで一気に転生させたりする時に、ある意味数合わせが必要って事か」
「そうなのじゃ。普通はその世界で輪廻転生を繰り返すからのぉ~。魂が減ると色々弊害が起こるのじゃ」
二つ目は割かし普通であったな。てか一つ目がへヴィー過ぎた
それに、俺の前に扉が現れた可能性としては二つ目が近いかな。ラノベとか読んで結構異世界に行ってみたいと思ったしな
「悪い方を先に聞いた方が楽かと思ってのぉ~」
「チッ」
俺は舌打ちをしてジト目で爺さん睨んだ
「そ、そんな睨まなくてもいいじゃろ」
少し不貞腐れ気味に俺は話を進めた
「じゃあ最後の三つ目は何だ?」
「三つ目は、特殊な力を持つ者の前に現れるのじゃ」
「転生としてはテンプレ的な条件だが特殊な力とはどの程度のレベルなんだ?霊感が強いとかか?」
「そうじゃ!普通ではない者すべてじゃな。スプーン曲げできるレベルでもじゃ」
「そんなんじゃ地球からかなりの人が居なくならないか?」
「こういう特殊な者達は転生するか聞いてからするのじゃ。だからしない者は記憶を消して元通りの生活じゃ。ちなみに二つ目の場合も三つ目と同じで転生するか聞いておるのじゃ。大概は転生するがのぉ~」
「あの条件ならそらそうだろ」
てことは、俺はやはり二つ目のに引っかかって転生の扉を通ったって事か
なら俺は転生するべきかどうか悩むな~
「考えてるとこ悪いのじゃが。確かに皇は二つ目にも引っかかるが今回の理由は三つ目じゃ」
なっなんだって~~~~~~~~~~~
まだまだ異世界に行きません。作者自身まだかよ!!って思ってます(笑)
頭には色々浮かぶのに文章にするのが難しい・・・・
色々前回の話とかちょくちょく細かい所を手を加えてしまっているのですがご容赦を